今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PRGR RED TITAN FACE アイアン の7番です。
シャフトは M-37 です。
ロフトは28度、クラブ長さは37.5インチ です。
プロギアREDシリーズの新しいアイアンです。
機能性を感じさせながらも、シンプルなデザインがとてもいい感じです。
REDという名前ですが、赤ではなくオーソドックスな色です。
ラージサイズのアイアンですが、ボテッとしていないのがいいです。
それほどシャープな感じはしませんが、違和感をもたせないような配慮がなされているんだろうな・・・。と思いました。
彫りの深さはしっかりとあります。
重心の深そうなアイアンです。
ソール幅は、ややワイドといった感じです。
広すぎないところに好感がもてました。
広すぎると私は苦手に感じることもあるのですが、これくらいであれば普通に打っていけそうだな・・・。と思いました。
ソールもそうですし、リーディングエッジやトレーリングエッジも丸みを帯びていました。
全体的に丸みがあります。
抜けの良さにもこだわっているようです。
最近のアイアンの特徴といっていいと思います。
ネックは少し短めに見えましたが、今のアイアンの中では標準的なほうだと思います。
フェース面にミーリングはありませんでした。
名前通り、いかにもチタンフェースといった感じがします。
ワンピースタイプのアイアンではなく、後からフェース面を貼り付けているような感じです。
昔からチタンフェースのアイアンはたくさんありました。
このオリジナルグリップは、まずまずでした。
シンプルなデザインです。
それほどしっとりした感じはしませんが、適度な柔らかさはありました。
素振りをしてみても、軽く感じます。
最近はカーボンシャフト装着モデルが増えてきました。
昔に比べ、カーボンシャフトがすごく進化しているので、これからもっと増えると思います。
私はずっとスチールを使っているのですが、カーボンしか使わないという方も多いのではないでしょうか?
昔のカーボンは強度が不足していたり、物足りなかったりする物が多くありましたが、今はかなり改善されています。
カーボンでもスチールのような重量感としっかり感のあるシャフトの数も増えてきました。
ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
私の中のストライクゾーンとはちょっと違うのですが、特に違和感は無かったですし、強い苦手意識のようなものも芽生えませんでした。
ラージサイズでグースも利いていました。
トップラインはカーブを描いているので、易しく包み込むイメージをもたれる方も多いのではないでしょうか?
機能性アイアンらしい構え感をもったアイアンです。
今はこういうタイプのニーズが高まっていると思います。
試打を開始しました。
『打感』はしっかりという感じでした。
柔らかいというフィーリングとはちょっと違っていました。
球がしっかりと乗るというよりは、バーンと弾く感じです。
球はあがりやすくて、イージーなタイプです。
幅広い層に受け入れられそうです。
『安定性』は高いです。
スイートエリアも、かなり広く感じました。
少々の打点のブレには目をつむってくれるタイプのアイアンです。
大らかさを活かして攻めていける感じがします。
『飛距離性能』も、優れていました。
今のディスタンス系アイアンと全く遜色ない、レベルの高い飛びです。
何が何でも飛距離を最優先というタイプでもないと思ったのですが、飛距離をアイアンにも求めたい方に、試していただきたいと思いました。
今のアイアンに多いですが、『番手感覚』を無くしてしまいそうな感じがします。
『操作性』は、まずまずでした。
大らかさが勝ってしまうところもありましたが、左右へも曲げることができました。
大きく曲げるのは難しく感じましたが、『直進一辺倒』というタイプではないと思いました。
易しさを活かしながら、自分なりのちょっとした味付けを楽しめるアイアンだと思いました。
PRGR REDシリーズらしい、高い機能性をもったアイアンです。
フィーリングよりも、まずは『易しさ』を求めていきたい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。
正直、私が求めるフィーリング性能ではなかったのですが、最初からこのようなタイプをずっと使い続けていれば、こういうタイプが最高になるのかな?という思いもありました。
ゴルフはキャリアの最初のうちに出会ったクラブが、そのゴルファーの今後を大きく左右するのは間違いないと思います。
まだ真っ白な状態のときに、どのようなクラブに出会ったか?ということはとても重要だと思います。
そういう意味でも、私はとてもラッキーだったと思います。
ビギナーの頃から、素晴らしいクラブにたくさん出会うことができたと自信を持って言えます。
今は色々なタイプのクラブがあって、選ぶのに迷ってしまうところもありますが、いいクラブに出会うことができれば、その人のゴルフ人生はとても豊かになると思います。
最初は借り物やもらい物のクラブでゴルフを始められる方も多いと思います。
私はそうでした。
しかし出来れば、なるべく早い内に自分専用のマイクラブを作られるといいと思います。
そのクラブを軸にして、色々なクラブに出会うと、『自分なりの物差し』ができると思います。
クラブに易しさを求めたいのであれば、それもいいと思いますし、逆に易しすぎずあくまでも自分自身のスキルを上げていきたい・・・。という方もいらっしゃると思います。
どちらもいいと思いますし、その人の考え方によるところが大きいのだと思います。
ルールによる制限などもありますし、クラブの性能には『上限』が決まっています。
しかし、『プレイヤーの技量』には上限がありません。
いくら上手くなってもいいですし、いくら飛ばしても誰にも文句は言われません。
プレイヤーの可能性は無限です。
これはプロアマ問わず、言えることです。
ただ、ひとつだけ確かなことは、特に若い方にいえることなのですが、『最初から軽くし過ぎないほうがいい』ということです。
球があがりやすくて寛容なクラブを使うことはとてもいいと思いますが、軽すぎるクラブを使うのはずっと先にとっておいたほうがいいと思います。
年齢を重ねて、どうしても重くて振り切れなくなったと感じたときに初めて少しずつ軽くしていけばいいと思います。
最初から軽くし過ぎてしまうと、もうそれ以上はなくなってしまいます。
適度な重量はスイングの安定をもたらしてくれますし、ゴルフがシンプルになります。
この軽量アイアンを試打しながら、そんなことを考えていました。
このアイアンは高い機能性があってハイテクタイプですが、かなり軽いので若い方にはあまりお勧めはできないかな?と思いました。
しかし聞くところによると、このアイアンはスチールもラインアップされているそうなので、そちらは是非試していただきたいと思いました。
その人に合った重量と、このアイアンのハイテクさが上手く合致すれば高いパフォーマンスが期待できそうだな・・・。と思いました。
プロギア RED TITAN FACE アイアン
- 2016年10月3日
- プロギア