ゴルフクラブ試打日記。          

ピン G20 ドライバー

ピン G20 ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ピン G20 ドライバー です。
UST Mamiya ATTAS3
シャフトは UST Mamiya ATTAS3 です。
ロフトは10.5度、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は67g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は322g です。
正面
PINGの新しいドライバーです。
今年の1月にK15というドライバーを試打したのですが、また新たなドライバーの登場です。
K15は、そのゴールドカラーがとても印象的でしたが、今回のこのG20はごくノーマルでシブい感じのシルバーです。
とても落ち着いた感じがします。
『PING』のクラブには、この『G』以外にも、『K』や『i』『S』などがありますが、どういった意味があるのでしょうか?
また、この『20』という数字にも、どのような意味が込められているのでしょうか?
単なる『品番』に過ぎないのでしょうか?
側面
前のモデルの『K15』同様、このドライバーも、かなりシャローな感じがしました。
PINGは、これからもこういった路線でいくのでしょうか?
私はこれまでそれほど多くのPINGのドライバーに接したわけではないのですが、『ラプチャー』や『G10』『G15』など、すごくいい印象が残っています。
しかし、今回のこの『G20』と、前のモデルの『K15』は、明らかにタイプが異なる感じがします。
PINGのドライバーは、これまではどちらかというと少しタフな印象もありましたが、これからはもっと『ソフト』な感じでいくのでしょうか?
ネック長さ
こうして見ていても、色こそ違いますが、やはり『K15』を思い出します。
この『シャロー感』は、一度見たらなかなか忘れることはできません。
最近は多少シャローでも、結構叩いていけるドライバーも増えてきてはいますが、このドライバーにはあまりそういった雰囲気は伝わってきませんでした。
やはりK15の印象があまりにも強いからではないか?と思いました。
顔
『顔』も、ある程度予想していた通りの感じで、やや『トライアングルヘッド』であることと、シャロー感がすごく感じられました。
『クラウン』の色も、黒というよりは濃いグレーに近い感じです。
昔からこの色には『名器』と呼ばれるドライバーが多いので、すごく親しみやすい感じがしました。
メタルドライバー全盛期によく見られた色です。
この『クラウンマーク』も、PING独特な感じで、オリジナリティに溢れています。
こうして見ている限り、私にはこのクラウンマークはなくてもいいな・・・。と思いました。
振り感
素振りをしてみても、以前試打した『K15』よりはしっかりとしていて好感が持てました。
店員さんの説明によると、このドライバーはいわゆる『ヘビーヘッド』といいますか、重量のあるヘッドになっていて、それがこのドライバーの大きな特色なのだそうですが、振っていてもそれほど極端に『重い』とか『ヘッドがよく効いている』とは感じませんでした。
普段使い慣れているドライバーと、それほど大きな違いは感じませんでした。
『ヘッドの効き』が弱いと私は不安を感じることがあるのですが、今日はそんな不安はありませんでした。
UST Mamiya ATTAS3
この装着されているマミヤのニューシャフト『ATTAS3』というシャフトも、振ってみる前までは少しタフな感じかと思っていたのですが、実際はそれほどタフな感じはしませんでした。
かといって『ヤワ』過ぎずに変なクセもないので、タイミングが取りやすく感じられました。
それに加えカラーリングがとても美しいと思いました。
こういった美しいシャフトは大歓迎です。
目で楽しませてもらっている感じがします。
構え感
ボールを前にして構えてみると、やはりこの『大きさ』『扁平感』を感じましたし、これまで出会ってきた『直進性』が高そうな印象を受けました。
私はもっと『立体的』に感じられるドライバーを好むのですが、こういったタイプのドライバーを好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
それ以外に感じたことといえば、明らかにフェース面が見え過ぎなことです。
このドライバーのロフトは『10.5度』ということなのですが、実際はもう少しロフトが寝ているんじゃないかな?と思えるくらいフェース面がよく見えてしまいました。
高い弾道のイメージばかりが浮かんできました。
『コントロール性』を出していきたいときは、ある程度弾道の高さを低く抑えていけるほうが有利だと思うのですが、今日はそういった感覚が通用しづらいような気がしました。
ただ、フェースが被っているようには見えなかったので、以前試打した『K15』よりは、明らかにリラックスして構えることができました。
左へ引っ掛けそうな感じはしません。
K15は球がつかまり過ぎた印象が今でも強く残っているのですが、このドライバーはそういった点が改善されているように思いました。
方向性ではそれほど苦労しなさそうでしたが、弾道が高くなりすぎてしまいそうで、そこに一抹の不安をおぼえました。
できれば、違うスペックを・・・。と思ったのですが、試打クラブはこの一本しか見当たらなかったので、また次に機会があればそちらを試すことにして、今日はこのドライバーで試打を楽しもう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、さすがはPINGのドライバーらしい、爽快感が感じられる素晴らしい打感でした。
すごく気持ちよく振り抜いていくことができます。
硬くなく、ボヤけることもなく、とてもいい感触だと思いました。
打球音
『音』も、とても心地いい感じで、すごく好感がもてました。
やはりPINGのクラブは、ドライバーにせよ、アイアンにせよ、昔からフィーリング性能がとても高いな・・・。と思います。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、やはり私には高く上がり過ぎてしまう感じで、正直合っていないと思いました。
弾道が高くなりすぎて、時々見失ってしまうこともありました。
やはり、こういった形状のドライバーだと、『少し立ち気味』のロフトのほうが合いやすいのではないか?と思いました。
『重量感』ということが、ひとつのキーワードとなっているドライバーなので、『ヒッター向け』かと思っていたのですが、実際はスインガータイプの方に合いやすいのではないでしょうか?
ただ、今回は『10.5度』というロフトだったので、このように感じたところもあると思いますし、このドライバーには違うロフトもラインアップされているそうなので、次回はぜひそちらで試してみたいと思いました。
前回のK15が、私にはやや合いづらい感じがしていたので、このG20というニュードライバーにはすごく期待をしていたのですが、今日の感じだと少し合いづらい感じが残ってしまいました。
バックフェース
『安定性』という点では、かなり高いと思いました。
こういったタイプのドライバーは、これまでもたくさん経験していますし、ある程度予想はできていましたが、かなりイージーなドライバーだと思いました。
球は高く上がり過ぎてしまいましたが、左右のブレは極力抑えられているように感じられました。
スイートエリアもかなり広そうですし、シビアな感じは全くしませんでした。
K15よりも球がつかまり過ぎないので、方向性もこちらのほうがいいと思いました。
直進性の強さを感じました。
飛距離性能
『飛距離性能』という点では、今日は球が高く上がり過ぎてしまい、なかなかいいパフォーマンスを発揮できませんでしたが、また違ったスペックで試すともっといい結果が得られそうな予感がしました。
『直進性の高さ』と『弾きの良さ』で飛ばしていけるタイプのドライバーだと思います。
このドライバーに挿されている『ATTAS3』というシャフトも、とても面白い感じでしたが、どちらかというと前のモデルの『ATTAS-T2』のほうが、しっかりしている感じがしましたし、より弾いてくれるように感じました。
今回のこのニューシャフトはどちらかというと『まったり』している感じでした。
『タフ』という印象は全く感じなかったシャフトです。
操作性
『操作性』という点では、かなり苦戦をしてしまいました。
なかなか左右に曲げていく感じがつかめませんでした。
操作性というよりは、直進力強さのほうが圧倒的に秀でているドライバーだと思いました。
こういった点でいえば、数年前から続いているドライバーの性能を踏襲しているような気がしました。
私はどちらかというと、少し球筋を操作していきたいタイプなのですが、曲がりをできるだけ抑えて、なるべく真っ直ぐに近いラインで攻めていきたい・・・。と考えておられる方には、このドライバーはとても大きな仕事をしてくれるのではないでしょうか?
ヒール側
PINGは、これからもこういったタイプのドライバーが続くのでしょうか?
できればもっと多くのモデルに出会いたい・・・。と思っています。
テーラーメイドのように、ニューモデルが発表される頻度が高いと嬉しいですが、なかなか難しいことなのかもしれません。
しかし、PINGは老舗メーカーですし、その性能や品質の高さは、昔から『折り紙つき』なので、もっとたくさんのクラブを楽しみたいと思います。
PING G20 DRIVER
今回試打した『G20』というドライバーは、私にはやや難しいタイプでしたし、購買意欲は刺激されませんでした。
しかし、先ほども書きましたが、また違うスペックで試してみると、また違った印象を受けるような気がします。
この『直進性の強さ』は、とても強く印象に残りました。
PING G20 DRIVER 
おそらく今年はもうPINGのニュードライバーに出会うことはないような気がしますが、これから発売されるクラブに大いに期待していきたいです。
さすがはPING・・・。といえるような個性の強いクラブを発表して、クラブ業界に一石を投じて欲しいです。