ゴルフクラブ試打日記。          

ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 709 リミテッド ドライバー

ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 709 リミテッド ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 709 リミテッド ドライバー です。
GRAPHITE DESIGN Tour AD MT-6

シャフトは グラファイトデザイン Tour AD MT-6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.3、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は315gです。
正面

ツアーステージらしい、黒を基調としたドライバーです。
この独特な派手さのないシブいデザインは『プロトタイプ感』を醸し出しています。
聞くところによると、やはり『数量限定発売』なのだそうです。
BSは昔から馴染みの深いメーカーですし大好きですが、先日あることがあって、ますます好きになりました。
やはりメーカーというのは、ただ造った、売ったというだけでなく、私たち『ラストユーザー』の要望にできるだけ応えて欲しいと思います。
もちろん、無理な場合もあると思いますし、それらを全て応えていてはきりが無いところもあるのかもしれませんが、できるだけユーザーの要望に応えるということが人気を維持していく上での重要なカギになってくるのではないでしょうか?
ゴルフクラブに限ったことではありませんが『メーカーの対応』が、とても問われている時代なのだと思います。
あくまでも『合理的な』海外メーカーと違い、国内メーカーには何ともいえない『温かみ』を感じるのは私だけでしょうか?
『自社生産メーカー』であれば、もっと細かな要望に応えてくれると思います。
しばらくツアステのクラブを購入していないのですが、久しぶりに何か購入しようかな?と考えています。
側面

カラフルなドライバーも多いなかで、このドライバーは『黒一色』といっていいほど落ち着いた感じがします。
しかし、それが逆に目立つような気がします。
私は昔から黒いヘッドが大好きなので、とても魅力的に見えました。
このソールの出っ張りは、これまでのツアステドライバーに共通するところだと思います。
やはり、こうすることによって得られるメリットは大きいのでしょうか?
ネック長さ

ネックの長さは今のドライバーの中でも、比較的標準的なほうかな?と思いました。
ネックの調整システム

ネックに調整システムが搭載されているのは、すっかりお馴染みになりました。
R


N


U


L


4つのポジションがあります。
やはりフェースアングルを調整できるのでしょうか?
トゥ側のウェイト

トゥ側のウェイト
ヒール側のウェイト

ヒール側のウェイト
トゥ側とヒール側にも、それぞれひとつずつウェイトが配置されています。
ウェイトには違う数字が記されていたので、違う重さなのだということが解りました。
専用の工具を使えば交換できそうです。
セミディープバック形状

セミディープバック形状といっていいと思います。
力強く叩いていけそうな感じがしますし、方向性もある程度出しやすそうな印象も受けます。
ツアステドライバーはシャローよりも、やはりディープなタイプが似合いますが、そういった意味でも、このドライバーは『ツアステらしさ』を感じました。
顔

独特の丸っこい顔で、ツアステらしい感じがします。
顔にも、力強さを感じさせるものと、そうでないものとに分かれますが、このドライバーは明らかに前者のほうです。
ツアステの名にふさわしい、いい顔をしているな・・・。と思いました。
振り感

素振りをしてみても、見た目の重量感とマッチした『しっかり感』があって好感がもてます。
装着されているグラファイトデザインの黄色いシャフトは2014年モデルなのだそうですが、早くもこのドライバーに装着されているということは、それだけ期待のモデルということなのでしょうか?
しっかりと振っていける感じがしますし、明らかにヒッタータイプの方に合いやすいと感じました。
何といいますか、走りすぎることなく、しっかりと『待っていてくれる』感じがしました。
ヘッド以上に、シャフトの好みは人それぞれだと思いますが、タイミングが取りやすいと感じられる方も多いのではないでしょうか?
スインガータイプの方には、ちょっと合いづらい部分があるかもしれません。
構え感

ボールを前にして構えて見ても、安心することができました。
ニューモデルではあっても、これまでのツアステらしい構えやすさがあり、親近感がもてます。
これまでの経験を活かしながら打っていけばいいんだな・・・。と思いました。
黒くてシブい顔をしていますが、それほど『小顔感』は感じませんでした。
叩きやすさとあがりやすさの両方を感じ取ることができました。
今日は『N』のままのポジションで試打することにしたのですが、とても『中立的な顔』をしていると思いました。
先日違うメーカーのドライバーを試打したときに『N』のポジションだったのですが、ちょっとフェースが被っているように見え、違和感があったのをよく覚えています。
しかし、このドライバーはとても自然な『中立顔』です。
心が少し楽になったような気がしました。
やはり『N』のポジションであれば、こうであって欲しいと思っています。
勿論、設計方法や球筋など、あらゆることを鑑みて、そのようになっていたのだろうと思うのですが、私はやはりこのツアステドライバーのほうが好感がもてます。
左への心配が薄らぎました。
息が自然と整えられ、気持ちも楽になりました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は柔らかくて好感がもてました。
この黒いヘッドなので、どうしても硬そうな印象をもってしまいがちになるのですが、実際はソフトでした。
気持ちよく叩いていくことができました。
やはり叩けるドライバーは、こうでなくてはなりません。
いくら飛距離性能に優れたドライバーであっても、打感が良くないと、インパクトで合わせてしまったり、緩んだりすることもありますが、このドライバーだと、そういった心配はしなくてもいいと思いました。
打球音

『音』は少し大きめでしたが、全く問題ありませんでした。
私はもう少し小さめでもいいかな?と思ったのですが、むしろこれくらいの大きさでちょうどいい・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
爽快感があり、気持ちよく振り抜いていかせてくれる音だと思いました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、ある程度予想していた通り、タフな印象をもちました。
誰にでも対応できるタイプのドライバーではないのかもしれません。
ツアステの、そして『X-DRIVE』らしいドライバーに仕上がっていると思います。
幅広い層をターゲットにした感じは全くしませんが、ターゲットを絞った分だけ、より大きなパフォーマンスが期待できるのかもしれません。
高い弾道というよりは『中弾道』タイプといっていいように思います。
『低弾道』という感じはしませんでした。
バックフェース

安定性という点では、予想していたよりも球のつかまりがよく、一球目からドロー系の球を打つことができたのですが、決して『スライス軽減ドライバー』ではないと思います。
スライスに悩んでおられる方には、それほど『お助け感』は感じにくいのかもしれません。
ただ、このドライバーはいわゆる『調整機能付きタイプ』なので、それを使えば、ある程度は球筋も変わってくるのかもしれません。
私はこのままのポジションでいいと思いましたが、いろいろと調整することで、どのような球筋が出やすくなるのか、ちょっと興味があります。
今のドライバーのなかでも、スイートエリアはそれほど広くはないと思います。
シビア過ぎる感じはしませんが、『ある程度の正直さ』はもっていると思います。
ドライバーに『寛容さ』を求めておられる方には、ちょっと難しく感じられるかもしれません。
飛距離性能

『飛距離性能』は程良い高さで力強く飛んでいってくれるので、魅力的に感じましたが、これまでのツアステドライバーの多くが高性能であり続けたせいか、このドライバーが特別高性能だとは思いませんでした。
むしろある程度予想していた通りのパフォーマンスを発揮してくれるドライバーだな・・・。と思いました。
ある程度のタフさはあるので、球が上がりきらずに距離をだしづらい・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
違うロフトもラインアップされているのか尋ねてみたのですが、この9.5度だけなのだそうです。
やはり、メーカーはターゲットをかなり絞り込んでいるんだな・・・。と思いました。
幅広い層に受け入れられやすいタイプではないかもしれませんが、合う方にとっては、とても魅力的な存在といえるような気がします。
こういったところがツアステらしくて、私は好感がもてます。
操作性

『操作性』という点では、なかなかいい感じでした。
私がフッカーだから球がつかまりやすく感じたのか、どちらかといえば左へ曲げることが易しく感じましたが、逆に右に曲げることも難しくありませんでした。
『完全なる中立タイプ』のドライバーという感じはしなかったのですが、変なクセのようなものは感じませんでした。
ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 709 リミテッド ドライバー

最近(といっても数年以上ですが・・・)のツアステは、いい意味でも、そうでなくても『サプライズ感』が薄くなりました。
予想の範囲内で収まっているような印象をもつクラブが多くなりました。
勿論、それは高い性能を維持したり、ツアーステージという大きなブランドイメージを損なわない為には必要なことなのかもしれません。
他のメーカーも含めて、奇をてらいすぎて失敗したクラブは、これまでもたくさんあるような気がします。
そういった意味では、ツアステはいい方向に向かっているように思います。
BRIDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE 709 LIMITED DRIVER

ただ、いつも試打していて、それほど『ワクワク感』はありません。
だいたい、こんな感じだろうな・・・。という予想のもと試打していて、その予想から大きく外れることのないクラブが圧倒的に多かったように思います。
勿論、今回試打した、このX-DRIVE 709 リミテッド ドライバーも、高い性能や素晴らしい機能性を感じながらも、ほとんどサプライズ感はありませんでした。
白いヘッドが今も人気が高いなかで、このドライバーは全く逆の色といってもいい『黒一色』で、それが却って新鮮に思えましたし、『限定発売』ということで、何らかのスペシャル感はあるのかな?と思っていたのですが、試打してみて、特別大きく変わった感じはしませんでした。
BRIDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE 709 リミテッド ドライバー

勿論、感性の鋭い方でしたら、前のモデルよりも、ここが大きく変わった・・・。といえるのかもしれませんが、私は鈍感なので、そういったことを敏感に感じ取ることができませんでした。
フィーリングや飛距離性能なども素晴らしいと思いましたが、これまでたくさんのツアステドライバーに出会ってきているので、その過去のモデルを大きく凌駕しているとは思いませんでした。
ツアステファンの方にはたまらないドライバーだとは思いますが、大きな進化はあまり感じられませんでした。
ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 709 リミテッド ドライバー
 
しかし、ツアーステージのブランドイメージを全く損ねていないので、私はそこが一番好感がもてました。
バランス良く性能が高いですし、何より見た目がとてもカッコいいです。
ツアステのクラブは、やはりカッコ良くなくてはなりません。
カッコいいからこそツアステなんだと思います。
多少の敷居の高さはあっても、そこがまた魅力なのだと思います。
今は易しいクラブがもてはやされる時代かもしれませんが、こういった『骨のある』クラブがもっと増えてもいいように思います。
最近はアイアンでマッスルバックが復活してきたように、ドライバーも『ソフト系』と『ハード系』と、その『中間系』に分かれてもいいんじゃないかな?と思いました。
黒と黄色の『虎カラー』が美しいな・・・。と思いながら、その力強い弾道が頼もしく見えて、ついつい予定よりも多く球を打ってしまいました。
『限定モデル』ということで、すぐに出会えなくなるのかもしれませんが、また目にすることがあれば、何度でも試打したいです。
見た目の印象通り、硬派でカッコいいドライバーでした。