今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア iD nabla RS DRIVER 02 です。
シャフトは M-43 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは5.1、バランスはD1.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は305gです。
プロギア ナブラのドライバーです。
先日『01』を試打しましたが、今日は02を試打する機会に恵まれました。
こうしてパッと見る限り、すごくよく似たデザインになっています。
01同様、シャローな形状です。
01の印象がすごく良かったので、この02にも期待できそうだな・・・。と思いながら見ていました。
機能性を感じさせながらも、全体的な美しさがあります。
さすがはプロギアだと思いました。
『造り』が雑でなく、すごく丁寧な感じがします。
ゴルフクラブにも色々とあって、『初見』で興味がもてなかったり、テンションが上がらなかったりする物もあります。
対して、すごく興味を抱く物もあります。
このドライバーは興味がもてるタイプです。
これまでプロギアのクラブには、いい思い出がたくさんあるので、その過去の記憶も影響しているのかもしれません。
ネックの長さは、標準的な感じがします。
01と同じ印象を受けます。
01同様、調整システムが搭載されていました。
プロギアは、この調整機能については後発的なイメージもありますが、これからも継続していくのでしょうか?
もし、そうだとしたら、『プロギア独自のシステム』を開発して欲しいと思いました。
プロギアはいつでも『先駆者』であって欲しいと、私は勝手に思っています。
試打するのは、この『N』ポジションです。
シャローバック形状です。
重心深度もしっかりとあって、直進性も高そうです。
今はディープバック形状が少ないですし、そういった形状のドライバーに苦手意識をもっておられる方もいらっしゃると思います。
このようなシャロータイプのほうが親近感をもちやすい・・・。という方も多いのではないでしょうか?
今は構えやすくなった、高性能シャローヘッドドライバーがたくさんあります。
このヘッド後方の『出っ張り』が目に入りました。
01はもう少し控えめだったように思います。
おそらく重心位置などを計算してのことだと思いますが、今度機会があったら見比べてみたいと思いました。
ソールには2カ所ウェイトが配置されていました。
01と同じ位置にあります。
01同様、コンポジットタイプであることが解ります。
クラウンがコンポジットされているのは、プロギアではすっかりお馴染みですし、プロギアの『得意分野』といえるのではないでしょうか?
かなりの低重心化が図られているんだろう・・・。と思いました。
顔も、なかなかいい感じです。
ちょっとクセがあるのかな?と思っていましたが、実際はそうでもありませんでした。
最近のドライバーの傾向のような気がします。
クセをなるべく排除して、打ちやすさを追求しているドライバーが多くなったように思います。
いくら機能が向上しても、構えづらくなったら台無しになってしまうので、そういったところにも配慮されているのではないでしょうか?
ヘッド後方が少し伸びていますし、『つかまえ顔』ではありますが、変なクセのようなものは感じませんでした。
黒の引き締まった感じと、シャロー感が上手く組み合わさっています。
シャフトは軟らかめです。
ヘッドの印象からすると、もう少ししっかりとしているのかな?と思いましたが、結構な『ソフトスペック』です。
ヘッドもよく走る感じがします。
同じ『M-43』でも、01のシャフトよりも、こちらのほうがもっと軟らかいような感じもします。
ナブラシリーズは、どちらかというと『アスリート仕様』のイメージがありますが、このドライバーはある程度敷居を低くして、幅広い層をターゲットにしているのではないでしょうか?
もちろん、違うタイプのシャフトもラインアップされているそうです。
ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
シャロー感がありますが、それがあまり強調されていないのが、いいと思いました。
私はシャロー系のヘッドに苦手意識をもってしまうこともあるのですが、このドライバーにはあまり感じませんでした。
左につかまりそうだったのと、『シャフトの動き』に少し気をつけなければいけないな・・・。と思ったのですが、こういったタイプはこれまでもたくさん経験しているので、ある程度出球を予想することができました。
あくまでも私の好みとしては、もう少し『逃がし顔』のほうがいいのですが、この『つかまえ顔』に好感をもたれる方は多いのではないでしょうか?
少し『開き気味』で構えたくなりました。
まずは『右から回すイメージ』で打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』は、すごくソフトでいい感じです。
先日試打した01同様、グッドフィーリングのドライバーです。
やはりメーカーが、この打感にも、すごく力を入れているのが解りました。
『音』は、やや高めで小気味いい感じです。
好感のもてる音です。
球はかなりあがりやすいです。
弾道も高めでした。
タフな感じは全くありません。
ロフトは9.5度ではありますが、はっきりとした『高弾道系ドライバー』といっていいと思います。
ヘッドもそうですが、シャフトも球をあがりやすくしているのではないでしょうか?
先端が動きやすい感じがします。
今は海外メーカーのドライバーでロフトを寝かせるようになってきていますし、それはいいことだと思いますが、このドライバーは敢えてそのようなことをしなくてもいいと思いました。
これまで通りのロフトで、まずは試してみるのが一番だと思います。
『安定性』は、なかなかいい感じでした。
球もつかまりやすいですし、スイートエリアも広そうです。
昔の大型ヘッドは、球がつかまりづらい物が多かったですが、最近のドライバーは全く違うような気がします。
構えづらくないように配慮されていながらも、『つかまり性能』はアップしているように思います。
これは『ヘッドとシャフトの共同作業』のところもあると思いますが、すごく易しくなっているように思います。
フッカーである私は、いつもの感じで振ってしまうと、つかまり過ぎる感じがあったので、意識的に逃がして打つ感じでちょうどいいかな?と思いました。
飛距離性能は高いと思いました。
グーンと力強く飛んでいって、なかなか落ちてきません。
球のつかまりもいいので、それがこの高い飛距離性能につながっているのではないでしょうか?
最近は『低スピン性能』や『弾きの良さ』などに加え、『つかまりの良さ』で飛ばしていけるドライバーが多くなったように思います。
『ライナー系』というよりは、明らかに『ビッグキャリー』で飛ばしていけるドライバーです。
これまでの『キャリー系』のドライバーは、弾道の力強さが足りないと感じる物も多かったですが、このドライバーはとても力強い感じがします。
このドライバーは、見るからに機能的な感じがしますが、その機能が性能アップに充分活かされているように感じました。
PRGRの高い技術が組み込まれているのだろう・・・。と思いました。
『操作性』という点では、最初は少し難しく感じたのですが、だんだんと慣れてきて、曲げることもできるようになりました。
基本的には球がつかまりやすいクラブですし、シャフトが『動くタイプ』なので、少し気を遣わなければならないところもありましたが、何とか反応してくれました。
つかまりやすいドライバーですが、決して右に曲がりにくいドライバーだとは思いませんでした。
私は左方向へのミスをすごく怖く感じています。
スライスが出てもすぐに修正することができますが、フックは続いてしまうこともあるので、いつも注意しています。
このドライバーは『スライス撲滅ドライバー』だとは思いませんでしたが、日頃、球のつかまりをもっと良くしたい・・・。という方には、とても合いやすいのではないでしょうか?
先日試打した『01』と、この『02』の、どちらかひとつを選ぶとするならば、私は迷わず01を選びますが、この02のほうがいい・・・。という方はとても多いのではないでしょうか?
球がよりつかまりやすくなっていますし、高さも充分に出せます。
見た目はシュッとしていてカッコいいですが、敷居の低さもあります。
『構えやすいハイドロー仕様ドライバー』といえるのではないでしょうか?
PRGRはアイアンやウェッジ、パターも素晴らしいクラブがありますが、やはりFWやUTのイメージが強いです。
ドライバーも優れた物をたくさん発表してきました。
なので、どちらかといえば『ウッド系』が得意なメーカーというイメージがあります。
今日試打した、この iD nabla RS DRIVER 02 というドライバーも、プロギアらしい性能の高さを感じることができましたし、『得意分野』の強みが、いかんなく発揮されたように思います。
先日試打した01もそうでしたが、このドライバーはとても機能的であり、『理にかなった物理的性能』をもっていながら、『フィーリング性能』もアップしているのが、大きなウリのように思います。
すごくフィーリングがいいです。
メーカーが、かなり研究しているのではないかな?と思いました。
ドライバーは、ただ飛べばいい・・・。曲がらなければいい・・・。という方もいらっしゃるかもしれませんが、やはりフィーリングにはすごくこだわっていきたいと私は思っています。
やはり『打感』や『音』が良くないと、たとえナイスショットしても、高い満足度は得られません。
球を打っていても楽しさが半減してしまいます。
いいフィーリングが得られるからこそ、そこからまた新たなインスピレーションが湧いてくるような気がします。
そういった点でも、このドライバーはとても好感をもつことができました。
フィーリングがいいから、また打ちたくなりますし、必然的に球数をこなしていくことになるので、練習にもなりますし、そのクラブに馴染むのも早くなります。
コスリ気味の打感はあまり良くないですが、このドライバーのようにしっかりとつかまったときの打感はすごくいい感触が残ります。
とてもカッコいいですし、本格的な感じのするドライバーですが、球はあがりやすくてつかまりやすいので、敷居の低いドライバーだと思います。
装着されている2つのウェイトを交換できるのであれば、今度交換してみたいと思いました。
どれくらい、弾道やフィーリングが変わってくるのか、興味があります。
私は今のままでは、ちょっとつかまり過ぎる感じもするので、ウェイトを変えて逃がしていきやすくなるのか、機会があれば試してみたいと思いました。
スリクソンなど、他のメーカーでは『三兄弟』もポピュラーになってきましたが、このPRGRのニュードライバーは『二兄弟』なのだそうです。
つまり、01と02で、多くのゴルファーをカバーできるというメーカーの自信の表れではないかな?と思いました。
タイプ的には『アスリートモデル』といえると思うのですが、親しみやすいタイプなので、多くの方に試していただきたいです。
プロギア iD nabla RS DRIVER 02
- 2014年10月19日
- プロギア
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