今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ V-iQ アイアン の7番 です。
シャフトはGS85です。
ロフトは30度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはR300、シャフト重量は86g、トルクは2.1、バランスはD1、キックポイントは先調子です。
『ツアーステージ ViQ』のニューアイアンです。
かなり思い切ったデザインだと思いました。
これまで以上に色々なハイテクが組み込まれていそうな感じがします。
かなり『彫り』が深いです。
こうして見ていても、かなりの『低重心化』『深重心化』しているのが解ります。
かなり打ちやすくなるように設計されているのだと思いました。
『ソール』にも、何かの『ウェイト』のような物が組み込まれているのが一目瞭然です。
かなりの『低重心化』が図られているのだと思います。
『ワイドソール』にするよりも、このような工夫を組み込むことによって、『ソール幅』をあまり広くし過ぎていないところに好感を持てます。
ソールの形もちょっと変わっている感じがしましたが、やはり色々な技術が組み込まれているのだろう・・・。と思いました。
ブリヂストンの『新たな研究』と、その『研究の深さ』のようなものが伺えます。
『ホーゼル』も、ある程度の高さを持っているところに好感を持てました。
これまでのこういったタイプのアイアンは『ショートホーゼル』がいわば『常識』のようになっていた感じがしますが、このアイアンはしっかりとホーゼルがあります。
決して『ロングホーゼル』だとは思いませんが、これくらいあると扱いやすい感じがして、好感度がアップしました。
『フェース面』にも、しっかりと『ミーリング』が施されています。
ずいぶんと見慣れた感じもしましたが、やはりそれだけ効果が高いからなのだと思います。
この『ミーリング形状』も、メーカーによって違いがあり、『円』を描くようなものもあれば、ブリヂストンはずっと『斜め』に入っています。
どのような形状でも一定の効果はあると思うのですが、私自身、この『斜め』が、すごく理にかなっているような感じがしています。
特にウェッジには斜めがすごくいいような気がしています。
ヘッドの形自体も、それほど『奇をてらった』感じがしなかったので、とてもいい感じを持つことが出来ました。
意外と・・・・。といったら失礼かもしれませんが、『正統派』に近い感じがします。
これまでの『ハイテクアイアン』は、形状も奇妙なものが多かったですが、このアイアンはすごくオーソドックスな感じがしました。
つい先日試打したばかりの、ドライバー同様『感性』に訴える部分があるのでしょうか?
素振りをしてみると、かなり軽い感じはしましたが、難しく感じることはありませんでした。
正直いいますと、もっと『重量感』などが欲しい感じはしますが、こういったタイプのアイアンにはこれくらいが丁度いいのだろうと思います。
このようなタイプのアイアンを求められる方は、それほど『重量感』を必要とされていないのだと思います。
そして、何よりも『トゥルーテンパー社』のシャフトということで、私の中で『プラスアルファ』が働いているような気がしました。
今日は軽いアイアンなので、普段よりも多めに素振りをして感じを掴むように心掛けました。
ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じでした。
やや『フェース長』だと思いましたし、『グース』や『トップラインの厚さ』が目に付きましたが、嫌な感じはしませんでした。
よく研究された結果、こういった形状になっているのだと思います。
『シャープさ』は感じませんが、程良い『イージーさ』を感じます。
構えづらい感じは全くしませんでした。
試打を開始しました。
『球のあがりやすさ』という点では、やはりかなり工夫が施されているのが解りますし、実際に打ってもすごくよくあがります。
このような比較的『オーソドックス』といいますか、程良い感じでフィーリングを出していきやすい形状ではありますが、見た目以上に球があがりやすいアイアンだと感じました。
ブリヂストンの高い技術がすごく活かされているような気がします。
やはり極端な『ワイドソール』にしなくても『低重心化』は図れるのだと思いますし、それが『打ちやすさ』を呼び込んでいるような気がします。
最初のうちはミスを予想していましたが、私程度の者でも、簡単にナイスショットを打たせてくれました。
非常に『敷居の低い』アイアンだと思いました。
日頃『ワイドソールアイアン』を使っておられる方も、一度このアイアンを試してみられたらいかがでしょうか?
おそらく多くの方が、このアイアンの打ちやすさを実感されるような気がします。
『安定性』という点でも、とても高いと感じました。
見た目からも伝わってきていましたし、実際にもかなり工夫がされているのだと思います。
軽量アイアンではありますが、思っていた以上にしっかりしていますし、ブレる感じがしません。
『スイートエリア』も、かなり広い感じがします。
『ミート率』をあまり問わないアイアンのような気がします。
このような『フェース長』のやや長いアイアンだと、右へ抜けていきやすく感じられたアイアンもこれまでたくさんありましたが、このアイアンは適度につかまりやすいですし、いい意味でバランスが取れていると思います。
『打感』も、まずまず・・・・。といった感じです。
『軟鉄鍛造』のような洗練され、打つ者を魅了する感じではありませんが、このアイアンの打感も私は好感を持つことができました。
『ターボラバー独特の打感』とでもいうのでしょうか?
これまで歴代の『V-iQアイアン』と似た感じの打感だと思いました。
『打点』が『トゥ寄り』に集まってしまう方も多いかと思いますが、このアイアンはそういった方々にも、上手く対応してくれると感じました。
わざと『トゥ寄り』で打ってみたのですが、感触もそれほど落ちることなく、球も力強く飛んでいってくれていたので、ゴルフを始めて間もない方で、どうしても『トゥ寄り』に当たってしまう方にもすごく打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
『操作性』という点でも、思っていた以上にいい感じだと思いました。
左右に打ち分ける練習も、それほど苦に感じませんでした。
私にとっては、かなり軽いアイアンではありますが、今日はそれほど苦手意識を持たずに練習することができました。
どちらかといえば、曲がりづらいアイアンだと思うので、それを活かしていったほうがいいような気もしたのですが、敢えて『インテンショナルショット』も打たせてくれる幅広い対応をしてくれるアイアンのように感じられました。
私はどちらかというと、アイアンをやや『ヒール寄り』で打っていきたいタイプなのですが、このアイアンはそういった私の要求もしっかりと飲んでくれる『大人の対応』をしてくれるクラブのように思いました。
『飛距離性能』という点では、もの凄いものがあると感じました。
この『ターボラバー』というのがどれだけ効いているのか解りませんし、この『ストロングロフト』がやはり大きな効果をあげているのだと思いますが、この飛距離性能は、やはり最近の『トレンド』のような気がします。
球はすごくあがりやすいですし、安定性も高く、よく飛ぶので、かなり多くの方の欲求を満たしてくれるアイアンなのだと思います。
私はアイアンに飛距離を求めませんが、アイアンでも楽に飛ばしていきたい方はすごくいいのではないでしょうか?
コース攻略がグッと楽になるかもしれません。
『V-iQ』のドライバーもすごく好印象でしたが、このアイアンもすごくいい印象が残りました。
基本的な性能の高さに加え、やはり構えやすく感じられたところが私はとても良かったように思います。
いくら物理的なデータが揃っていても、構えづらいクラブはその性能の高さを発揮できません。
そういったクラブはこれまでもたくさんありました。
今回の『V-iQ』は、そういったところにも注目して開発されているのでしょうか?
これまで、『V-iQ』のアイアンを誕生当時から見てきましたが、私は今回のこのモデルが一番いいような気がします。
明らかに進化していると思いますし、今回はすごく画期的なアイデアが盛り込まれ、それがクラブに活かされていると思います。
車などと同じくゴルフクラブも『マイナーチェンジ』が繰り返され、新製品が発表されていきますが、今回はかなり思い切った変化がもたらされていると思います。
『マイナーチェンジ』ではありません。
おそらく私はゴルフを止めるまでずっと『ダイナミックゴールド』にこだわっていると思いますが、もしそれが振れなくなったときは、このようなアイアンを使ってみるのもいいかな・・・・?と少し思いました。
今の私には正直言って、まだ早い気がするのですが、いつかはお世話になるときが来るかもしれませんし、来ないかもしれません。
しかし、やはり最後まで『軟鉄鍛造』を手放さないと思います。
今日は『軽量アイアン』に対する『苦手意識』を殆ど感じることなく試打を終了することができました。
新しい発想から生まれた『次世代』のアイアンといえる気がしましたし、これからの展開が楽しみです。
また機会があればこのアイアンを試打してみたいです。
ブリヂストン ツアーステージ V-iQ アイアン
- 2009年11月1日
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