ゴルフクラブ試打日記。          

プロギア iD nabla RS FORGED アイアン

プロギア iD nabla RS FORGED アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブはプロギア iD nabla RS FORGED アイアン の7番です。
N.S. PRO スペックスチールIII
シャフトは N.S. PRO スペックスチールIII です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはM-43 S、シャフト重量は94g、トルクは1.9、バランスはD1、クラブ総重量は421gです。
正面
プロギア iDナブラシリーズのフォージドアイアンです。
先日試打したドライバー 01と02 の印象がとてもいいので、このアイアンにも期待感がふくらみました。
軟鉄独特の、いい風合いが感じられます。
見ているだけで安心できます。
少なくとも、フィーリングの悪いアイアンではないな・・・。という安心感です。
側面
形状的にはオードソックスな感じがしますが、全体的に少し薄い印象をもちました。
バックフェースの中央が三角になっているのは、ナブラアイアンらしいところだと思います。
彫りの深さ
彫りはそれほど深くなく、浅い感じもしますが、どことなく『易しさ』を感じさせます。
バックフェースの三角形の膨らみがよく目立っていたので、ひょっとして中空になっているのかな?と思い、尋ねてみたのですが、やはり中空構造になっているのだと聞きました。
ミズノのアイアンを思い出していました。
最近は少しずつ、中空アイアンも復活してきているように感じます。
ポケキャビよりは中空のほうが好きだ・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ソール幅
ソール幅は、標準的です。
全体的に丸みを帯びています。
リーディングエッジ&トレーリングエッジ
リーディングエッジとトレーリングエッジが丸く削られているが、今のアイアンらしいところだな・・・。と思いました。
ネック長さ
ネックの長さは、やや短めですが、今のアイアンの中では主流といったところかもしれません。
ミーリング無し
フェース面にミーリングは見られませんでした。
オリジナルグリップ
このオリジナルグリップも、ソフトなフィーリングで、いい感じです。
構え感
ボールを前にして構えた感じは、ちょっと『大顔』だな・・・。と思いました。
こうして構えるまでは、このような大きい顔を予想していませんでした。
もっと小顔でシュッとした感じなのかな?と思いました。
グースも結構利いていますし、トップラインも少し厚めでした。
以前試打したモデルが、すごく構えやすかったので、このアイアンにも期待していたのですが、ちょっと違う印象をもちました。
正直、私はもっと小顔なほうが好きですが、これくらい大きさがあるほうが安心できる・・・。という方も多いのだと思います。
好みが分かれるところだと思います。
こうして構えていても、『繊細さ』のようなものは感じず、どちらかといえば『オートマチック感』がありました。
バックフェースのデザインはカッコ良くて、シャープな感じもしますが、構え感は違う印象をもちました。
見とれるようなこともなく、淡々と見つめていましたが、特に大きな不満はありませんでした。
あくまでも私の中では、前のモデルのほうが圧倒的にいいな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』はソフトで、好感がもてました。
軟鉄のフィーリングもあると思うのですが、それ以外にも『独特の凹み感』がありました。
実際はそんなことはないと思うのですが、インパクトの瞬間、フェース面がボールに押され、少し凹むような印象をもちました。
中空らしいフィーリングだな・・・。と思いました。
トゥ側
球はあがりやすくて、タフな感じは全くしません。
あがりやすくなるような工夫が施されていると思います。
見た目は本格的なアイアンですが、敷居は高くないアイアンだと思いました。
バックフェース
『安定性』という点では、まずまずだと思いました。
中空キャビティらしい寛容さはありますが、『フェース面の何処で打っても・・・』という感じではありませんでした。
ある程度打点を揃える必要があると思いました。
『イージー過ぎる』アイアンではないと思いました。
飛距離性能
『飛距離性能』は優れていますが、今のアイアンの中では普通といったところでしょうか?
このプロギアのアイアンもそうですし、他のメーカーの、いわゆる『アスリートモデル』と呼ばれるアイアンも、『スタンディングロフト化』が進んできているように思います。
私の中では7番アイアンといえば、昔から『36度』。
もっといえば『37度』というのが頭から離れないのですが、今はバリエーションも増えてきました。
私はここまで立ったロフトを今のところ求めてはいませんが、ニーズがあるのは確かだと思いますし、私たちユーザーの選択肢が増えることはいいことなのかもしれません。
今はロフトが立って、あがりやすいアイアンが多いので、飛距離が伸びるのも当然だと思いました。
操作性
『操作性』は、いい感じでした。
左右どちらにも上手く反応してくれました。
構えたときに、少し『大味』な感じがして、イメージが少しボヤけてしまったのですが、曲げることも難しくありませんでした。
ヒール側
キャビティらしい安定性もありますが、どちらかといえば少しだけ操作性が勝っているかな?と思いました。
プロギア iD nabla RS FORGED アイアン
プロギアのアスリート仕様の軟鉄アイアンを、できるだけ幅広い層のゴルファーに使って欲しい・・・。というメーカーの思いがあるように感じられました。
これまでのプロギアのフォージドアイアンは、もうちょっと敷居が高めだったと思うのですが、このアイアンはかなり下げてきているように感じます。
プロギア iD nabla RS FORGED アイアン
あくまでも私の好みとしては、前のモデルのほうが圧倒的に好きですが、前のモデルよりも、もっとイージー系のアイアンが欲しい・・・。という方には、このアイアンは合いやすいのかもしれません。
球もあがりやすいですし、シビアな感じもしません。
『大らかさ』をずっと感じていました。
プロギア iD nabla RS FORGED アイアン
構えたときに大味に感じられたことがちょっと残念でしたが、違和感があるというほどではありませんでした。
もうちょっとシュッとした感じを想像していたので、少し意外だったな・・・。というのが正直なところです。
プロギア iD nabla RS FORGED アイアン
『打感』もソフトでしたが、『ペシャッ』という感じが中空らしいな・・・。と思いました。
少なくとも、手に嫌な衝撃が残ることはありません。
プロギア iD nabla RS FORGED アイアン
今回は購買意欲が刺激されることはなかったのですが、また試打する機会があれば試打してみたいですし、次のモデルにも期待したいと思いました。
メーカーの、色々な工夫と技術が感じられるアイアンでした。