ゴルフクラブ試打日記。          

ブリヂストン ツアーステージ ViQ ドライバー(2011)

ブリヂストン ツアーステージ ViQ ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ ViQ ドライバー です。
VT-501Wシャフト

シャフトは VT-501W カーボンシャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は51g、トルクは5.0、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は291gです。
正面

約2年ぶりのViQシリーズのニュードライバーです。
ViQシリーズは毎年、ニューモデルが発表されていましたが、昨年は見かけることがありませんでした。
デザインは一昨年のモデルと似ているところもありますが、すごくカッコよくなっていると思いました。
『シンプルさ』でいけば、前のモデルのほうが感じられますが、このドライバーは見るからに様々な機能が散りばめられているような気がします。
しかし、デザインが犠牲になっていないところが、ブリヂストンのセンスの良さだと思いました。
側面

最近は少しずつシンプルな形状のドライバーが復活してきたように思いますが、このドライバーはかなり『メカニカル』な感じがします。
研究に研究を重ねて作られているのでしょうか?
ウェイト

ウェイトが付けられているのは、今ではポピュラーな感じがしますが、それ以外にも、かなりの『部品』が目に付きます。
単なる飾りには見えないので、これらも何等かの意味があるのではないでしょうか?
IMPACT MANAGEMENT SYSTEM

写真では見えづらいのですが、トゥ寄りの部分に『IMPACT MANAGEMENT SYSTEM』と記されています。
その意味はクラウン部分の模様にあることは容易に想像がつきました。
KANSEI ENGINEERING DESIGN

この独特な模様も、前のモデルからの流れになっているようです。
前のモデルとは模様の形が違いますが、さらに進化しているのでしょうか?
『感性工学デザイン』ということだそうですが、こういった工夫はとても素晴らしいと思います。
約2年前だったと思うのですが、新聞の朝刊にツアーステージのニュードライバーの広告が大きく掲載されていました。
その内容はだいたい
『人間はもっと飛ばせる・・・。それは感性・・・』
ということだったと思います。
私はその記事にすごく期待感が膨らんで、新しいツアーステージのドライバーを楽しみにしていました。
そうして発表されたのが、一昨年のモデル『ViQドライバー』でした。
確か『ターゲット・アイ』という名前だったと思うのですが、こうすることによって、よりインパクトが良くなる・・・。というものだったと思います。
今回のこのニューモデルの模様はまた違っていますが、このほうがより高い効果が期待できるのでしょうか?
こういったところは、まだまだ発展途上の部分もあると思いますし、この次のモデルは、また更に発展した形になるのでしょうか?
ネック長さ

ネックは最近のドライバーらしく、短くなっていますし、ViQらしい『シャロー』なヘッドです。
こういったドライバーは本当に多くなりました。
この角度から見ただけでは、どのメーカーのドライバーなのかが判断つきません。
同じようなタイプがすごく多くなっているように思います。
それだけゴルファーの好みなども、ある一部分に集中するからなのかもしれません。
振り感

素振りをしてみた感じはViQらしい、かなりソフト目な感じに仕上がっていますが、振り過ぎないように注意するくらいで特に変わった感じはしませんでした。
友人の話によると、今『PHYS』がすごく売れているそうなのですが、私はPHYSよりも、こちらのViQのほうが親しみやすい感じがします。
どちらも、『軽量』『フックフェース』といったところがよく似ているところだと思いますが、メーカーがターゲットにしているゴルファーも違うのではないでしょうか?
構え感

ボールを前にして構えてみると、やはりこのフェースアングルが目に付きました。
クラウン部分の模様よりも、私は『フェース角』のほうが気になりました。
この模様の色があまり濃くなかったのもあると思うのですが、私はクラウン部分の模様よりも、フェース角のほうが印象に残りました。
ただ、これくらいのフックフェースもたくさん経験していて、初めてではないので、何とか対応していこうと思いました。
フックに気を付けなければならないので、私は少し緊張をしてしまいました。
ただ、この模様が多少なりとも効いているのでしょうか?
『直進性』をイメージさせるドライバーだと思いました。
試打を開始しました。
バックフェース

まず感じたのが、その『方向性の良さ』です。
打つ前は、左方向へ飛ぶことを覚悟していたのですが、実際に打ってみると思いの外、かなり真っ直ぐに近いボールを打つことができ、少し驚きました。
厳密にいえば、『ややドロー』といった感じの打球だったのですが、この直進性の高さはかなり秀でていると思いました。
やはり、このクラウン部分に記されている模様が効果を発揮しているのでしょうか?
それ以外にも、シャローヘッドの特長や適正なポジションにウェイトが配置されていることなども、その大きな要因のひとつのような気がします。
ただ私の場合、少しずつ叩く度合いを強めていくと、行かせたくない方向に球が行ってしまう感じがしたので、あまり強めていくことがしづらいと感じました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、かなり優秀で、グングンキャリーを稼げるドライバーだと思います。
『強弾道』『中弾道』といった言葉とは、少し縁遠いような気がします。
はっきりとした『高弾道ドライバー』だと思いました。
スインガータイプの方が力強くキャリーを伸ばしていくには、とてもマッチしたドライバーといえるのではないでしょうか?
タフに感じられる部分が全く感じられず、かなり敷居も低いドライバーだと思いました。
フェース面

『打感』は、とても好感をもちました。
何と言いますか、とても手に馴染みやすい打感だと思いました。
『弾き感』も感じられますし、ボヤけた感じがしません。
硬すぎて手首を痛める心配もないように思われました。
打球音

『音』は、少しはっきり目な音だと思いましたが、全く嫌な感じはしませんでした。
むしろ爽快感を味わうことができました。
ボールを打つ度に、気分が良くなっていく感じです。
弾道がとても高いので、私の場合は、それを目で追わずに『打感』と『音』だけを楽しんでいたい・・・。と思えるドライバーだと思いました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、ブリヂストンが満を持して発表した・・・。ということもあるとは思いますが、それを除いても、かなり高性能だと思いました。
これまでのシャローヘッドドライバーによく感じられていた、打球の『弱弱しさ』『頼りなさ』といったらいいでしょうか?
そんなマイナスな部分を感じませんでした。
ソフトスペックなドライバーであることは間違いないですが、ボールに体重を乗せていける感じがしました。
『弾きの良さ』『弾道の高さ』『方向性の良さ』『球のつかまりの良さ』で飛ばしていけるドライバーといっていいのではないでしょうか?
操作性

『操作性』という点では、こういったスペックのドライバーなので、意図的に曲げたりすることは、やや怖い部分もあるのですが、とりあえず左右に曲げることも、それほど難しく感じることはありませんでした。
球がつかまりやすいですが、『左一辺倒』ということもなく、右方向へ曲げることも何とかできました。
ただ、やはり『直進性の高さ』がじゅうぶんに感じられるドライバーですし、なかなか大きく曲げていくことができませんでした。
『シャフトの遊び』といいますか、なかなかダイレクトに伝わりづらい部分があるので、かなり許容範囲を大きくとっていかなかればならないと思いました。
今日は練習場だから、インテンショナルなショットにも挑戦できましたが、これがもしコースだったら、かなり怖い部分もありました。
ヒール側

クラウン部分にある模様は、おそらく『飛距離アップ』にも貢献していると思うのですが、それよりも『方向性の出しやすさ』に大きなメリットがあるのではないでしょうか?
この模様を見ながら、ヘッドスピードが速くなる感じはしませんでした。
今のドライバーの多くは、飛距離性能に優れているものが多く、あとはやはり『安定性』が一番に求められているように思います。
だから、ラージサイズシャローヘッドドライバーの需要が今でも大きいのだと思います。
BRIDGESTONE TOURSTAGE ViQ DRIVER

素振りをしたときも、かなり軽く感じていましたし、シャフト自体もすごく軟らかく感じられたので、打つ前は方向性に少し不安を感じていたのですが、実際は思っていたほどのことはないと思いました。
私にはやや難しい部分もあったのですが、とても手におえない感じはしませんでした。
先ほども書きましたが、『PHYS』よりは、こちらの『ViQ』のニュードライバーのほうが、私には易しく感じられました。
物理的な性能と、深い研究によって生み出された『感性』に訴えかけることができる、高性能なドライバーだと思います。
BRIDGESTONE TOURSTAGE V-iQ DRIVER

とはいっても、今年はテーラーメイドから発売された白いヘッドのドライバーが猛威を振るっています。
クラウン部分の複雑な模様も素晴らしいと思いますが、もっとシンプルにヘッドを白くするだけで、すごく大きな効果が発揮され、他のメーカーからも白いヘッドのドライバーが発売されているものがあるそうです。
『残像効果』が大きな役目を果たしていて、多くのゴルファーの支持を得ているのだそうです。
だからといって、全てのドライバーが白くなることはないと思いますし、ブリヂストンやダンロップなどのメーカーは、意地でも白いヘッドのドライバーを発表しないような気がします。
『後追い』をするのではなく、他の視点からクラブ開発を進めていくのではないでしょうか?
スペック&プライス
 
シャフトに貼られているシールを見ると、このドライバーが思っていたよりも、かなり価格設定が低いことに驚きました。
かなりコストパフォーマンスが高いと思いました。
おそらく『7~8万円』くらいはするだろう・・・。と思っていたので、意外でした。
やはり海外で生産することは、こういった価格面からも大きなメリットがあるのだと思います。
日本製にこだわらなければ、この価格設定はかなり魅力的です。
激しい価格競争のなかで、ゴルフクラブもある意味、例外ではないと思いますし、そういった点でいうと、いずれ日本製のゴルフクラブが無くなってしまうのでしょうか?
性能が良ければ、私は海外製のクラブでもいいと思いますが、やはり『メイドインジャパン』のクラブはとても魅力的です。
できれば、多少価格は高くなってもいいから、メイドインジャパンのゴルフクラブはこれからもずっと無くなって欲しくないと思いました。