今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストンゴルフ TOUR B JGR ドライバー です。
シャフトは TOUR AD for JGR TG2-5 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は51g、トルクは5.8、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は292g です。
ブリヂストン JGRのニュードライバーです。
JGRらしく、とても機能的なデザインになっています。
デザインも一新され、カッコ良さが増しています。
高い機能性を感じさせる、このメカニカルなデザインに魅力を感じる方も多いのではないでしょうか?
ラージサイズのヘッドですが、『薄さ』はそれほど強調されておらず、むしろ適度な厚みもあり、『丸っこさ』があります。
このようなドライバーが今は多いです。
そして何といっても、このフェース寄りにある、ウェイトのようなものが目立ちます。
ここの部分には、これまでウェイトが配置されていたり、深い溝が刻まれたりしていたのですが、このパーツにはどのような意味があるのでしょうか?
おそらくウェイトだろうと思ったのですが、それだけではないような気もします。
『SP/// COR』と表示されていたので、何らかの意味があるのは間違いありません。
昔からクラブの研究がしっかりしているブリヂストンならではの、他のメーカーには無い、新たな技術なのではないでしょうか?
ヒール側にはウェイトがひとつだけ配置されています。
これはよく見られます。
『10』という数字があったので、おそらく10gということでいいのだと思います。
他にも、いろいろな重さが用意されているのでしょうか?
ネックは、やや短めですが見慣れた長さです。
ネックに調整機能は搭載されていません。
搭載されているだろうと思っていたので、ちょっと意外でしたが、以前試打したモデルにも搭載されていなかったので、これは特別なことではないようです。
数年前に試打したJ815には搭載されていましたが、モデルによって変えてきているのかもしれません。
BSはニューモデルが登場する度、『イメージカラー』が変わっています。
基本『黒』を基調としているようですが、『サブカラー』は固定されていないのかもしれません。
以前は赤や黄色が目立ちましたが、このドライバーは派手さを抑えていて、それがまたシブさを増してカッコいいです。
フェース面にはミーリングがありました。
これまでのモデルにも見られたので、このミーリングは最初から予想していました。
近くでよく見ないと見えない・・・。というミーリングではなく、割とはっきりしています。
ミーリングのパターンも変えてきています。
今回のミーリングには、どのような効果が期待できるのでしょうか?
フェースの中央付近には、『ドット』のようなものがあり、これは他のメーカーでも見られました。
これには、どういう意味があるのでしょうか?
こうして見ても、弾きの良さが伝わってきました。
フェース面のトゥ側には、『POWER MILLING TECHNOLOGY』という文字があり、このミーリングのことを指しているのだと分かりました。
パワーミーリングというだけあって、ミーリングが弾道の力強さを押し上げているのかもしれません。
見慣れたシャロータイプのヘッドです。
シャローバックではありますが、『フェース高』がきちんとキープされていて、クラウンも盛り上がっています。
ディープフェース+シャローバックというコンビネーションが、今は一番多いような気がします。
想像していたよりもクセがなく、いい顔をしています。
こうして顔を見るまでは、ちょっとクセがあるタイプだろうと思っていました。
ソールにある、たくさんの工夫がそう思わせていたのだと思います。
しかし今は、比較的クセのないクラブが多くなりました。
ちょっと前までは、クセのある顔をしたドライバーが多く、それを我慢して使わなければならないように感じていました。
球が逃げずにしっかりとつかまるには仕方のないことかな・・・。と思っていましたが、最近のクラブはこういう点がすごく改善されています。
もちろん、前のようなフックフェースが好きだという方もいらっしゃると思いますが、私はフェースが左を向いていると、すごく難しく感じるので、これくらいのほうがいいです。
クラウンには溝がありました。
これも、これまで何度か見てきました。
複数のメーカーが採用しているということは、それだけのメリットがあるからではないでしょうか?
多少形状は異なりますが、クラウンの溝といえば、私はRODDIOのドライバーを思い出します。
溝の深さはそれほどありません。
むしろ、浅い方だと思います。
装着されているグリップはシンプルなタイプです。
ソフトなフィーリングで好感が持てます。
素振りをしてみると、かなりシャフトが軟らかく感じました。
フレックスがSRということなので、軟らかいのは想定していましたが、それよりも軟らかく感じました。
『ムチのようにしなる』といえば聞こえはいいかもしれませんが、『グニャグニャ』といったほうがいいかもしれません。
このシャフトが、いわゆる『純正』なのでしょうか?
ヘッドの雰囲気とシャフトの軟らかさが今ひとつマッチしていないようにも感じられましたが、このソフトスペックがメーカーの想定する『標準』ということなのかもしれません。
かなり軟らかく、そして軽量感もあったので、振りすぎずタイミング重視で打っていくことにしました。
ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じでした。
大きなクセもなく、方向性も保てそうです。
どちらかといえばつかまるイメージのほうが色濃くでましたが、フッカーである私でも不安を感じさせず、対応できそうな雰囲気をもっています。
クラウンの溝も目に入りますが、気になるほどではありません。
BSはViQの頃から、クラウンの研究が進んでいるように思うのですが、これが最新系でしょうか?
これから先も、どんどん進化していきそうです。
試打を開始しました。
『打感』は、これまでのモデル同様、かなり弾く感じがありました。
『球乗り感』はなく、かなり速くフェースが弾き飛ばす感覚です。
これは前のモデルでも経験していますし、フェース面を見ていたときから予想できていました。
弾き感の強いフィーリングですが、硬いということはなく、どちらかというとマイルドな打感です。
BSのドライバーはずっと、このような打感が続いているような気がします。
『音』は、やや高めの金属音ですが、苦手な感じはしません。
この音も、これまで何度も耳にしてきました。
ドライバーの音にも、『余韻が残るタイプ』と『残らずにすぐに消えてしまうタイプ』があるのですが、このドライバーは後者でした。
音楽の音符でいうと、普通の打球音が『四分音符』だとすると、このドライバーは『八分音符』といったところでしょうか?
あくまでも感覚的にですが、試打しながら、そのようなことを感じていました。
球はあがりやすくて、イージーでした。
ヘッドは結構厚みがありますし、ソールのフェース寄りにウェイトのようなものがあるので、結構タフなドライバーなのかな?と打つ前は思っていましたが、そうではありませんでした。
球は充分すぎるほどあがってくれました。
ロフト(10.5度)もあると思いますが、タフなドライバーではありません。
BSのカッコいいドライバーですし、ヒッター向けのようにも見えましたが、実際はハードルが低く、スインガータイプの方にも親しみやすい性格をしています。
シャフトがかなり軟らかくて軽量感もあるということも含め、女性ゴルファーの方が、このままのスペックで使っていけるのではないでしょうか?
最近は女性ゴルファーでも、レディス用クラブのスペックが物足りないといって、メンズ用のクラブを使う方が増えてきました。
『安定性』は、かなり高いです。
スイートエリアも、広く感じました。
軽量感やシャフトの軟らかさなど、スペック的にやや苦手なところあり、打点がぶれてしまったのですが、それをあまり感じさせない弾きの良さがありました。
どこでヒットしたか、ちょっとつかみづらいな・・・。と思ったのですが、この安定した弾きの良さは、大きなメリットです。
ただ、このスイートエリアの広さは全くの初めてということではなく、他のメーカーのドライバーでも経験しているので、すごく驚くというようなことはありませんでした。
『飛距離性能』は高いです。
フェースの弾きが良くて初速が出ていました。
スペックに対して、かなりパワフルな弾道で、いい意味でのミスマッチ感がありました。
球も吹き上がることなく、程良い低スピン性能をもっているように感じました。
こういったところは、今のドライバーの特徴のような気がします。
飛距離を伸ばすために低スピン性能は必要だけど、それが度を超していないといいますか、私たち日本人に合った低スピン性能といっていいように思います。
『一発の飛び』というよりは『安定した飛び』という言葉がピッタリなドライバーです。
操作性という点では、どちらかというとあまり秀でてはいないように思います。
ヘッドの大きさや球離れの速さなどもありますし、操作するタイプではないように感じました。
一応左右に曲げることはできましたが、球のつかまりがいいので、どちらかというとドロー系のほうが易しく感じられました。
タイミングを取るのが難しいので、あまり細工をしたくはありませんでした。
弾きの良さと、安定感が魅力のドライバーです。
打つ前はもっとタフなドライバーなのかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。
TOUR BというブランドはTOURSTAGEの後継ブランドだと思いますし、その流れをいっていると思っていましたが、このドライバーはJGRという名前もついていて、少しイージーになっているようです。
尖った性格ではなく、かなり丸い性格です。
低スピン性能も感じたので、もっと叩いていきたかったのですが、シャフトが私には難しくて、今回はあまり叩けず合わせにいく感じだったので、次回違うシャフトで試打することができれば、またチャレンジしてみたいです。
試打しながら、フェースにあるミーリングの効果や、ソールのフェース寄りにあるウェイトのようなものの効果が感じ取れればいいな・・・。と思ったのですが、今日はそれができませんでした。
しかし、感性の鋭い方なら、これらの効果をはっきりと実感されるかもしれません。
また機会があれば、何度でも試打してみたいドライバーです。
ブリヂストンゴルフ TOR B JGR ドライバー
- 2019年8月29日
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