ゴルフクラブ試打日記。          

フォーティーン GelongD アイアン

フォーティーン GelongD アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは フォーティーン GelongD アイアン の7番 です。
MD-60si
シャフトは MD-60si です。
ロフトは30度、クラブ長さは38.5インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は60g、トルクは3.5、バランスはD1、キクラブ総重量は365g です。
正面
フォーティーン GelongDシリーズのアイアンです。
フォーティーンのアイアンは、軟鉄鍛造のイメージもありますが、このアイアンのようなイージー系のイメージもあります。
大きさは感じますが、すごくシンプルな形状です。
側面
やや個性的な感じがします。
フォーティーンのアイアンでは珍しくないように思いますが、他のメーカーでは、なかなか見られないようなアイアンです。
普通のアイアンと、ユーティリティアイアンの両方の特徴をもっているように見えます。
彫りの深さ
彫りの深さも、じゅうぶんあります。
キャビティ部分が、かなり大きいです。
球があがりやすそうですし、寛容さもありそうです。
今はポケットキャビティがとても多いですが、このようなタイプのキャビティアイアンの人気も高いです。
ソール幅
ワイドソールです。
ネック長さ
ネックは短いです。
このようなタイプのアイアンの特徴といっていいように思います。
ミーリング無し
フェース面にはミーリングはありませんでした。
ごくノーマルな美しいフェース面です。
トップラインの厚さ
トップラインは厚めです。
オリジナルグリップ
オリジナルグリップも、しっとり感があって、いい感じです。
フォーティーンのクラブに、よく採用されているグリップです。
フォーティーンのグリップといえば、これを真っ先に思い出します。
振り感
素振りをしてみても、かなり軽く感じます。
私が振り慣れた重さではないのですが、手先で振らないよう、体全体で振っていくように、自分自身に言い聞かせました。
このようなタイプのアイアンでは、これくらいが標準といえるのだと思います。
構え感
ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
予想していたよりも、苦手なタイプではありませんでした。
違和感も多少があるかな?と思っていましたが、そうでもありませんでした。
昔から、このようなタイプはグースがきついものが多かったのですが、このアイアンはきつくありませんでした。
ここがすごくいいな・・・。と思いました。
ただ、かなりラージサイズで、『面長感』がありました。
『繊細さ』『自由さ』よりも、『大らかさ』を感じました。
いい意味での『アバウト感』で攻めていけそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
トゥ側
まず感じたのは、その『弾道の高さ』です。
予想していたよりも、かなり高く打ち出していきました。
少し驚いてしまいました。
この弾道の高さは『7番アイアン』ではないな・・・。まるで『9番アイアン』くらいだな・・・。と思いました。
マイアイアンの9番を持ってきていたので、打ち比べてみたのですが、やはり同じような高さでした。
長さも重さも全然違うのですが、高さ(最高到達点)が、ほぼ同じだな・・・。と思いました。
かなりロフトが立っているアイアンですが、このシンプルなヘッドのどこに、その秘密が隠されているのでしょうか?
装着されているカーボンシャフトにも、この高弾道に秘密が隠されていそうです。
かなり高くあがるので、上から落としていく感じで、グリーンを攻めていけそうだな・・・。と思いました。
高さで止めていけそうに感じました。
打感
『打感』はソフトでした。
ただ柔らかいというだけでなく、とても軽く感じました。
ボールの質感を、少し消しているような感覚をもちました。
バックフェース
『安定性』はとても高いです。
見た目の印象通り、かなり寛容なアイアンです。
『シビアさ』とは、全く無縁のアイアンといっていいのかもしれません。
飛距離性能
『飛距離性能』も、優れています。
高弾道で、しっかりとキャリーを稼いでいくことができました。
正直、私はちょっとあがりすぎだな・・・。と思ったのですが、この弾道の高さ・あがりやすさは、大きな長所といえるような気がします。
飛んでいく弾道の球質が、やや軽く感じられたのですが、『当たった』『当たらなかった』の差がとても小さいように感じました。
安定感のある飛距離性能だと思いました。
スイートエリアも、かなり広いように思います。
操作性
『操作性』は、やや難しく感じられました。
左右に曲げることはできたのですが、コントロールできている感じはしませんでした。
結構極端なことをやって、ようやく曲げている・・・。という感じでした。
面長なタイプなので、フェースターンが少し遅く、逃がし気味の球が打ちやすいと思いました。
私はどちらかというと、重心距離が短めのアイアンで、フェースターンを速く行いたいタイプなので、このような面長なタイプは少し難しく感じます。
慣れるまで、ある程度の時間と球数を要しました。
ヒール側
私が求めているタイプのアイアンとは違うのですが、いい印象が残りました。
その大きな理由は、まず『構えやすさ』です。
先ほども書きましたが、このような『大柄』なタイプのアイアンは殆どがグースのきついタイプが多くて、苦手意識をもちました。
私はどうも馴染めずに、あまり手にしてこなかったように思います。
FOURTEEN GelongD アイアン
アイアンにはラージサイズで寛容さを求めたいけど、グースのきついタイプは苦手だ・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
このアイアンは、そのような方々に試していただきたいと思いました。
グースが弱いから、球がつかまりにくいんじゃないかな?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
日頃、グースの強いタイプを使い慣れておられる方には、確かにつかまりづらさを感じられるかもしれません。
私は少し逃がしやすい印象をもちましたが、それはグースの弱さというよりは、『面長感』でそのように感じました。
最近はアイアンに鉛を貼る方が少なくなったように思いますが、もし、私がこのアイアンを使うとするならば、おそらく鉛を何枚か重ねて貼るだろう・・・。と思いました。
FOURTEEN GelongD アイアン
大型サイズのアイアンで、大らかさがありますが、大味な感じはしませんでした。
打感もソフトで、嫌な衝撃も残りませんでした。
『操る』というタイプではありませんが、いい意味で『オートマチック感』をずっと感じていました。
FOURTEEN GelongD アイアン
今日は練習場で試打している間、それほど風を感じなかったのですが、もし強風の中で打っていたら、結構風に流されていたんじゃないかな?と思いました。
それは、このアイアンに限らずどのクラブにもいえることだと思いますが、このアイアンは弾道がとても高く、軽めの質感だったので、特にそのように感じました。
低く抑えて打とうと思っても、どうしても高くあがってしまうので、そこが少し気になりました。
距離のでるアイアンなので、番手選びも慎重にしなければならないと思いました。
こういったところが『スタンディングロフトアイアン』の難しいところだと思います。
距離がでやすいぶんだけ、シビアな場面でのクラブチョイスのミスは致命的になってしまうことも多いです。
これが『ノーマルロフト』だと、いい意味でごまかしが利くことも多いように思いますし、スタンディングロフトよりもケガが小さいように思います。
FOURTEEN GelongD アイアン
私が使いたいタイプのアイアンとはちょっと異なるので、購入したいとは正直思いませんでしたが、いいアイアンだな・・・。と思いました。
かなり易しいアイアンなので、ビギナーの方にもお勧めしたいですし、上級者の方でも軽量タイプで球があがりやすく飛距離の出やすいアイアンを求めておられる方にも試していただきたいです。
ゴチャゴチャした感じがなく、シンプルな形状ですが、とても理に適っているアイアンだな・・・。と思いました。