今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G400 クロスオーバー の3番 です。
シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 です。
ロフトは19度、クラブ長さは39.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は106.5g、トルクは1.7、キックポイントは元調子、クラブ総重量は391g です。
ピンの新しいユーティリティアイアンです。
ピンのニューモデルに出会うと、もうこの季節になったのかと、いつも思います。
毎日暑さは厳しいですが、季節の移り変わりを感じずにはいられません。
暑さに負けず、私のゴルフ熱も益々上昇中です。
ゴルフが楽しくてたまりません。
ラージサイズのアイアン型ユーティリティです。
とはいっても、ユーティリティは日本の言い方で、海外ではハイブリッドが一般的なのだそうですが、何もかも全て海外に合わせるのではなく、『日本的な』といいますか、日本独自の言い方があってもいいと思っています。
必ずしも正解はひとつではないと思っています。
この大きさはピンの個性といえるのかもしれません。
見た目は比較的シンプルですが、見えないところにたくさんの技術が投入されているのだと思います。
彫りの深さも結構ありますが、見慣れた感じもします。
この『腫れぼったさ』から、中空であることが分かりました。
これがもし中空構造でなかったら、この大きさだと、かなりの重さになってしまうだろう・・・。と思いました。
トップラインは厚めです。
これまでたくさん出会ってきた厚さです。
トゥ側にある、このビスのようなパーツも、性能云々では無く、中空の製造工程によるものだと思います。
これまで出会ってきた中空ユーティリティアイアンによく見られる特徴です。
トゥ側には異材がコンポジットされているのが分かりました。
これまでの例だと、おそらくタングステンだと思うのですが、この位置に採用されているということは、重心距離も長くなってしまうのではないかな?と思いました。
ソール全体ではなく、トゥ側だけに配置されているように見えました。
かなりのワイドソールです。
ピンらしいといえますし、これまでたくさん出会ってきたアイアン型ユーティリティに見られるソール幅です。
これだけ広くしないと、やはりあがりづらいのでしょうか?
直感的にダフりやすそうだな・・・。と感じました。
このソール幅や全体の大きさなどを見ると、やはりアイアンではなく、ユーティリティなんだな・・・。と思えてきます。
ショートネックタイプです。
見慣れた長さですが、ワイドソールとラージサイズが組み合わさっているので、かなりの頭でっかちに見えました。
これがピンのアイアン型ユーティリティに対しての答えなのでしょうか?
これまでのモデルとあまり変わっていないように見えますし、大味な感じがします。
ピンは日本的なところも感じますが、こういったところを見ると、やはり海外メーカーなんだな・・・。と思えてきました。
ネックには凹みがありました。
これはピンのアイアンによく採用されている独自の工夫です。
他のメーカーでは見られません。
私はこの凹みは無くてもいいのではないか?と思うのですが、こうやって採用し続けているということは、それだけ大きなニーズがあるのだと思います。
フェース面にミーリングはありませんでした。
ユーティリティやロングアイアンなど、長い番手では必要ないのかもしれません。
ベルベットタイプの、このグリップはとても好感がもてます。
これまでのモデルと違っているので、少し意外でした。
前のモデルのグリップもいいですが、やはりこのタイプは落ち着きます。
手にしっとりと馴染む感じがします。
バックラインがありました。
私は無いほうが好きですが、最初からバックライン有りに決めておられる方も多いのではないでしょうか?
素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
適度にしっかりしていてタイミングも取りやすいです。
気持ち良く振っていくことができました。
ボールを前にして構えてみると、正直あまり好みではありませんでした。
かなり大きく見えましたし、グースもきついです。
これだけ大きなヘッドなのだから、この強めのグースも『セット』のように考えてもいいと思うのですが、私が好むタイプとは大きくかけ離れていました。
大味な感じです。
なかなかイメージが出てこないのですが、これまでも同じようなタイプはたくさん試打しているので、強い苦手意識はありませんでした。
最近は『アイアン感覚』で構えられるアイアン型UTもありますが、このクラブは全くの別物として考えたほうがいいと思いました。
これがPINGの出した答えなのかと、再び思いました。
この形が一番いいという方もいらっしゃると思いますが、私はあまり好きになれませんでした。
これならば、最初から違うタイプのユーティリティを使ったほうがいいと思いました。
試打を開始しました。
『打感』は、しっかりしていました。
ソフトというよりは、明らかに『しっかり』でした。
やや硬めの打感です。
『ゴツい』感じといったらいいでしょうか?
手に少し衝撃も残りました。
『球のあがりやすさ』は普通でした。
予想していた通りでした。
特別あがりやすくなっているとは思わなかったのですが、タフでもないと思いました。
どちらかといえばヒッター向けだと思いますが、高くあがりすぎない弾道で攻めていきたい方には合いやすいのかもしれません。
『安定性』は結構高い感じです。
ラージサイズらしい寛容さは充分感じました。
ヒッティングポイントも『点』ではなく、『面』といいますか、『エリア』で打っていける感じがしました。
面長なタイプらしく、右に抜けやすいのかな?と思っていましたが、そうでもありませんでした。
球はつかまりやすくて、最初からフック系の球を打つことができました。
ただ、これは私がフッカーということも大きく関係しているのかもしれません。
『飛距離性能』は、まずまずでした。
特別秀でているとは思いませんでした。
これまで出会ってきた同じようなタイプのUTと変わらない感じがしました。
『操作性』という点では、やや難しいと思いました。
構えたときにイメージが出てこないというのもあると思うのですが、操作するタイプではないと思いました。
敏感に反応してくれる感じはしませんでした。
キビキビと小回りの利く『小船タイプ』ではなく、どっしりとした『大船タイプ』のUTだと思います。
最新モデルですし、おそらくたくさんの新しい技術が投入されているのだと思います。
見た目は、これまでのモデルと大きく変わらないようなところもありますが、見えないところに色々な工夫がされているのだと思います。
ただそれを私は敏感に感じとることができませんでした。
大味な感じのクラブだな・・・。と思ってしまったせいか、私の感覚も大味になってしまったのかもしれません。
もしそうだとしたら、反省しなければいけないな・・・。と思いました。
もっと敏感に繊細さをもってこのクラブのことを感じとらなければ・・・。と思ったのですが、思うようにいかないまま予定の球数と時間が過ぎてしまいました。
暑さのせいにもできないですし、もっといいところを感じとらなければ・・・。と思いました。
ドライバーなどもそうですし、PINGのクラブは大型のイメージが強いですが、やはりこのようなユーティリティアイアンも大きいほうがいいという結論が出ているのでしょうか?
最近のアイアン型ユーティリティは小振りになって、アイアンと全く同じ感覚で構えられる物も多いです。
好感のもてるクラブが多くなりました。
200Y前後(以上)という距離は、クラブの選択肢が多くて、色々と分かれるところかもしれません。
色々なタイプのクラブが出てきています。
距離はあっても、私はやっぱり構えやすくて狙いやすいクラブを使っていきたいので、今回のこのクラブは使わないと思いますが、これからもPINGのニューモデルに期待していきたいです。
ピン G400 クロスオーバー
- 2017年8月5日
- ピン
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ピン G400 LST ドライバー