ゴルフクラブ試打日記。          

プロギア GN502TOUR 440 ドライバー

PRGR GN502TOUR 440
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは プロギア GN502TOUR 440 ドライバー です。
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シャフトは M-43 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45インチ、バランスはD2、クラブ総重量は311gです。
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プロギアのニュードライバーです。
とてもすっきりとした形状だと思いました。
今は、かなりのハイテク化が進み、ウェイトなどの色々なものが組み込まれているものが多いのですが、このドライバーには全く見当たりません。
すごくシンプルでカッコいいデザインになっています。
これまでの『ハイテクドライバー』と違い、『ローテク化』したのかと思ってしまいますが、プロギアのクラブです。
ハイテクでないわけがありません。
きっと色々な創意工夫が目に見えないところで取り込まれているのだと思います。
今はゴツゴツした感じのものが多いだけに、このようなデザインのクラブはとてもすっきりとしている感じがしますし、ある意味『潔い』感じがします。
目に見えて解る効果もいいのですが、このように想像力を掻き立てられる設計になっているクラブは、とてもワクワクさせてくれます。
今は、このようにスッキリしたデザインの方が少ない感じがするので、希少価値があるような気がします。
何年か前にタイムスリップしたような感じです。
昔は、このようなデザインの素晴らしいドライバーがたくさんありました。
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どのような『顔』なのかと、とても興味深く思ってたのですが、非常にオーソドックスで美しい顔になっています。
一切、奇をてらった感じがしません。
『バルジ』部分が直線に近い感じがするので、構えやすく感じられる方もたくさんいらっしゃると思います。
多少丸みを帯びていた方が、左右に安心して曲げていきやすい感じもしますが、このようなヘッドもとても好きです。
ずっと見ていても、見飽きないほどの美しい顔だと思いました。
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素振りをしてみると、実際の重さをあまり感じることなく、やや軽い感じがしました。
シャフトも、かなり軟らかい感じですし、『TOUR』と名が付く割には、結構『ソフトスペック』な感じがしました。
しかし、これはこのドライバーだけにいえるのではなく、最近の他のメーカーの『ツアーモデル』にも言えることだと思います。
以前と比べて、『TOUR MODEL』が身近になってきたのだと思います。
素振りをしていても、もう少し『しっかり感』があったほうがタイミングが合いやすそうな感じもしたのがですが、これ一本しか試打クラブが無かったので、素振りを繰り返して慣れていくしかないと思いました。
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ボールを前にして構えてみると、やはり惚れ惚れするほど『いい顔』をしています。
多少ロフトが寝ているせいか、ややフェース面が見えすぎる感じもしたのですが、これくらいのほうが安心感を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
このドライバーの体積は『440㎤』ということで、ルールギリギリよりも『20㎤』ほど小さくなってはいますが、それほどコンパクトな感じはしませんでした。
やはり『シャローヘッド』だからでしょうか?
同じ体積でも『ディープ化』していて立体的なヘッドだと、もっとコンパクトに見えて、『イメージライン』の数を増やしていくことができるのですが、これくらいの大きさでも全く問題ないと思いました。
何本かのいいイメージラインを頭に描くことができました。
器用に左右に曲げていく・・・。というよりは、どちらかというと限りなく『直線』に近いイメージだったのですが、すごく楽な気分で構えることができました。
『バナナフック』や『バナナスライス』のイメージはなかなか湧いてきませんでした。
試打を開始しました。
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『球のあがりやすさ』という点では予想通り、かなりあがりやすい感じがしました。
やはりこの『シャローヘッド』や、このシャフトがよく効いているのでしょうか?
昔は『ツアーモデル』というと、ディープヘッドで叩いていきやすく、吹き上がりにくい反面、インパクトを間違えてしまうと左右に曲がりやすいものが多かったのですが、最近のツアーモデルは違います。
いい意味で、非常に敷居が低くなったような気がします。
今はプロでも、このような易しいドライバーを使う時代なのだと思います。
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『ネックの長さ』も、かなり短い感じがしますし、これも『昔のツアーモデルドライバー』には見られないことでした。
昔のこのような形状のドライバーなら、こうしてひと目見ただけで、『吹き上がっちゃいそうだな』とか『叩いていきづらいな』と感じたものですが、今のドライバーの『吹き上がりにくさ』は、かなり進歩していると思います。
このような形状でありながらも、安心して叩いていけるものが多くなったような気がします。
『予想しない左右の曲がり』も怖いものですが、『吹き上がりやすさ』というのは、我々『ヒッタータイプ』のゴルファーにはとても大きな問題点でした。
勿論、ボールが改良されているせいでもありますが、クラブの進歩はすごいものがある・・・。と、いつも色々なクラブを試打していると感じます。
このドライバーはとてもあがりやすいですし、全く『タフ』な感じはしませんでした。
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『打感』も、手にしっかりと残った感じが、とてもいいフィーリングを残してくれました。
『柔らかさ』というよりは、どちらかというと『しっかり感』を感じたのですが、この感触はとても好感が持てる感じです。
手に嫌な衝撃が跳ね返ってこないので、安心して叩いていけます。
このような大型ヘッドなので、多少『トゥ寄り』でもいい感触を味わえるかな・・・・?と思っていたのですが、ちょっと感触が硬くなる感じがしました。
多少『ヒール気味』で打ったほうが『トゥ寄り』よりはいい感触だな・・・。と思いました。
割と『弾き感』を感じたのですが、扱いやすいタイプのドライバーだと思いました。
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『音』も、とても好感をもつことができました。
結構はっきりしている感じの音ですが、決して甲高くないですし、嫌な感じはしませんでした。
インパクトが緩まず、そのまま一気にフィニッシュへと持って行ける感じがしました。
『叩き感』を感じさせてくれる『打感』と『音』だと思います。
こういったフィーリングは昔の『名器』と呼ばれるドライバーにもたくさんあったと思いますし、この『打感』『音』に好感や懐かしさを感じられる方も、きっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
打っていて、とても爽快感を感じます。
この音と共に、毎日の寒さや日常のストレスも一緒に運び去ってくれる感じです。
何球打っても、なかなか疲れを感じませんし、身体がポカポカ温まってきました。
『プロギア』のドライバーは昔から好きですし、『銀チタン』や『TR DUO』という名器とも長く付き合ってきました。
しかし、昨年出会った egg impact ドライバー の音は私には合わなかったので、今回のこのドライバーにも少し不安を持っていました。
しかし、その不安は一球目を打っただけですぐに消え去りました。
やはりメーカー側も『ヒッタータイプ用』と『スインガータイプ用』とで、ドライバーの持つ打球音を変えているのでしょうか?
この『GN502TOUR 440 ドライバー』は、とても叩いていきやすいドライバーだと思います。
『PRGR』というメーカーは、あくまでも私のこれまでの感想なのですが、すごくハマってしまうクラブもあれば、かなり苦手意識を感じてしまうものもあり、両極端な気がします。
どれも高性能なクラブばかりなのですが、どうも合いづらい・・・。と感じてしまうものも、これまでありました。
しかし、このドライバーはハマってしまうタイプのドライバーだと思います。
一度だけでなく、何度も試打してみたくなるドライバーです。
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『安定性』という点では、最初の3球は、ちょっと『トゥ寄り』に当たってしまい、あまりいい感じの球を打つことが出来ませんでした。
とても構えやすいヘッドなのですが、やはりこのシャフトがやや私には難しい感じがしました。
これがもし『クレイジー』や『ファイヤーエクスプレス』だったら、どんな感じになるんだろう・・・?と打ちながら考えていましたし、想像するだけでワクワクしました。
次第にだんだんと球をまとめていくことができて、いい感じの放物線を描いていくことができました。
思っていたよりも、球がつかまりやすかったので、それもこの『直進性』につながっているような気もしました。
打つ前は、どちらかというと右へ逃げやすい感じかな?と思っていたのですが、実際はそんなことはなく、とても安心して打っていけるドライバーだと思います。
絶対右には行かない・・・。というドライバーではありませんが、スライスに悩んでおられる方も、このドライバーの『球のつかまりやすさ』は割と敏感に感じられやすいのではないでしょうか?
決してスライスを撲滅してくれたり、強制的に左方向へ飛ばしてくれるドライバーではないと思いますが、このようなドライバーで右への曲がり幅を抑えていく練習をされるのもいいのではないでしょうか?
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『操作性』という点でも、いい感じです。
先ほども書きましたが、思っていたよりも球がつかまりやすい感じがしたので、私の持ち球の『フック系』も難なく打つことができました。
『顔』がとても美しいので、『左への恐怖心』を感じることなく気持ちよく左方向へ攻めていける感じがします。
ちょっと前は『フックフェース』、しかもかなりキツイ角度のものが多かった時もありましたが、もし世の中のドライバー全てがそのようなドライバーばかりになってしまったら、私はもう新しいドライバーを購入できないと思っていましたし、もし使っていたら『ドライバーイップス』にかかっていたと思います。
『チーピン恐怖症』も一生消えなかったと思います。
しかしここ数年、メーカー問わず、このような美しい顔のドライバーが増えてくれて、私はとても嬉しいと同時に助かったような気がします。
こういったクラブのおかげで、私はこれからもゴルフをエンジョイすることができます。
やはり『安定性』や『操作性』を求めていくには、『構えやすさ』というのは、必要不可欠なものだと思います。
人間が使うものなので、精神的なものが大きく作用すると思いますし、決して『物理的性能』が全てではないような気がします。
今日は、そういった意味でも、とても満足度が高く、密度の濃い練習ができたように思います。
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『飛距離性能』という点でも、さすがは『プロギア』という感じがします。
最初のほうにも書きましたが、飛ばしたり曲がりにくくしたりする為の色々な『オプション』は見当たりませんが、基本性能はとても高いと思います。
ちょっとタイプは違いますが、何となく『TR DUO』を思い出していました。
こもり気味な感じの音がしていた『TR DUO』に対し、この『GN502TOUR 440』は、かなりはっきりとした音を発しますが、どことなくTR DUOの記憶が蘇ってきました。
立体的な『TR DUO』と、やや平面的な『GN502TOUR 440』ですし、形状も異なりますが、やはりイメージがかぶるところがありました。
それはやはりこの『飛距離性能の高さ』からくるのではないか・・・?と打ちながら感じていました。
『TR DUO』は、私のようなヘッポコゴルファーでも、すごく遠くに球を運んでくれていたドライバーですし、『カーボンコンポジットのハシリ』的存在でした。
それでいて、とても美しい顔に私はずっと魅了されていました。
残念ながら、その使用していたドライバーは『高反発』だったので、手放さざるを得なかったのですが、もし『ルール適合』だったら、今でも手元に置いて大切に保管していたと思います。
この『GN502TOUR 440』も『顔の美しさ』『飛距離性能の高さ』が『TR DUO』と共通しているところだと思います。
ただ、『TR DUO』よりは、明らかに上がりやすい設計になっているので、敷居はずっと低い感じがしますし、『TR DUO』が苦手だった方でも、このドライバーはすごく打ちやすく感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
きっと見えないところに色々な『創意工夫』が施されているのだろうと思うのですが、飛距離性能の高いドライバーであることは間違いないと思いました。
『スインガータイプ』の方よりは、『ヒッタータイプ』の方に合いやすいドライバーだと思いますが、決して手が届かない感じのドライバーではないと思います。
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今日、私はこの『プロギア』のニュードライバーに出会うことが出来て、とても楽しい一日となりました。
どのような高性能であっても、まずは『構えやすさ』『振りやすさ』を優先して欲しいと私はいつも思っています。
ゴルフはとてもメンタルな部分が大きいので、ちょっとでも心に不安感がよぎると、それが顕著に球筋に現れます。
例え『ナイスショット』でたとしても、それはマグレでしかないのだと思います。
『ナイスショット』とは、きちんと打つ前の『ルーティーン』を守り、いいイメージを描いていき、そのイメージに合ったショットのことだと思います。
なので、私はこれまで偶然やマグレといったショットばかり打ってきたような気がします。
心の底から『ナイスショット』と喜べるものは、かなり少ないような気がします。
しかし、このような美しくて打ち易いドライバーを使って、満足出来るショットの数をどんどん増やしていきたいと思いました。
今日は、さすが『プロギア』と呼ぶに相応しい、素晴らしいドライバーに出会えた一日でした。
この記事を書き終えて、これから行うバット素振りも、楽しい気分のまま行える気がしました。