ゴルフクラブ試打日記。          

ホンマ BERES IS-02 アイアン

ホンマ BERES IS-02 アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ホンマ BERES IS-02 アイアン の7番 です。
ARMRQ6 49

シャフトは ARMRQ6 49 です。
ロフトは28.5度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は55g、トルクは3.02、バランスはC8、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は374gです。
正面

ホンマらしい、とても美しいアイアンです。
機能性だけでなく、『美』というものにも決して力を抜かない姿勢が、すごくよく伝わってきます。
さすがは日本製、そして酒田というまさに『聖地』とも呼べるような場所で誕生したアイアンだと思いました。
美しいクラブだからこそ、振っていても楽しいのだと思います。
側面

ホンマらしい、かなりの高級感が感じられます。
昔からホンマのクラブは、信じられないほど高価な物が多く、このアイアンもカーボンシャフトが装着されているので、おそらくそうだろうと思いました。
ホンマの同じモデルでも、カーボンシャフト装着モデルとスチールシャフト(ダイナミックゴールドやハガネスチール)では値段がまるで違っていました。
ホンマはどちらかというと、いわゆる『富裕層』をターゲットにしている感じが昔は特に強くありました。
ホンマのクラブを使っているというだけで、ある種のステータスが感じられていました。
この工芸品のように美しいアイアンを見ていたら、昔の『高値の花』と呼ばれていた頃の本間を思い出しました。
彫りの深さ

彫りは深くて、想像通りでした。
今主流といっていい、『深重心アイアン』なのだと思います。
かなりの寛容さがあるように感じられます。
ポケットキャビティがまだ出始めの頃は、そうでもなかったのですが、今はとてもカッコいいものが増えてきました。
FORGED
 
ヒール側のところに『FORGED』とありました。
見た目の美しさだけでなく、打感にもこだわっているのでしょうか?
ソール幅

ソール幅は、やや広めでした。
形状的に適度な丸みがありますし、リーディングエッジのところが最初から削られているので、抜けも良さそうだな・・・。と思いました。
ネック長さ

ネックは予想通り、短めでした。
写真ではちょっと見えづらいのですが、『SAKATA STUDIO HONMA MADE IN JAPAN』と記されていました。
この文字を見るだけで、このアイアンのグレードがグッと上がる感じがします。
振り感

素振りをしてみると、やはりかなり軽いですが、これもある程度予想通りでしたし、メーカーがターゲットにするゴルファーの好みを反映しているのだと思います。
私はこういったタイプのアイアンを振るスキルが今はまだ低いのですが、もっと練習を重ねて精度を上げていきたいと思っています。
構え感

ボールを前にして構えてみると、正直「難しそうだな・・・。」と思いました。
形状的には、決して奇をてらった感じではなく、むしろ『正統派』と呼べるような整った顔をしています。
グースもきつ過ぎないですし、トップラインも厚すぎません。
しかし、私はこのラージサイズともいうべき、『ヘッドの大きさ』に難しそうな印象を受けました。
『フェース高』も低く見えるせいか、それが余計に、このアイアンの『面長感』を助長していたように思います。
『フェースターン』がしづらそうだな・・・。というのが、私の第一感でした。
フェースターンをあまり大きくせずに、なるべく小さくして当てていきたい方には、この大きさのアイアンには安心感を得られるのかもしれません。
ヘッドが大きいので、どこにでも当たってくれそうです。
しかし、私はこれまでの経験上、最初の数球はミスを覚悟しなければならないと思いました。
それと、この『軽さ』が、私にさらなる『スイング精度』を求めてきているように感じました。
軽いからといって、決して手打ちにならないよう、いつも通りに振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は、まずまずだと思いました。
ある程度予想していた感じのフィーリングでしたが、適度なソフト感を味わえる感じがして、好感をもてました。
トゥ側

球はとてもよくあがります。
弾道がかなり高くて、ストロングロフトであることを感じさせません。
かなりの工夫が施されているのだと思います。
飛距離性能

そして何より、この飛距離性能には驚かされます。
ストロングロフトアイアンには、これまでたくさん出会ってきていますが、この『超・ストロングロフトアイアン』の飛距離性能には、驚かざるを得ません。
自分が一体何番のアイアンで球を打っているのかが解らなくなります。
すごく軽く、小さめに振っているのですが、それでもこんなに飛んでしまうことについて、「これでいいのかな?」と正直思ってしまいました。
しかし、このアイアンは年月を重ね、飛距離がやや落ちてきたと感じられるベテランゴルファーの方を対象にしているアイアンだと思いますし、『昔の飛距離を取り戻す』ということを実現させてくれるのだと思います。
バックフェース

『安定性』という点でも、やはりかなり優れていて、1球目は『ややダフリ』、2球目は『トゥ側ヒット』にも関わらず、ボールはそれを感じさせないほどの直進性を保っていました。
ミスに対して寛容過ぎる感じがしました。
フェース面のスコアラインが刻まれているところは、全てスイートエリアではないかな?と思えるくらい、『ワイドさ』を感じました。
ヒッティングポイントを『点』ではなく、『エリア』『ゾーン』として捉えていきたい方には、かなり心強く感じられるのではないでしょうか?
操作性

『操作性』という点では、フェースがターンしづらく、最初からかなり苦戦してしまいました。
ボールもなかなか意図的に曲げるような感覚は持てませんでした。
かなり易しい分、なかなか融通も効かない、いい意味での『頑固さ』を感じました。
インテンショナルなショットを打つよりも、できるだけ真っ直ぐに近い球で気楽にラウンドしようよ・・・。と、このアイアンが私に話しかけているようでした。
ヒール側

スペック的にも、私にはやや合いづらいタイプのアイアンであることは、打つ前から解っていたことではありますが、ホンマのクラブを目にして、そのままスルーすることはできません。
私にスイングを叩き込んでくれたアイアンを造ったメーカーとして感謝もありますし、親近感もあります。
ここ数年のホンマは、かなりの『イージー路線』を歩んでいるようにも思いますが、昨年出会った『BERES PRO』などのように、挑戦意欲を掻き立ててくれるクラブに出会えるようになって嬉しく思っています。
ホンマ BERES IS-02 アイアン

『高級志向』『富裕層向け』というイメージは今でも根強いですが、老舗メーカーとして、これからも『国産』『酒田発』に、こだわって欲しいと思いました。
ゴルファーとクラブは、まさに『一心同体』であるべきだと思いますが、やはりこだわりを持ち続けるメーカーのクラブというのは、とても信頼できます。
今回のこの『IS-02』というアイアンは、私にはやや難しく感じる部分もあったのですが、とてもいいアイアンだという印象が残りました。
『後味がいい』といったらいいでしょうか?
色々な方にお勧めしたいと思いました。
HONMA BERES IS-02 IRON

『地クラブ』と呼ばれるメーカーや、『OEM』で素晴らしい実績を積んでいるメーカーなど、日本にはたくさんの素晴らしいメーカーが存在します。
それでいて、ホンマというメーカーは、私にとっての『原点』でもあるので、これからも大活躍して欲しいと思っています。
いつかまた、『モグラマーク』のクラブでコースをラウンドしたいです。