ゴルフクラブ試打日記。          

ブリヂストンゴルフ J015 ドライバー

ブリヂストンゴルフ J015 ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ブリヂストンゴルフ J015 ドライバー です。
J15-02W

シャフトは J15-02W です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは4.8、キックポイントは中調子、クラブ総重量は311g です。
正面

ブリヂストンゴルフの新しいドライバーです。
先日、JGRというドライバーを試打しましたが、今日はまた違うタイプのドライバーです。
JGRは黄色が特徴的でしたが、このドライバーは『黒一色』といっていい、シブいデザインになっています。
J015という名前なので、J715やJ815と姉妹モデルということでいいのでしょうか?
側面
全体が黒で厚みのあるヘッドなので、ツアステテイストがあります。
久しぶりですし、とてもカッコいいな・・・。と思いました。
BSのイメージに合います。
ネック長さ

ネックの長さは、まずまずでした。
適度な長さがあります。
今はアスリート系ドライバーでも、ショートタイプが多いので、そういった意味では長いほうだといえるのかもしれません。
ネックの調整システム

ネックには調整システムが搭載されていました。
N

試打するのは、この『N』のポジションです。
トゥ側のアクセサリー

トゥ側には、アクセサリーのようなものがありました。
これは単なるアクセサリーではなく、ウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
それともデザインの一部に過ぎないのでしょうか?
顔

顔は丸っこくて、厚み感もあります。
ずいぶん見慣れた感じがします。
『BS顔』というよりは『ツアステ顔』だな・・・。と思いました。
懐かしい感じがします。
ミーリングあり

フェース面にはミーリングがありました。
BSのドライバーでは最近よく見かけるので、驚くことはないのですが、これだけずっと続いているということは、それなりに高い効果が得られるからだと思います。
他のメーカーが追随してきませんが、いずれ他のメーカーからも見られるようになるのかもしれません。
ディープヘッド

このディープヘッドがやる気を起こさせてくれます。
やはり『ツアステドライバー』だな・・・。と思いました。
今は、ツアーステージは無くなってしまいましたが、名前が無くなっただけで、タイプ的には立派なツアステドライバーだな・・・。と、これまでツアーステージのドライバーをたくさん試してきた私は思います。
最近はディープフェース&シャローバックの組み合わせを多く見かけますが、このドライバーはディープフェース&ディープバックの組み合わせです。
このようなタイプは殆ど見なくなりました。
かなり硬派そうなドライバーです。
ヒール側のウェイト

ヒール側にウェイトがひとつだけありました。
赤い数字で『1』と『6』となっていたので、『16g』ということでいいのでしょうか?
ウェイト以外は特に目立ったものは無く、とてもシンプルなヘッドです。
しかし、このシンプルさが、ポテンシャルの高さを感じさせます。
シンプルなので『目が散らない』です。
振り感

素振りをしてみた感じは、予想していたよりも、ハードさがなく、ソフトスペックに仕上がっているな・・・。でした。
それは主にシャフトに対してです。
このシャフトがいわゆる『純正』なのでしょうか?
軽く感じましたし、軟らかくてビュンビュンしなる感じがしました。
ヘッドの印象とシャフトの印象のミスマッチ感が面白いな・・・。と思ったのですが、これがまたいいのかもしれない・・・。と思いました。
構え感

ボールを前にして構えてみて、最初に『フェース面がよく見えるな』ということを感じました。
『10.5度らしいフェース面の見え具合』といっていいのかもしれません。
これがもし、『9度』とか『9.5度』というように『表示ロフト』がなっていたら、おそらく違和感があっただろうと思います。
しかし、最初から10.5度なので、違和感なく素直に構えることができました。
あくまでも私の好みとしては、もう少しロフトが立っていてフェースが見えすぎないほうがいいのですが、これは人によって好みが分かれるところだと思います。
このフェース面の見え具合がちょうどいい・・・。高くあがりそう・・・。という方も多くいらっしゃると思います。
ヘッド自体は黒くて厚みのある形状なので締まって見えますが、フェース面がよく見えたので、私はどちらかというと高い弾道のイメージが湧いてきました。
高~くあがって終わりという弱々しい弾道ではなく、力強さと適度な浮きやすさが組み合わさったようなイメージでした。
方向性に対して、クセの無い顔をしているので、ラインは出しやすそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は適度な柔らかさがあって、好感がもてました。
何といいますか、『まったり』とした打感です。
最近ではあまり感じられない、何ともいえないフィーリングです。
BSらしい・・・。といいますかツアステらしい打感だな・・・。と思いました。
気持ち良く振り切っていくには、とても心地いい打感です。
打球音

『音』も、おとなしめでとてもいいです。
やはり、強い球を打っていきたいドライバーは、このような静かで邪魔しない音が適しています。
私は今年あるメーカーの、ディープタイプのドライバーを試打して、そのドライバーの発する音が全く馴染めずに好きになれなかった記憶があるのですが、このドライバーの音は好感がもてました。
飛んで曲がりさえしなければ、音なんてどうでもいいよ・・・。と仰る方もいらっしゃるかもしれませんが、私は音にはすごくこだわります。
音で、全てがダメになってしまうこともあります。
その点、このドライバーは好感がもてました。
ツアステらしいドライバーだな・・・。と、ツアステの名前がついていないのに思ってしまいました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、はっきりとしたライナー系だと思いました。
構えたときは、もう少し高くあがるかな?と思っていたのですが、実際はそうではありませんでした。
上がりすぎを抑えた強い球が打てるドライバーです。
10.5度で、かなり力強い球が打てるタイプです。
球があがりにくくてドロップするということは無かったのですが、全体的な印象通りの、硬派なドライバーだと思いました。
この10.5度もいい感じでしたが、できれば違うロフトでも試してみたいと思いました。
9.5度だと、もっと低い球が打てるのかな?と思いました。
もしそうだとしたら、マイドライバーとのイメージが合いやすいのではないかな?と思いました。
今日は練習場にマイドライバーを持ってきていなかったのですが、もし9.5度のモデルを試打する機会があれば、マイドライバーと打ち比べてみたい・・・。と思いました。
バックフェース

『安定性』という点では、やや正直なタイプです。
高い直進性を期待できるタイプではありません。
見た目通りの性能だと思います。
オートマチックタイプのドライバーを好まれる方には、合いづらいかもしれません。
BRIDGESTONE GOLF J015 ドライバー

ゴルフとは関係ないですが、ここ数年、高齢者の方の交通事故で『ブレーキとアクセルを踏み間違えた』というのをよく聞きます。
私はそのニュースを見ながら、何とか防止出来ないものかな?と、いつも思うのですが、なかなかいい解決策が見いだせないようです。
自動車メーカーも、色々と研究が進んでいるようですが、私の友人がふと、
「『マニュアルタイプ(ミッション)』にすればいいんだよ。今の車は殆どが『オートマ』で、アクセルとブレーキだけで簡単になりすぎてしまったから、逆に新たな事故が増えているんだよ。昔のようにアクセルとブレーキとクラッチがあればあのような事故はかなり少なくなるはずだよ・・・。」
と言っていて、なるほどそうかもしれない・・・。と思いました。
確かにクラッチを左足で踏んで右足でアクセルとブレーキを踏むのであれば、そういった事故は減らせるのかもしれないな・・・。と思いました。
全ての車をマニュアル車にするのは現実的ではないと思いますが、一理あるな・・・。と思いました。
私の運転免許は『オートマチック限定』ではなく、マニュアル車も運転できる普通の免許です。
今でも普通にマニュアル車を運転するのですが、確かにオートマチック車は便利過ぎるのかもしれないな・・・。だけど、渋滞に巻き込まれたときなどは明らかにオートマチックのほうが楽だけどな・・・。と思いました。
ちょっと関係ない話になってしまいましたが、『便利さ』による長所と短所があるのだと思いました。
燃費も、オートマチックよりもマニュアルのほうがいいと訊いたことがあります。
ゴルフクラブも便利になりすぎて、プレイヤー自身が本来持っている感性が活かしきれず、技術を出し切れていないのかもしれない・・・。と思いました。
飛距離性能

『飛距離性能』は、優れているな・・・。と思いました。
ブリヂストンらしい、力強くて頼もしい飛距離性能があります。
高くあがりすぎず、ライナー系で効率の良い飛びが期待できます。
スピン性能も適正なのか、吹き上がることもなく、かといってスピン不足でドロップすることもありませんでした。
しかし、人によってかなり好みが分かれると思います。
明らかにヒッター向けのドライバーです。
ある程度のHSが求められますし、強く振っていきたい方に試していただきたいと思いました。
操作性

『操作性』は抜群でした。
左右に曲げるのは、とても簡単でした。
クセがなく、どちらにも同じように反応してくれました。
『小顔』というよりは、私の感覚では『やや小顔』といった感じがするのですが、その『やや小顔』がもつ扱いやすさを感じました。
球が右に抜けていくことなく、しっかりとつかまえていくことができました。
ヒール側

久しぶりに、ブリヂストンらしい『骨太』のドライバーに出会えたような気がします。
今はこういったタイプはあまり支持されないかもしれませんが、これこそが『BSらしい』といいますか、『ツアステ』らしい感じがします。
幅広い層をターゲットにしたクラブが多い中、このクラブは明らかにターゲットを絞り込んでいるのが解ります。
ブリヂストンゴルフ J015 ドライバー

ブランド誕生時から慣れ親しんできたツアステファンとしては、昔のイメージがずっと残っているのかもしれません。
このドライバーは今のドライバーの中では、明らかにタフな部類に入りますが、昔のツアステはもっともっとタフなドライバーがたくさんありました。
そういったことを考えると、このドライバーはタフなタイプではありますが、ある程度の親しみやすさを残しているところが、『今のドライバー』の特徴といえるのかもしれない・・・。と思いました。
BRIDGESTONE GOLF J015 DRIVER

装着されている、この『J15-02W』というシャフトもいい感じではありましたが、違うシャフトだとどうなるんだろう・・・。と思いました。
シャフトは簡単に交換できそうです。
今の流行りのシャフトでもいいですし、マイドライバーと同じシャフトで全く同じスペックで打ち比べてみたい・・・。と思いました。
BRIDGESTONE GOLF J015 ドライバー

マイドライバーと打ち比べてみたい・・・。と思えるドライバーには、年間それほど多く出会いません。
それは大きな不満があるというのではありません。
あくまでも『タイプが違う』ということに過ぎません。
しかし、打ち比べてみたいと思えるドライバーは、それだけ魅力的ということでもあります。
私はマイドライバーにいつも助けられていますし、信頼しています。
その頼れる相棒と共演させてみたい・・・。と思えるドライバーでした。
BRIDGESTONE GOLF J015 ドライバー

JGRよりも、明らかにこのJ015のほうがタフなドライバーだと思いますが、機会があれば打ち比べてみたいと思いました。
このドライバーもいい感じでしたが、JGRは『親しみやすさ』があるので、おそらくJGRのほうが一般的な人気は高いだろう・・・。と思いました。
より力強い弾道で、球を操りたい方には、このJ015はとても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
アイアンでいうところの『マッスルバック』のような存在で、それほど多くの支持は集められないかもしれませんが、ハマってしまう方には、たまらない魅力があるドライバーだと思いました。
BSのクラブがまた好きになりました。