今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ AMAZING SPEC アイアン の7番 です。
シャフトは AMAZING SPEC シャフト です。
ロフトは27度、クラブ長さは38インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は44.8g、バランスはC9、キックポイントは先調子、クラブ総重量は353g です。
ホンマのイメージとは、ちょっとかけ離れた感じのニューアイアンです。
ソールの『HONMA』の文字を見るまで、ホンマのアイアンだとは思いませんでした。
『AMAZING』という言葉も時々聞きますし、『すごい』とか『すさまじい』という意味なのだそうですが、外見的にはとてもシンプルです。
あまりごちゃごちゃした感じがしません。
フェース高が低く、フェース長が長い、いわゆる『面長』な感じのアイアンです。
アイアンはもっとシャープで『鋭く切る』イメージが欲しいのですが、このアイアンはどことなく『ユーティリティアイアン』に近い雰囲気があります。
『スパッ』というよりは『ボ~ン』といった擬態語が似合います。
『7番アイアン』としての印象はあまりありませんでした。
ポケットも深く、かなり易しく作られているのでしょうか?
この大きなポケットも、今ではすっかり見慣れました。
かなりのワイドソールです。
やはりアイアンというよりは、ユーティリティに近い形状だと思います。
ネックはショート過ぎないところに好感がもてました。
ボールを前にして構えてみても、予想していたよりもすっきりとしていて構えやすく感じました。
面長なアイアンではありますが、特に違和感を感じてしまうような構えづらさはありませんでした。
グースもよく効いていますが、最初から、このようなタイプのアイアンだろう・・・。と思っていたので、特に驚くようなことはありませんでした。
見惚れるようなこともなく、淡々とした気持ちで眺めていました。
試打を開始しました。
『打感』は、まずまずといった感じでした。
予想していたよりも、打感がソフトに感じられました。
かなりの軽量アイアンなので、打点が結構ブレてしまったのですが、打感のソフトさは維持されていました。
そして何より、この『飛び』がすごいです。
この飛びの凄さが『AMAZING』という名の由来になっているのかもしれません。
全く距離感が合いません。
7番アイアンということを感じさせない、すごい飛びです。
ただ、よく飛ぶ分だけ、縦の距離の誤差がどうしても大きくなってしまいました。
少々短く持っても、なかなか距離を落としていけません。
感覚が通じにくいアイアンだと思いました。
この飛びは、アイアンに飛距離を求めておられる全てのゴルファーを対象にしているのではなく、年月と共にある程度距離が落ちてきたと感じておられるベテランゴルファーの方を対象としているような気がします。
私はこんなに飛んでしまう7番アイアンはコースでは怖くて使えませんが、このようなタイプに慣れておられる方には、この飛びは大きな魅力となるのではないでしょうか?
球もあがりやすくて、タフな感じは全くしません。
かなり敷居が低くなっているように思います。
『安定性』も高く、とても『易しい』アイアンです。
最初のうちは、結構打点がブレてしまったのですが、それをあまり感じさせないほど、ボールはきっちりと飛んでいってくれました。
『操作性』という点でも、あまりインテンショナルなショットを打つためのアイアンではないと思ったのですが、それ以上にあまり曲げたいと思えませんでした。
ミスに対する寛容さを活かしながら、真っ直ぐに近いラインを描いていったほうが得策のような気がしました。
かなり敷居が低くて、易しいアイアンを求めておられる方には、魅力的なのかもしれません。
私は何となくよそよそしい感じがしましたし、ホンマのアイアンも変わったな・・・。と思いました。
元々『富裕層ゴルファー』を対象とした、かなり高価なクラブが昔から多かったホンマですが、このアイアンは昔のアイアンほど高そうな雰囲気は感じません。
カーボンシャフトが装着されているので、スチールシャフトが装着されている普通のアイアンよりも、おそらく高価だとは思うのですが、全体的には地味な印象が残りました。
表現は悪いかもしれませんが、ややチープな感じがしました。
飛距離は確かに『アメージング』なのかもしれませんが、それ以外はとても見慣れた感じがして、気持ちが昂ることもありませんでした。
せっかくアメージングという言葉がついているのだから、もっとデザイン的にも派手になっていても面白いのかな?と思いました。
ホンマ AMAZING SPEC アイアン
- 2012年10月11日
- ホンマ