今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア RED 505 アイアン の7番 です。
シャフトは M-40 です。
ロフトは29度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはM-40、トルクは3.3、シャフト重量は54g、バランスはD0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は366gです。
PRGRの打ちやすそうなニューアイアンです。
先日『RED 505 ドライバー』を試打したのですが、構えやすさは感じたものの、やや打ちづらく感じてしまいました。
今日はその同じシリーズのアイアンです。
何とか前回のリベンジをしたい・・・。と思っていました。
もうすっかりとお馴染みとなったポケキャビです。
今は、こういった形状のアイアンが主流なのだと思います。
普通のキャビティよりも格段に打ちやすく、『シビアさ』も減少したように思います。
ポケキャビがまだ出始めの頃は、構えづらく感じる物もたくさんありましたが、今はとても構えやすいものが増えたような気がします。
『物理的な性能』だけでなく、『構えやすさ』という点でも進化していっているのだと思います。
『ホーゼルの長さ』は、どちらかというと、やや短めでしょうか?
程良い低重心を感じさせてくれます。
アイアンにはシャープなものを求めていきたいのですが、このアイアンはどちらかというと丸っこい印象がありながらも、とてもいい印象を持つことができました。
私が普段使っているアイアンとは、ちょっとタイプが違うのですが、こういった形状の素晴らしいアイアンにたくさん出会ってきたので、その印象が強く残っており、このアイアンにも好感を持っているのだと思います。
それと、やはり『PRGR』というのは、大きな魅力だと思います。
『PRGR』というブランドイメージは、私の中ではとても大きいものになっています。
PRGRのクラブというだけで、そのクラブに対しての興味がすごく湧いてきます。
これまでPRGRのクラブにたくさん助けられてきており、信頼感が芽生えているのだと思います。
素振りをしてみると、カーボンシャフト装着アイアン独特の軽さを感じましたが、これがこのアイアンの『純正シャフト』なので、慣れていくしかない・・・。と思いました。
こういった軽さだと、私はアイアンというよりはユーティリティクラブをイメージして振っていくようにしています。
そのほうが、私の場合はいい結果につながりやすい感じがします。
ボールを前にして構えた感じは、すごくスッキリとしていて、いい印象をもちました。
多少のグースは目に付きますが、苦手意識を感じるほどではありません。
トップラインも少し厚い感じがしますが、違和感を感じません。
RED 505 ドライバーも構えやすかった印象がありますが、このアイアンもとてもいい感じで構えることが出来ました。
シャープで切れ味鋭い・・・。という感じではなかったのですが、とてもスッキリしている・・・。という印象を持ちました。
左右に曲げるといった、色々なイメージは湧いてはきませんでしたが、それほど大きな緊張感をもつこともなく、楽な気分で構えることが出来ました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その圧倒的な『飛距離性能』です。
かなり飛びます。
こういった『飛びアイアン』には、ずいぶん慣れてはきましたが、それでもやはり驚いてしまいます。
この飛びは一体何なのだろう・・・。といつも思います。
距離感が全く合いません。
スキーのジャンプに例えると、とっくに『K点』を超えています。
10球打てば10球全てが『K点超え』です。
店員さんの説明によると、このアイアンは最初から、かなり飛距離にこだわって作られているそうで、この結果は至極当然なのだそうです。
他のメーカーにも言えることだと思いますが、プロギアというメーカーは、とても敏感にゴルファーのニーズに応えているような印象をこれまでもずっと抱いてきました。
なので、このような『飛距離型のアイアン』を発表してきたのだと思います。
それだけゴルファーのニーズも大きいのだと思います。
これまでたくさん出会ってきた『飛びアイアン』は、総じて構えづらい物が多かったのですが、このアイアンはとても構えやすいところに好感を持ちました。
よく飛ぶけど構えづらい・・・。なので、結果的に『イチかバチか』的なショットが多くなる・・・。というのが、これまでの私の『飛びアイアン』に対しての印象なのですが、このアイアンは構えやすいので、かなり成功率があがるような気がします。
今は、こういった『ストロングロフト化』が、かなり浸透してきたと思いますし、そういったアイアンを日頃使っておられる方は、それほど驚かれないのかもしれませんが、私は未だに驚いてしまいます。
こういったアイアンには、たくさん出会ってきてはいますが、やはりこの飛距離性能は『規格外』といった感じがします。
明らかに番手が2つは違います。
ただ、先ほども書きましたが、このアイアンはとてもシンプルな形状で構えやすいところも大きな特長だと思います。
アイアンで飛距離を求めていきたいけれど、これまでの構えづらいアイアンは苦手だ・・・。と感じておられる方も、この『RED 505アイアン』は、とてもいいフィーリングをもたらしてくれるのではないでしょうか?
『球のあがりやすさ』という点でも、すごくいい感じでした。
上から潰す・・・。とか押さえ込む・・・。といったイメージでなく、ユーティリティなどのように『横からとらえる』といったイメージでうまく打つことができました。
自然に球が浮くような感じがします。
あまり『ワイドソール』過ぎないところにも好感を持てました。
このアイアンのソール部分には、『タングステン』が充填されているようで、それもこのあがりやすさにつながっているのでしょうか?
タングステンを充填することによって、適度な低重心化が図られ、あまりソール幅を広げなくても済むようになっているのだと思います。
そういったところの工夫はとても好感を持てました。
やはり見た目などを良くする工夫は常にしておいて欲しいと思います。
このアイアンに装着されているシャフトが『M-40』ということで、単純に考えるとヘッドスピードが『40m/s前後』の方を対象とされているのだと思いますが、その範囲におられる方にも、とても打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
『打感』も、なかなかいい感じです。
私がいつも使い慣れているようなアイアンとは、また違った感じの打感ですが、『球持ち感』も感じられましたし、適度に柔らかい感触も楽しむことができました。
多少打点がズレても、それを敏感に感じ取ることができるようなアイアンではないような気がしました。
見た目は美しいアイアンではありますが、とても『大らか』なアイアンなのだと思います。
『安定性』という点では、最近の同じようなタイプのアイアンと同等だと思います。
すごく敷居が低いアイアンだと思います。
多少のミスはミスと感じさせない易しさがあります。
こういった、やや『面長』なタイプのアイアンなので、少し『フェースローテーション』が使いづらい感じもしますが、それほど難しい感じがしませんでした。
フェースローテーションをあまり意識したくない方もたくさんいらっしゃると思いますし、『打点のブレ』に寛容なアイアンを好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。
このアイアンは、そういった方々にとてもマッチしているような気がします。
『操作性』という点では、このようなタイプのアイアンにしては、なかなかいい感じで球を曲げていくことが出来ました。
思っていた以上に扱いやすい感じがしました。
今日は左右に曲げていくことも、それほど苦になりませんでした。
やはり『曲がりにくさ』を感じますが、決して操作しづらい感じはしませんでした。
それほど敏感に反応してくれるタイプではないような気がしましたが、あまり大きく曲がっていくタイプのアイアンではないと思います。
この『セミグース』も、よく効いていると思います。
球がつかまりやすいので、打ちやすく感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
このような『飛び系のアイアン』でグースネックになっていないものを見た記憶がありません。
これだけロフトが立っていて、しかも長尺設計になっていて、もし『ストレートネック』だったら、かなり難易度が増してくるような気がします。
本来の『5番アイアン』より難しくなってしまうかもしれません。
そういったアイアンは今では、あまり支持されないのだと思います。
ロフトを立てることによって生じる、マイナス的な要素である、『球のつかまりの弱さ』を、このような『グース』にしたり、『ライ角』を変えたりすることによって、補っているのだと思います。
飛距離は5番アイアン、扱いやすさは7番アイアン・・・・。といったところでしょうか?
PRGRのニューアイアンは今年に入って、この『RED 505』で3本目です。
『TR500』と『GN502 TOUR FORGED』は、どちらもはっきりいって私好みでして、大好きなアイアンです。
初めて試打をした後も、何度か借りてみてはその感触を楽しんでいます。
いいクラブというのは、何回球を打っても決して飽きることがありません。
むしろ楽しさが倍増します。
この『RED 505』は、その2つのアイアンとは、やや趣が異なりますが、いい印象をもったまま試打を終えることが出来ました。
『RED 505ドライバー』では、いい結果が得られなかったので、今日はいい結果が得られれば・・・。と思いながら試打を行っていったのですが、その思いが通じたのかもしれません。
これまでも記事に書いていますが、『カーボンシャフト装着アイアン』には、かなり難しさを感じているのですが、今日はとてもいい感じで打つことができました。
日を改めて、また今日のように打てるか・・・?と自問自答してみると、はっきりと自信は無かったのですが、今日だけでいうと、それほど苦手意識を感じることなく、このアイアンを楽しむことが出来ました。
この『軽さ』や『飛びすぎ』などから、コースで使ってみる勇気は私にはないのですが、このような高性能なアイアンにピッタリとフィットする方もたくさんいらっしゃると思います。
全体的に見て、変なクセも感じられなかったので、かなり幅広い層に人気が出るような気がします。
『飛び系』でありながら、フィーリング面にも長けているレベルの高いアイアンだと思いました。
プロギア RED 505 アイアン
- 2010年3月5日
- プロギア