ゴルフクラブ試打日記。          

ブリヂストン ツアーステージ X-BLADE 707 アイアン

ブリヂストン ツアーステージ X-BLADE 707  アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ X-BLADE 707 アイアン の7番 です。
ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、バランスはD2、キックポイントは手元調子です。
正面

ツアーステージX-BLADEの新しいアイアンです。
このアイアンを一目見て、一昨年試打した X-BLADE 705 Type-M と瓜二つに見えました。
ソール部分のウェイト

しかし、このソールのほぼ全体に配置されているといっていい、ウェイトがとても目立ちました。
おそらくタングステンだと思うのですが、これほどまでに広い範囲に配置されているのが、X-BLADEでは珍しいように感じられます。
これまで『トゥ側』と『ヒール側』の2つに分けられていたものが多かったように思うのですが、このアイアンはそれだけ比重の大きいウェイトをたくさん配置して、重心を少しでも下げるように設計されているのでしょうか?
側面

とてもシャープでカッコいいアイアンです。
キャビティアイアンの中でも、かなり美しいデザインといえるのではないでしょうか?
ヒッティングエリアの肉厚はきちんとキープされているので、『打感の厚み』もありそうだと思いました。
軟鉄独特の風合いも抜群です。
ソール幅

『ソール幅』は、やや広い感じがしましたが、今はツアステアイアンでも、これくらいが標準といえるような気がします。
低重心が必ずしも易しいとはいえないと思うのですが、こうしてたくさんの低重心アイアンを見ていると、それだけゴルファーからの要望が大きいのだと思いました。
ネック長さ

『ネックの長さ』についても、それほど長いとは思えず、むしろ短い感じがしました。
こういったところも、これまでのアイアンでたくさん経験しています。
アイアンの美しさを決める要素のひとつに、この『首の長さ具合』があるように私は思っているのですが、今はとてもショートになりました。
やはり流行というものがあるんだな・・・。と思いました。
構え感

ボールを前にして構えた感じは、ツアステらしい、とても構えやすくて素晴らしい形状だと思いました。
『X-BLADE』なので、この構えやすさはある程度予想していたところではありますが、やはりこういった『美顔アイアン』に出会うと、何故かホッとします。
余計なものが見当たらず、とてもシャープな形状なのですが、タフそうな印象はもちませんでした。
球もあがりやすそうです。
やはり『ショートネック』が、そう感じさせているのでしょうか?
クセのない顔なので、左右へ打つのも易しそうだな・・・。と思いました。
とてもいい気分のまま、テークバックをスタートすることができました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は、軟鉄らしく、とても優れていました。
こういったフィーリングも、この軟鉄独特の風合いから感じていたところではありますが、その予想を裏切らないところが、またいいです。
ワンショット、ワンショットがとても楽しいです。
ついつい時間を忘れて打ってしまいそうです。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、やはりソールに組み込まれているウェイトがよく効いているのでしょうか?
とてもあがりやすいと思いましたし、弾道も高く感じました。
私はこれまでたくさんの軟鉄アイアンに接してきていますし、その経験や自分の好みなどから、おそらくこのウェイトが無くても、いい感じで球が上がってくれるように思うのですが、そういったアイアンをタフに感じておられた方には、このアイアンはとても親しみやすく感じられるのではないでしょうか?
『グース』もきつくないので、球も拾いやすいですし、かなりイージーなアイアンだと思いました。
『世の中の流れ』といいますか、X-BLADEアイアンも、だんだんと易しい方向へと向かっているように思うのですが、このアイアンはこれまでのX-BLADEアイアンの中でも、かなりイージーなのではないか?と思いました。
シャープな形状で、本格的なタイプの軟鉄アイアンが欲しいけれど、これまでの物はタフだったので、難しかった・・・。と感じておられた方は、是非一度このアイアンを試してみられてはいかがでしょうか?
見た目のシャープさの印象よりも、かなり易しく感じられる方もたくさんいらっしゃるように思います。
バックフェース

『安定性』という点でも、なかなかいい感じです。
かなりラインを出しやすいアイアンだと思いました。
易し過ぎて方向性が出しづらいアイアンもこれまでたくさん出会ってきましたが、このアイアンはそういったタイプのアイアンとは一線を画す『程よい易しさ』が感じられるアイアンだと思いました。
アイアンには、とにかく『ミスヒットに対する易しさ』『フェース面のどこで打っても真っ直ぐ飛んでいってくれる』といった物を求めておられる方には、やや難しく感じられるかもしれませんが、本格的なキャビティアイアンでショットを磨いていこう・・・。と思っておられる上達志向の強い方には、是非試していただきたいと思いました。
意外なほど打ちやすくて、決して敷居の高すぎるアイアンではないと思われる方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、『X-BLADE』らしく、最近のアイアンの中では、やや飛ばない部類に入るのかもしれません。
あくまでも私の感覚としては『1番手』くらい飛ぶように感じますし、立派な『ストロングロフトアイアン』なのですが、ストロングロフト全盛の今とあっては、やはりそれほど飛距離に期待はしづらいのかもしれません。
アイアンにも飛距離を求めておられる方には、あまり受け入れられないのかもしれません。
しかし、こういったタイプのアイアンを求めておられる方は、おそらく『飛距離』よりも『距離感』『止めやすさ』を重視しておられると思いますし、メーカーとしても、そういった方々をターゲットに開発しているのではないでしょうか?
今は『クラブの好みの二極化』が進んでいるように思います。
それは、主にアイアンに表れているように思います。
『飛ばすか』『敢えて飛ばさずに距離感を重視するか』という二択に迫られているように思います。
勿論、細かくいえば、もっと色々な選択肢があると思うのですが、最近の『飛び系アイアン』を見ると、やはり飛距離が重視されているのだと実感します。
操作性

『操作性』という点では、この顔の良さとダイナミックゴールドということで、最初からとても期待していましたが、その期待通りかなりのハイベルでした。
アイアンでもとにかくひたすら真っ直ぐ飛ばしたい・・・。という方には、やや合いづらい部分があるのかもしれませんが、こういった美顔アイアンを見ていると、ちょっと曲げることのほうが、より自然なのではないかな?と思えてきます。
今日はとても楽しく左右に曲げる練習ができました。
今日も練習場はとても寒く、週末のわりには人もまばらでしたが、私だけ異様にハイテンションでボールを打ち続けていたような気がします。
やはり曲げる練習というのは、一球一球の集中度も違いますし、とても楽しいです。
それが実戦でも役立つのだから、まさに『いいとこ取り』の練習といっていいように思います。
ヒール側

ツアステらしい、とてもカッコいいアイアンでした。
おまけに、かなり重心も低いようで、たくさんのゴルファーの支持を受けられるような気もします。
先ほども書きましたが、私はここまで重心を低くしなくてもいいように思ったのですが、この思い切った工夫により、メリットを感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
BRIDGESTONE TOURSTAGE X-BLADE 707 IRON

カッコいいクラブは難しい・・・。と思っておられる方も多いかもしれませんが、これからもこういった見かけの印象よりも敷居の低いクラブが登場してくるように思います。
大きなミスを見逃してくれるアイアンではないと思いますが、決して難し過ぎないので、多くの方にお勧めしたいです。