今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G クロスオーバー の3番 です。
シャフトは ALTA J50 です。
ロフトは18度、クラブ長さは39.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は61g、トルクは2.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は349g です。
PINGでは珍しい、アイアン型のハイブリッドです。
これまで、PINGのハイブリッドは試打してきましたが、このようなタイプは記憶にありません。
普通のハイブリッドもいいですが、私はアイアン型が好きなので、このクラブにはとても興味がもてました。
『アイアンの延長』として、ハイブリッド(ユーティリティ)を使っていきたいという思いがあるからだと思います。
PINGらしい、黒いヘッドです。
艶消しタイプなのでシブさが増しています。
サイズも大きめです。
かなりのワイドソールです。
PINGはアイアンでもワイドソールが多いので、この広さは予想していました。
PINGらしい形状だな・・・。と思いました。
ソールのヒール部分にある、この六角ビスのようなものは、どのような意味があるのでしょうか?
普通にウェイトなのでしょうか?
それとも、特に意味は無く、製造工程によるものなのかな?と思いました。
どんな意味があるのか解りませんが、よく目立っていました。
ネックの長さは結構ありました。
これは意外でした。
PINGのアイアンはショートタイプが多いので、短めを予想していました。
ネックに凹みがあるのはすっかりお馴染みです。
PINGのアイアンに見られる特徴です。
この凹みを見て、やはりメーカーも『アイアン』という認識で作っているのだろう・・・。と思いました。
トップラインは、やや厚めでしたが、ハイブリッドということもありますし、予想していました。
アイアンという認識で見ると、もう少し薄くてもいいかな?と思えるのですが、『アイアン型ハイブリッド』ということであれば、適正といえるのかもしれません。
このオリジナルグリップも、お馴染みになりました。
機能性を感じさせるグリップです。
ラバータイプらしい、ソフトさもあります。
フェース面にミーリングは無く、ごく普通です。
やはり、このような番手のクラブにはミーリングはあまり効果が無いのでしょうか?
ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
予想していたよりも構えやすくて、好感がもてました。
もっと『アク』が強い顔をしているのかと思っていたのですが、そうではありませんでした。
見とれるようなことはなかったのですが、普通にアイアン感覚で構えることができました。
アイアン型ハイブリッドは少ないので、この構えやすさは好印象でしたし、嬉しくなりました。
グースの利きは強いですが、このラージサイズで長い番手だと、仕方ないような気もします。
ややイメージが出づらいところはありましたが、まずは細工をせずに普通に振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』は、やや硬めでした。
ずっしりとくる感じでした。
球の重さをはっきりと感じとることができました。
球はあがりやすいです。
予想していたよりも、球が浮いてくれました。
PINGは易しいクラブを作るのがとても上手いメーカーなので、このあがりやすさは当然なのかな?と思いましたが、そのメーカーの強みが、このクラブにも感じられました。
これまで、アイアン型ユーティリティをいくつか試打してきましたが、おそらく『トップクラス』といっていいほどのあがりやすさといっていいと思います。
見た目の印象以上に、重心も低いのだと思います。
『安定性』も、高いです。
シビアさは感じませんでした。
かなり大らかで寛容さがあるな・・・。と思いました。
少々のミスヒットにも目をつぶってくれる易しさがあるように感じられました。
アイアン型ではありますが、『オートマチック系』といっていいように思いました。
『飛距離性能』は、いい感じでした。
球はしっかり浮いてくれますが高すぎず、力強い弾道でした。
『球離れ』も速いタイプで、『乗る』という感じはありませんでした。
初速が速いです。
ラージサイズではありますが、あまりゴチャゴチャした感じはなく、むしろシンプルなほうだと思います。
それでもこの飛距離が稼げるのは、見えないところに色々な工夫がされているのだと思います。
『驚くような飛び』という印象はなかったのですが、飛びに対してなかなかのポテンシャルがあるな・・・。と思いました。
『操作性』という点では、あまり操作したいという感じはしませんでした。
あまり細工をし過ぎてしまうと、逆に大きく暴れてしまうようなところがありました。
できるだけ、このクラブに任せて自然に振っていったほうがいいと思いました。
おそらく実戦では、『ライン出し』のイメージだけで打っていくだろうな・・・。と思いました。
PINGでは珍しいアイアン型ユーティリティですが、いい印象のまま試打を終えることができました。
予想以上に構えやすくて打ちやすかったです。
難しく感じるところが殆どありませんでした。
飛距離も優れていますが、かなり『易しさ』に、メーカーが力を入れているのではないでしょうか?
ドライバーやFWの進化も凄いですが、ハイブリッドはまだまだ進化の余地がたくさんあるように思います。
今はコースも長くなり、スコアメイクにおいてハイブリッドの役目も大きくなっていると思います。
そういう意味でも、このクラブのように易しくて結果を出しやすいクラブは、頼れる相棒になってくれるような気がします。
『ハイブリッド』や『ユーティリティ』という言葉が、このクラブには使われていません。
『クロスオーバー』という名前です。
『交差して終わる』という意味なのかな?と思いましたが、おそらく違うと思います。
これからもこのようなネーミングで次のモデルが発売されるのでしょうか?
ここ数年のピンの充実ぶりは目を見張るものがあります。
パターも素晴らしいですが、特にドライバーやFWがいいです。
このクロスオーバーも、そのいい流れに乗っている感じがします。
アイアン型のユーティリティを使いたいけど、易しくて飛距離も結構出るタイプを使いたい・・・。という方には、是非試していただきたいと思いました。
最近はアイアン型ユーティリティを試打する機会が少ないので、ニューモデルを試打することができて嬉しく思いました。
いい印象をもつことができたので、また試打する機会があれば違うメーカーの『アイアン型ユーティリティ』と打ち比べてみたいと思いました。
ピン G クロスオーバー
- 2016年5月10日
- ピン
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