今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー です。
シャフトは TourAD B12-03w です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは4.3、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は306gです。
ツアーステージGRシリーズのニュードライバーです。
前のモデルから、約1年半ぶりのモデルチェンジです。
ツアーステージらしい、とてもカッコいいデザインです。
何やら近未来的な雰囲気もあります。
GRシリーズはツアーステージの中でも、多少歴史が浅いかもしれませんが、すっかり市民権を得ているように思います。
コースなどでもよく見かけます。
ポジション的には、本来のといいますか、GR以外の『X-DRIVE』と『ViQ』の中間くらいなのでしょうか?
GRシリーズは『X-DRIVE』となっていますが、かなり敷居が低くなっているように思います。
それでいながら、性能の高さをこれまで出会ってきたGRドライバーには強く感じていました。
ヘッド後方とヒール側にそれぞれひとつずつ、計2個のウェイトが配置されています。
こうすることによって、より球があがりやすくなったり、つかまりやすくなっているのでしょうか?
GRシリーズは『フックフェース』というイメージがあり、とてもつかまりやすくなっていると思うのですが、それでもさらにつかまりやすさやあがりやすさを追求しているのでしょうか?
こうして見ていても、かなりのシャローヘッドであることが解ります。
GRシリーズのドライバーは、これまでもそれほどディープな印象はありませんが、今回のこのニューモデルが一番シャローではないかな?と思いながら見つめていました。
今は本当にメーカーの違いが判らなくなっています。
完成度の高い、個性的なクラブを作ることは至難の業なのでしょうか?
ネック部分も短めですし、こういった形状のドライバーは他のメーカーでたくさん見てきたように思います。
今は、こういった形が『トレンド』なのでしょうか?
顔は『やはり』といいますか、ヘッド後方の伸びをはっきりと感じました。
昨日試打した『707』がそうだったので、このGRシリーズはほぼ間違いなく伸びているだろう・・・。と思っていたので、予想通りでした。
こういった形状のドライバーを初めて見たときは、かなり違和感を感じたのですが、最近はすっかり慣れてしまったのか、昔ほどの違和感を感じません。
しかし、やはり私はもっとすっきりした感じが欲しいと思ってしまいます。
ツアーステージらしい、品の良いヘッドだとは思いましたが、あくまでも私の好みとしては『ヘッドをロールさせる』イメージを持たせてくれる顔に惹かれてしまいます。
素振りをしてみた感じは、少しタイミングがとりづらい感じがしました。
ちょっと遅れてくる感じがして、なかなか『ジャストインパクト』が難しく感じてしまいました。
おそらく、この『TourAD B12-03w』というシャフトが純正だと思いますし、メーカーが定めたシャフトなので、このヘッドとの相性もいいのだろう・・・。とは思うのですが、私にはやや難しく感じてしまいました。
やはり『純正』ばかりがいいのではなく、今は『カスタム』の時代だな・・・。と改めて思いました。
できれば、違うシャフトで試打をしたいと思ったのですが、試打できるクラブは、この1本しかなかったので、このドライバーで試打を続けることにしました。
何年か前だと『顔』や『振ったときの印象』が良くないと、試打をしないことも多かったのですが、今はそれではいけないと思い、できるだけ試打をするようにしています。
ただ、打つ前の素振りをいつもよりも多めに行いました。
ボールを前にして構えた感じは、予想通りヘッドが被っているように見えましたし、いわゆる『プル角』が効いているな・・・。と思いました。
球がとてもつかまりやすそうです。
『460㎤』という大型ヘッドで『シャローヘッド』にすると、やはりこれくらいのフェース角が一番『ナチュラル』なのかもしれません。
これまで同様のヘッドにたくさん出会ってきているので、やはりこれが現時点での結論なのかもしれません。
重心位置を低くしたり、重心距離を短くしたりするなどの工夫も大切ですが、結局はフェース角を被せることが一番効果が高いのではないでしょうか?
私は左方向へ引っ掛けることを極端に避ける傾向にあり、それはコースは勿論ですし、練習場でもそうです。
練習場ではミスしても何も関係ないので、そこまで気にしなくてもいいのではないか・・・?と自分自身に言い続けることもあるのですが、いつもコースのティグランドに立っている気持ちでドライバーを打っているので、やはりいい軌道を描いていきたい・・・。と思ってしまいます。
意図的に左へ曲げるのであれば、何ら不都合は感じないのですが、こちらが意図していないときに左へ曲がるのはとても怖く感じてしまいます。
これまで出会ってきた『超フックフェース』のドライバーと比べると、このドライバーが特別構えづらいということもなかったですし、それほど緊張感がこみあげてくることもなかったのですが、できれば昨日の707のようにプレイヤー自身がフェースアングルを調整できるといいな・・・。と思いました。
しかし『GRシリーズ』は最初から、こういった設計が前提となっているのだと思いますし、対象とするゴルファーが違うのだから仕方のないことなのだと思いました。
GRシリーズのドライバーは、これまでも出会ってきましたが、『構えやすさ』という点では、私は2008年に出会ったモデルの構え感のほうが好感がもてました。
しかし、ブリヂストンが研究に研究を重ねて、この形にしているのだから、きっと大きな意味があるのだと思いますし、この構え感が好きだ・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
試打を開始しました。
『打感』は、まずまずだと思いました。
おそらくこんな感じだろうな・・・。と、打つ前から予想していた通りのフィーリングでした。
これまでのツアーステージのドライバーにたくさん出会ってきた経験値が活きたような気がします。
『音』はいい感じだと思いました。
気持ちよくボールをヒットさせてくれる音です。
『球のあがりやすさ』という点では、かなりの高性能です。
このドライバーのロフト『9.5度』が『リアル』なのかどうか私は解りませんが、かなり弾道が高くなりやすいドライバーだと思いました。
シャローヘッドによる弾道の高さとスピンの多さも感じられました。
ディープだと、もっと抑えて打てるのですが、このドライバーはどのように打っても、ボールに高さが付いてくるような感覚をもちました。
『方向性』という点では、このフックフェースの通りに左へ・・・。という感じではなく、最初の2球は、球がややプッシュ気味に右へ飛び出していってしまいました。
大きくスライスするということではなかったのですが、大型ヘッドで『フェース長』の長いドライバー独特の右へ抜けていく感じがしました。
しかし、その原因は私が『左へ行かせたくない』と無意識にフェースを合わせにいってしまったからではないか?と思いました。
少しでも開いてインパクトしたい・・・。と余計な思いが交錯してしまったように思います。
その余計な小細工がミスにつながったように思います。
やはり小手先でクラブを振っても、いいことはないな・・・。と反省しました。
その後、次第に方向性を出していけるようになりましたが、決して『スライスを抑制』してくれるドライバーではないと思いました。
球がつかまりやすいのは事実だと思いますが、何年か前に出会ったような『決してスライスが出ない』というドライバーではないように思いました。
『飛距離性能』という点では、いい感じで打てたときは、かなりのアドバンテージを感じたのですが、なかなかそれを続けていくことができませんでした。
どうもシャフトが私には難しく感じられました。
なかなかタイミングが合わず、弾道を安定させられずに『いい時』と『そうでない時』の差が大きすぎると思いました。
これは、このクラブを使いこなせていない、私のスイングの未熟さとメンタルの弱さが大きく影響しているように思いました。
私にはやや敷居が高い感じがしましたが、このドライバーの性能自体はとても高いと思います。
こういったタイプのドライバーを好まれる方には、かなりのパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか?
『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
普通に打つなら、やはり『フック系』だと思うのですが、スライスボールも打つことができました。
ただ、やはりこういったタイプのドライバーであまり細工をするのは得策ではないように思いました。
ヘッドもそうですが、私は何よりこのシャフトが今日は難しく感じられたので、また日を改めてリベンジしたいと思いました。
久しぶりのGRシリーズのニュードライバーということで、私はすごく期待していました。
形状はともかく、デザインがとてもカッコ良くて、これまでもGRシリーズの中で、最も『ハンサム』だと思いました。
ただ、『打ちやすさ』や『飛距離性能』でいうと、あくまでも私には『2008年に試打したモデル』に魅力を感じます。
できれば一緒に試打して比較してみたいのですが、もう4年も前のモデルなので見かけることもなく、残念に思いました。
今のツアーステージは『701』や『703』『705』『707』などの『700シリーズ』と、この『GRシリーズ』、そして『ViQ』と『PHYZ』の4種類がメインだと思うのですが、今日の印象だけでいいますと、このGRシリーズのニュードライバーは『PHYZ』のイメージとダブってしまうところがありました。
もちろん、シャフトなどのフィーリングが全く異なりますが、ブランドごとの違いがかなり曖昧になっているように感じました。
今回は、このドライバーに少し難しさを感じてしまったのですが、また日を改めて、もっと練習を重ねて再び試打してみたいです。
ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー
- 2012年2月12日
- ブリヂストン
