今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G30 フェアウェイウッド の3番です。
シャフトは TOUR80 です。
ロフトは14.5度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は70g、トルクは2.9、クラブ総重量は345g です。
PING G30シリーズのフェアウェイウッドです。
先日ドライバーを試打して、とてもいい印象が残ったので、このFWも試打してみたい・・・。と、ずっと思っていました。
今日はその願いが叶って、とても嬉しいです。
シャローなところはドライバーと似ていますが、ソールのデザインが微妙に違っています。
ドライバーとは違う、フェアウェイウッドの機能を追求してのことでしょうか?
最近のPINGはドライバーだけでなく、FWも充実しているので、このFWにも期待感がこみあげてきました。
ネックの長さは、標準的な感じがしました。
ちょっと前まではシャローヘッドとショートネックが、いわば『セット』になっていたようなときもありましたが、今は必ずしもそうではないようです。
もちろん、ショートネックのクラブもたくさんありますが、ノーマルなタイプも増えてきているように思います。
『最適な重心高さ』などを計算した結果、このようになっているのでしょうか?
ネックには調整システムが搭載されていました。
メーカーによっては、調整システムはドライバーだけで、FWには無い場合も多いです。
こういったところはメーカーによる考え方などの違いなのかもしれません。
試打するポジションは、この『○』です。
ヒール側には、アクセサリーのような物がありました。
ウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
それとも違う理由があるのでしょうか?
ヘッド後方にはウェイトがひとつだけ組み込まれていました。
PINGの『代名詞』ともいえる『重心深度の深さ』を感じさせます。
今は重心深度の浅いドライバーやFWが大人気ですが、そういったタイプのクラブが合いづらい・・・。と感じておられる方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
幅広い層に受け入れられやすいのは、重心深度が深いタイプなのかもしれません。
PING独特の形状です。
艶消しブラックが、カッコいいです。
晴れの日に、太陽の位置を気にしなくて済みます。
クラウンのバックフェース寄りには『TURBULATORS』と、薄い文字で記されていました。
これはドライバーと共通するところです。
この突起物も同じです。
以前、ドライバーを試打したときに、この突起物はヘッドスピードを上げる効果があると聞いたのですが、正直、その効果を強く実感することはできませんでした。
しかし、体感できていなくても、実質的にヘッドスピードは上がっているのかもしれません。
『構えやすさ』を邪魔しないのであれば、こういった工夫はどんどん取り入れて欲しいと思っています。
かなりのシャローヘッドです。
ここ数年のPINGの代名詞ともいえるような気がします。
球がよくあがりそうです。
シャローヘッドなのはいいのですが、フェース高まで低くなってしまうと、ティショットで使いづらくなってしまいます。
いわゆる『ダルマ落とし』をイメージしてしまいます。
そういった点で考えてみても、このクラブは基準点をクリアしているな・・・。と思いました。
これ以上シャローフェースになると、使い方も限定されるような気がします。
ある程度のフェース高があって、直打ちでも球があがりやすいタイプが理想です。
素振りをしてみても、いい感じです。
シャフトもしっかりとしています。
頼りない感じは全くありませんでした。
最近はFWに装着されているシャフトも『50g台』が多くなって、私は少し難しく感じていたのですが、これくらいの重量があると、ドライバーとの相性も良さそうです。
やはり、気を遣い過ぎず、気持ちよく振っていきたいので、ある程度の『しっかり感』は欲しいところです。
こういったシャフトを最初からラインアップさせているPINGの好感度がまた上がりました。
他にも、色々なシャフトが用意されているのだそうです。
ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
変なクセもなく、形も整っています。
スプーンなので、最初はティアップして打とうかな?と思っていたのですが、このシャロー感のあるヘッドを見ていて、『直打ち』で試してみよう・・・。と思いました。
球があがりやすそうです。
左右に曲げるというよりは、なるべく真っ直ぐに飛ばしていきたい感じがしました。
どちらかといえば、『オートマチック系』のFWだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』はマイルドで、いい感じでした。
期待通りでした。
『音』も、好感がもてました。
大きすぎず控えめな音が、優しく耳に届いてきました。
小気味いい感じの音です。
球もあがりやすいです。
やはり『直打ち』からで正解だったな・・・。と思いました。
ティアップしても、いい感じで打てたと思いますが、直打ちでも充分高さを出していくことができました。
『適度なシャロー』と『計算され尽くした低重心・重心深度』がもたらすあがりやすさなのでしょうか?
ロフトは14.5度ということですが、その数字のイメージよりも高くあがっていきました。
『安定性』も、なかなか高いと思いました。
左右に大きく散らばりにくいです。
ラインもイメージしやすかったですし、そこに乗せていく作業も、難しくありませんでした。
この安定性の高さは、コースでも勇気を与えてくれるだろう・・・。と思いました。
『飛距離性能』も優れています。
今流行りの『飛び系FW』といっていいと思います。
違うタイプで『浅い重心のFW』の性能も凄いですが、どうしても性格が尖っているところがあるので、人によってかなり好みが分かれると思います。
浅い重心のFWは球が浮きづらくて、むしろ距離を稼げなかった・・・。という方はいらっしゃるのではないでしょうか?
このFWはそういった方々にも親しみやすさが感じられやすいのではないかな?と思いました。
『操作性』は、まずまずでした。
構えたときに、あまり曲げるイメージが出なくて、なるべく真っ直ぐに近い球を打っていきたい・・・。と思ったのですが、とりあえず曲げることにもチャレンジしてみました。
一応曲げることはできましたが、大きくは曲がりにくい感じがしました。
ドライバーを試打したときに、かなり曲がりにくくて苦戦したのですが、このFWはそこまでではないように思いました。
しかし、やはり『曲がりにくさ』をもっているのには変わりない・・・。と思いました。
こちらが極端なことをしない限り、クラブからは暴れる感じはしませんでした。
何といいますか、『波風立てずに打っていける』といいますか、『静かで穏やかに打っていける』といった感じがしました。
ドライバー同様、このFWもいい印象のまま、試打を終えることができました。
最近のPINGの充実ぶりを表すかのような、高性能なクラブだと思いました。
オートマチック的なところがあるので、インテンショナルなショットは少し打ちづらい感じもしましたが、全体的にイージーな印象が残りました。
『性格の丸さ』が印象的でした。
尖ったところが見られません。
球もあがりやすいので、ドロップする感じもしません。
イージーなので、コースでも気を遣わずショットできるのではないでしょうか?
コースでは『一発の飛び』よりも『安定した飛び』が有効になると思います。
『飛んだり飛ばなかったり』では、スコアメイクも難しくなりますが、このクラブのように安定していると計算もしやすくなります。
安定した飛びが魅力ですが、飛距離性能は高く、いわゆる『底上げ』ができているように感じました。
つまり『最低飛距離』でも『最高飛距離』に、大きく劣らないところが魅力的です。
以前試打した i25フェアウェイウッド も魅力的でしたが、このG30もいいな・・・。と思いました。
各メーカーにいえることだと思いますが、ドライバーに比べ、FWは開発が遅れていたように感じます。
性能アップが後回しになっていた感は否めません。
しかし、最近はFWもすごくレベルアップしています。
FWもドライバー同様、飛距離が求められていますが、『直打ち』でも使うことが多いので、さらに『あがりやすさ』『拾いやすさ』が重要になってくるように思います。
ドライバーはディープ系も少しずつ復活していますが、FWは殆どがシャロー系といっていいと思います。
『シャローのあがりやすさ』がありながらも、そこに飛距離性能が加わったように思います。
このPING G30というフェアウェイウッドも、そんなタイプだと思いました。
浅い重心のFWが合いづらい・・・。という方には、是非試していただきたいFWです。
『敷居の低さ』、そして『幅広い層に対応できているところ』も、このクラブの大きな特長だと思います。
ピン G30 フェアウェイウッド
- 2014年10月10日
- ピン
- 次の記事へ
フォーティーン RM-21 ウェッジ