ゴルフクラブ試打日記。          

ピン Vault ANSER 2 PLATINUM パター

ピン Vault ANSER 2 PLATINUM パター
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは PING Vault ANSER 2 PLATINUM パター です。
オリジナルスチールシャフト
シャフトは オリジナルスチールシャフト です。
ロフトは3度、クラブ長さは34インチ、クラブ総重量は530g です。
正面
ピンの新しいパターです。
『PING型』パターは、多くのメーカーが採用していますが、やはり本家ということで、風格が感じられます。
ゴルフクラブが大きく変化してくなかで、ピン型パターはもうずっと存在し続けています。
とても珍しいことですし、それだけ優れた形状なのだと思います。
PING Vault ANSER 2 PLATINUM パター
細かく見ればPING型にも、色々とあるようですが、このパターはオーソドックスな感じがします。
『変えない良さ』というのもあるのだと思います。
ソール幅
ソール幅もノーマルな感じがします。
PRECISION MILLED
ヒール側には『PRECISION MILLED』の文字がありました。
精度の高い、特別な削り出しがされているのかな?と思いました。
ネック長さ
ネックの長さは普通でした。
昔はロングネックタイプも流行りましたが、ルールの改正によって、使えなくなりました。
私もロングネックタイプを試してみたことがありましたが、馴染めませんでした。
フェース面の模様
フェース面には、独特の模様がありました。
スコッティキャメロンを思い出しました。
ボールへの食いつきが良さそうです。
オリジナルグリップ
このオリジナルグリップが、とても太いことに驚きました。
最近は太いグリップを挿しておられる方も増えてきました。
『スーパーストローク』は大人気です。
色々なタイプが用意されているようです。
私はスーパーストロークではなく、ノーマルな太さのグリップを使っていますが、『極太グリップ』でパッティングの調子が良くなったという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
ルールに違反しない範囲で、色々なクラブやパーツが生み出されるべきだと思っています。
オデッセイとの比較
今日はオデッセイのパターも借りてみたので、太さを比較してみました。
一目瞭然でした。
パッと見た目ですが、おおよそ倍くらいの太さの違いがありました。
人によって好みが分かれると思いますが、私はノーマルのほうが好きです。
PING PISTOL
グリップには『PING PISTOL』の文字がありました。
グリップにクラブメーカーの名称があるのは珍しいような気もしましたが、グリップメーカーとの共同開発なのでしょうか?
ピストルの引き金を引くような感じでグリップするのかな?と一瞬思いましたが、おそらくそうではないだろう・・・。と思いました。
構え感
ボールを前にして構えてみると、とてもいい感じでした。
やはりピン型がパターの『基本』といいますか、『戻ってくる場所』なんだな・・・。と思いました。
魚釣りには『釣りはフナに始まりフナに終わる』という格言がありますが、パターもそうなのかもしれない・・・。と思いました。
昔から、パターが上手くなりたかったら、ピン型パターで練習するといい・・・。と言われていました。
プロも使っている型ですが、ビギナーにも易しい形状ですし、フィーリングを出していきやすいのも長所だと言われてきました。
私もビギナーの頃から、ずっとピンのアンサー2というパターを使っていた時期があり、多くのことを教えられたような気がします。
このパターを構えていたら、色々なことが思い出されてきました。
とてもいい顔をしていました。
グリップがかなり太い以外、違和感などは全くありませんでした。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』はソフトで好感がもてました。
ソフトですが『芯』があり、ボヤけた感じがしないのがいいと思いました。
芯があるので、フィーリングもつかみやすいです。
球の乗り
フェース面の『模様』も効いているのでしょうか?
『球の乗り』もいいです。
トゥ側
球の転がりはとてもいいです。
オーバースピンが掛かりやすいので、『目』や『凹凸』に負けにくい感じがしました。
今日はコースの練習グリーンではなく、練習場のグリーンで結構荒れていたのですが、いい感じでボールを転がしてくれました。
ピン型は少し上からぶつけていきたくなりますが、今の芝のコンディションのことなどを考えても、できるだけ横から乗せる感じがいいのかな?と思いました。
グリーン上の『デコボコ』に負けることなく、ボールがスーッと転がってくれました。
強いオーバースピンが掛かっているからだと思います。
バックフェース
『安定性』もいい感じです。
ピン型パターらしい、易しさを感じました。
今はパターも色々なタイプがあり、以前『フェース面のほぼ全部がスイートエリア』ではないか?と思えるようなパターを試打したことがあります。
そういったタイプと比べると、多少正直なところはあるのかな?と思いますが、この易しさで充分だと思いました。
操作性
大きいタイプのパターは慣性モーメントも大きく、ミスに強いタイプが多いですが、ショートパットでは安定していても、ロングパットでは距離感を出しづらいと感じることもありますし、それぞれ一長一短があるように思います。
こういった『中間型』が万能といえるのではないかな?と思いました。
ある程度の易しさがありながら、プレイヤーの感覚を大切にしてくるので、使えば使うほど馴染むような気がします。
永く愛されているのには、それなりの理由があるのだと思います。
距離感
『距離感』もすぐに合いました。
最初は太すぎるグリップなので、どうかな?と思ったのですが、すぐに慣れることができました。
ボールの転がりがいいですし、スピード感も合いました。
イメージしたスピードで転がしていきやすいのがいいと思いました。
『パチン』と打つよりも、結構ソフトに打ってタッチを合わせていきやすいパターだと思いました。
『ライン』という名の『レール』に乗せる感覚といったらいいでしょうか?
『新幹線の走り』ではなく、『各駅停車の普通列車のようなスピード感』といった感じがいいかな?と思いました。
ヒール側
見た目はオーソドックスですが、最新技術がふんだんに取り込まれているパターだと思います。
工夫(機能)ばかりが先行してしまって、肝心のフィーリングが良くないパターもありますが、このパターはそんな感じはしませんでした。
最新技術とフィーリング性能のバランスが取れていると思いました。
PING Vault ANSER 2 PLATINUM パター
いくら技術が進んで高性能なパターが誕生しても、『100%入る』パターは存在しません。
『易しい』『オートマチック』なパターはあっても、『必ず入る』パターはありません。
その時の状況によって色々と対応していかなければならないですが、それは『プレイヤーの役目』だと思います。
そのプレイヤーの感性を引き出すのは、クラブの役目といえるのかもしれません。
ピン型パターは、そういったことを考えてみても、理に適っているな・・・。と思いました。
PING Vault ANSER 2 PLATINUM パター
私は量販店には殆ど行かないのですが、先日久し振りに行ってパターコーナーを見てみると、ピン型やL字型がとても少ないことに驚かされました。
もちろん、いくつかはあったのですが、かなり少なめでした。
殆どがマレット型やネオマレット型でした。
マレットタイプが、今人気があるんだな・・・。と思いました。
PING Vault ANSER 2 PLATINUM パター
ピン型はプロや上級者の方も多く使っているので、ビギナーには難しそう・・・。と敬遠され、ネオマレットタイプを使っておられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実際はそんなことはないので、是非多くの方に試していただきたいと思いました。
プロも『易しいパター』を使っているのだと思います。
変わったタイプのパターが流行ったりすることもありますが、結局はピン型に戻している・・・。という方も少なくないのではないでしょうか?
PING Vault ANSER 2 PLATINUM パター
このパターはとても好感がもてました。
できれば、次は『ノーマルタイプ』のグリップで試してみたいと思いました。
そのほうが、より易しく感じたような気がします。
パターメーカーらしい、レベルの高いパターだと思いました。