今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ピン KARSTEN TR Anser2 パター です。
シャフトは オリジナルスチールシャフト です。
ロフトは3度、クラブ総重量は580g です。
PINGの新しいパターです。
新しいパターといっても、慣れ親しんだ感じがします。
昔、アンサー2を使っていた時期があるので、とても懐かしく感じます。
この『銅の風合い』がたまりません。
新しいときもいいですが、使い込んで変色したほうが、もっとカッコ良さが増していくのも魅力です。
昔、アンサー2を使っていたとき、なかなかカッコいい色にまで変色しないので、とにかくいつも使っていました。
早くカッコいい色に変わって欲しいな・・・。という思いをもちながらボールを転がしていたような気がします。
ジーンズの『ウォッシュ効果』と似たようなところがあるのかもしれません。
普通、クラブは新品のうちが一番綺麗でカッコいいと思うのですが、ピンのパターは別でした。
今はPINGも、色々なパターがありますが、この『カッパー』こそが本来の姿のような気がします。
使い続けていくうちに、カッコ良さが増していくのは理想的なことのように思います。
ニューモデルということもあり、このパターにも長さの調整機能が付いていました。
以前、Scottdale GRAYHAWKというパターで経験しているので、特に驚くことはありませんでした。
しかし、長さを変えて試してみたことはまだありません。
今日はできれば長さを変えて試してみたいと思ったのですが、専用の工具が無いので、このまま試打することにしました。
このオリジナルグリップも、お馴染みです。
このデザインが昔を思い出させます。
握り心地も、とてもいいです。
すごくしっとりとしていて、手に馴染みやすいです。
フェース面のほぼ全体に、白い溝のようなものがありました。
ここまで広いのは珍しいと思いました。
フェース全体がスイートスポットなんだろうか?と思ったのですが、クラブの構造上、そんなことはないだろう・・・。と思いながら、近くで見つめてみました。
すると、フェースのほぼ中央には小さめのひし形のようなものが見えました。
写真ではちょっと見えづらいかもしれませんが、実際に見ると結構目立っています。
ここがスイートスポットではないだろうか?と思いました。
メーカーも、この部分で正確にヒットして欲しい・・・。という意図があるのではないかな?と思いました。
指で触れてみると、少しザラザラした感じがありました。
このひし形の部分と、周りの溝を指で触れて比べてみたのですが、特に凹んでいたり、柔らかかったり・・・。といった違う感触ではありませんでした。
ボールがヒットすると、違う力を発揮するのかもしれません。
このフェース面の工夫と長さを調整できるところが、昔のアンサー2と大きく違うところだと思います。
ソールに光沢感があって、ピカピカ光ります。
今はパターも色々な色があって、白いヘッドなどもすごく人気が高いですが、このクラシカルでベーシックともいえる色の良さを再認識しました。
いいものはいつまで経ってもいいのだと思いました。
ネックの長さも、しっかりとあるのがアンサー2の特徴のような気がします。
昔、違うメーカーのロングネックパターが流行りましたが、今はネックの長さにも規制があるので、あまり長くすることはできません。
私もロングネックパターを試してみたことがあるのですが、どうも馴染めませんでした。
ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
懐かしさを感じました。
今はマレット型のパターをずっと愛用しているのですが、PING型のパターの記憶もしっかりと残っていますし、それがベースとなっているところもあると思います。
最新モデルであっても、懐かしさがあり、いいところはずっと残しているのも、PINGのいいところのように思います。
まさに『温故知新』といったところでしょうか?
すごくいいイメージが頭を駆け巡りました。
ボールが描く白い軌道が、こうして構えているだけで頭に浮かんできました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、この打感のソフトさです。
想像していた以上でした。
インパクト時の『衝撃の吸収力』が高いといったらいいでしょうか?
ある種の『吸い込まれる感じ』がしました。
このフェース面にある、白い溝がこの『ソフトタッチ』を生み出しているのでしょうか?
ひょっとしたら、このフィーリングは人によって好みが分かれるかもしれません。
もっと金属的なタッチで『しっかり感』があったほうがいい・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
私はこのパターのソフトタッチも好きですが、それ以上に『金属的な柔らかさ』に親しみを感じます。
しかし、このソフトなフィーリングも、最近の高速グリーンに対応する為には効果的なのかもしれません。
フェース面の白い溝が、インパクトの衝撃を吸収しているように感じました。
『音』は、かなり静かでした。
昔から『音』で距離感をだしていくことがありましたが、このパターはすごく静かなので、ちょっと違う感じがしました。
しかし、とても好感のもてる音です。
球の転がりもすごくいいです。
打感はすごくソフトですが、すぐに距離感を合わせることができました。
長い距離や中くらいの距離でも、しっかりとラインを出していけて、距離も合わせやすいのがPING型の特長のひとつだと思います。
フェース面にある白い溝も、この転がりの良さを演出しているのかもしれません。
見た目はすごく食いつきそうな感じもしますが、実際はそれほどでもありませんでした。
『安定性』という点でも、いい感じです。
今すごく流行っている『ネオマレット型パター』と比べると、スイートエリアも広くはないようですし、直進性もそれほど高くはないのかもしれません。
そういった点では、易しすぎないパターといえるのかもしれませんが、イメージしたラインに乗せやすいので、すごく易しく感じます。
アバウトな感じがないので、しっかりと勇気を持って転がしていけます。
今は昔に比べ、パターの形も様々です。
しかし、このPING型のパターは『基本』と呼べるのではないでしょうか?
他のパターメーカーでも同様の形状のパターが見られますが、はっきりと『PING型』という呼び名になっていますし、この形状がそれだけ優れているからだと思います。
私の周りにもPING型しか使わない・・・。という人もいます。
毎日楽しく観ていたマスターズが終わりました。
タイガー・ウッズ選手が欠場したのはとても残念でしたが、あの美しい景色と、選手のスーパーショットにワクワクしながら観ていました。
PING契約のババ・ワトソン選手が2回目の優勝を飾りました。
ロングヒッターのイメージが強い彼ですが、あのオーガスタを制覇するのは、それだけアプローチなど小技の技術もそうですし、高い感性があるのはいうまでもありません。
その感性に見事に応えているのがPINGのクラブといえるのではないでしょうか?
勝負所のパッティングも見事でした。
TV中継を観ていても、出場する選手の多くが、このようなPING型を使っていることに気づきます。
ネオマレットのような大型パターを使う選手は少ないように思います。
あの高速で難しいグリーンには、PING型のようなオーソドックスで、プレイヤーの感性を活かしやすいパターのほうが使いやすいのではないでしょうか?
『オートマチックタイプ』よりも、『マニュアルタイプ』のほうが合いやすいグリーンなんだと思います。
TVで観ていても、グリーンの難しさがよく解ります。
一筋縄ではいかないグリーンです。
私なら、『パッティングイップス』になってしまうかもしれません。
昔のアンサー2は、使っているうちにどんどん変色していってカッコ良くなっていきましたが、このニューモデルはどうなのでしょうか?
もし、昔と同じようならば、また使ってみたいな・・・。と思いました。
とても懐かしく感じましたが、要所要所に最新の技術が組み込まれているパターです。
今はたくさんのメーカーがパターを発売していますが、改めて老舗メーカーであるPINGの良さを感じることができ、とても楽しい練習ができました。
ピン KARSTEN TR Anser2 パター
- 2014年4月14日
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