今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア RS ドライバー F です。
シャフトは M-43 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、トルクは4.6、バランスはD2.5、クラブ総重量は307gです。
プロギアのニュードライバーです。
先日、フェアウェイウッドを試打しましたが、今日はドライバーを試打する機会に恵まれました。
フェアウェイウッドと、デザインの統一がとれているように見えます。
ラージサイズのドライバーです。
シャロータイプです。
プロギアの新しい技術がギュッとつまっているように見えます。
ネックは短めです。
ネックには調整機能が搭載されていました。
試打するのは、この『RS』のポジションです。
おそらく、このポジションが『スタンダード』なのだと思います。
調整機能は搭載されていますが、とてもシンプルです。
一時期はどんどん複雑化していったように思うのですが、今は多くのメーカーが搭載していないか、シンプル化しています。
かなり浸透してきたシステムですが、それほど必要性を感じない方も多いと思いますし、調整機能よりも、本来のヘッドの性能を高めていくことに重きを置いているのではないでしょうか?
ヒール側には『nabla▽DESIGN』の文字がありました。
プロギアではお馴染みです。
トゥ側にはウェイトが配置されていました。
バックフェース付近にもウェイトがありました。
シャローバックタイプです。
今のドライバーの主流といえる形です。
シャローヘッドにも色々とありますが、このドライバーはパワフルな感じがします。
『骨太』なタイプだと思いました。
トゥ側が少し凹んでいました。
これにはどんな意味があるのでしょうか?
ヒール側にある、この凹みも目立っています。
FWにも見られましたが、どんな効果が期待できるのでしょうか?
おそらく何らかの意味があるのだと思います。
クラウンが平坦な感じではなく、盛り上がっています。
シャロータイプのヘッドではありますが、ディープフェースタイプです。
最近よく見かけますし、このようなタイプはボールの弾きがとても強い印象があります。
昔のディープフェースタイプのドライバーはタフな物が多かったですが、今はあがりやすい物が多くなりました。
『フェースの高低』を使っていきたい方は、ディープフェースのほうが好感を持ちやすいのではないでしょうか?
シャローフェースだと、私は少しプレッシャーを感じます。
アゴ(フェースの下部分)で打ちたくなるときもあるからです。
私が愛用しているドライバーは下めで打っても、すごくいい感じで球を飛ばしてくれます。
『無機質な感じ』といったらいいでしょうか?
風に強い球が打てます。
フェース面はシンプルで美しいデザインです。
やや個性的な顔をしています。
ラージサイズでつかまえ顔のドライバーです。
これが『ナブラ』たる所以でしょうか?
ヘッド後方の膨らみも目立っていました。
このオリジナルグリップはソフトなフィーリングで良いです。
シンプルなタイプです。
素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
軽量タイプではありますが、今はこれくらいがスタンダードといえるのかもしれません。
300gちょっとくらいが一番ポピュラーなのかもしれません。
これまでもたくさん出会ってきましたし、難しく感じるところはありませんでした。
310gを超えると重くなるし、かといって300gを切ってしまうと軽すぎる・・・。という方も多いのではないでしょうか?
シャフトも全体にしなる感じでした。
ボールを前にして構えてみて、「あれっ?』と思いました。
ヘッドの形状はこれまでも見たことがあるのですが、クラウンのフェース寄りが凹んでいるのが目立っていました。
これは珍しいな・・・。と思いました。
しかし、構え感を邪魔することもなかったですし、違和感も特に無かったので、気にせずこのまま打つことにしました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、そのずば抜けた飛距離性能です。
これは凄いな・・・。と思いました。
今年試打したドライバーの中でも、ピカイチの性能だと思いました。
フェースの弾きも良く、ボールが勢いよく飛び出していきました。
一球目から、かなり強い球を打つことができました。
球に粘りもあります。
ボールが最高到達地点にいっても、そこから急速に落ちることなく、緩やかです。
これはいいな・・・。と思いました。
ちょっと大袈裟な表現かもしれませんが、『ボールに羽が生えている』ような印象をもちました。
弾道は高いのですが、頼りない高さではなく、しっかりと前に進んでくれる頼もしさがありました。
スピンを抑えてくれている感じがしました。
『打感』は良いです。
しっかりとした重さがあるというよりは、やや軽めな感じでした。
『球の抵抗感』は少し薄めでした。
しっかりと乗るというよりは『球離れ』が速い感じです。
『音』も好感がもてました。
はっきりとした音なのですが、大きすぎず心地いい金属音です。
インパクトを邪魔しないので、どんどん弾道が強くなっていく感じがしました。
ブレーキを掛けるのではなく、ずっとアクセルを踏み続ける感じ・・・。といったらいいでしょうか?
球はとてもあがりやすいです。
このドライバーのロフト角は9.5度ということですが、それを感じさせない高さがありました。
途中からグーンと高くなっていくのではなく、最初の打ち出しからぐっと高くなっていく感じです。
タフな印象は全くないです。
普段、『10~11度』のドライバーを使っておられる方も、まずはこの9.5度を試されてはいかがでしょうか?
『安定性』も、いい感じでした。
大らかさがありました。
第一印象通りの易しさを感じました。
シビアな感じはありませんでした。
球のつかまりも良く、右に抜けにくいです。
自然に、ちょっとつかまり気味の球が打てる感じ・・・。といったらいいでしょうか?
ニュートラルを『0』、フックを『2』、スライスを『マイナス2』とするならば、このドライバーは自然に『1』くらいが自然に出てしまう感じがしました。
『操作性』という点では、直線性が高いので、大きく左右に曲げるのは難しく感じました。
いい意味で、それほど反応の速くないドライバーだと思いました。
私がフッカーだからなのかもしれませんが、どちらかといえばフック系のほうが易しく感じました。
かなりカット目にも打ってみたのですが、球はそれほど大きく右に曲がりませんでした。
オートマチックタイプのドライバーだと思いました。
左へのプレッシャーを感じることなく、楽な気分で振り抜くことができました。
このドライバーの重心は深いほうだと思います。
いわゆるお尻の重たいドライバーのもつ安定感と打ち出しの高さがありました。
浅い重心のドライバーも人気がありますが、改めて深い重心のドライバーの有利性も感じました。
以前も書きましたが、私たち日本人には深い重心のほうが合いやすいという方のほうが多いのではないでしょうか?
色々なドライバーを試打していると、空気の『抵抗感』といいますか『摩擦力』に負けてしまっているな・・・。と感じることがあるのですが、このドライバーにはそれをあまり感じませんでした。
とにかく前に進む力が強いです。
インパクト直後に、ボールが空気に吸い込まれていく感じ・・・。といったらいいでしょうか?
ポテンシャルの高さを感じました。
プロギアは元々、高性能なクラブを作るメーカーですし、これまでも素晴らしい物をたくさん世に送り続けてきました。
他のメーカーには無い『独自性』があり、常に流行を作るメーカーだと思っています。
流行に『乗る』のではなく、『作る』メーカーだと思っています。
他のメーカーが後から追ってくるということが、これまでもありました。
古くはZOOMを発表して『ユーティリティブーム』が起きましたし、TR DUOの登場によってクラウンのカーボンコンポジットが流行りました。
私はTR DUOを数年間愛用していましたし、『銀チタン』にもお世話になりました。
PRGRのクラブにはずっといい印象をもっていますが、このドライバーは凄いポテンシャルがあるな・・・。と思いました。
これはヒットだな・・・。と思いました。
軽量タイプで安定性もあるので、イージー系のドライバーといっていいと思いますが、頼りなさのようなものはありませんでした。
シャフトを変えれば、もっと強い球を打てそうだな・・・。と思いました。
飛距離性能がかなり優れているドライバーですが、特に気に入ったのは『球の粘り』です。
ボールの落下角度が緩やかで伸びのあるところが気に入りました。
キャリーを充分稼げるのですが、この落下角度だとランもかなり稼げそうです。
ヘッドのポテンシャルはかなり高いので、スインガーの方からヒッタータイプの方まで幅広い層に支持されるのではないでしょうか?
プロギアの深い研究を感じました。
プロギア RS ドライバー F
- 2016年12月3日
- プロギア