今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは バルド TT PROTOTYPE VT811 NIGHT EDITION DRIVER です。
シャフトは WACCINE GR-55 です。
クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、トルクは4.5、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は302gです。
バルドのカッコいいドライバーです。
このソールのデザインも、すっかりお馴染みです。
これを続けていけば、バルドの個性にもなると思うのですが、これから続くモデルはどうなるのでしょうか?
デザインだけでなく、大きな理由があるのかもしれません。
シャロー感がすごく伝わってきました。
バルドのドライバーは、これまでもディープなタイプもありましたが、どちらかといえばシャローな感じのものが多いように思います。
昨年試打したVT511は適度にディープ感があり、好印象だったのですが、このドライバーはタイプが違うようです。
デザインはすごく似ていますが、ヘッド形状は異なります。
やや個性的な顔をしていますが、おかしくはないです。
『塊(かたまり)感』ではなく、『平べったい感』のある顔です。
こういった顔のほうが球があがりやすそうに感じて、好感をもたれる方も多いのではないでしょうか?
ネックも短めです。
こうして見ても、高級感を感じます。
チープな印象は全くありません。
日本の地クラブメーカーの『丁寧な造り』が強く感じられます。
こういった雰囲気のあるクラブは大好きです。
クラブをどんどん買い換えるのであれば、あまり愛着をもつことはないかもしれませんが、ずっと永く使い続けていくのであれば、愛着をもつのが普通だと思います。
そういったときに、このような『いい雰囲気』のあるドライバーだと、より愛着が湧きやすいです。
ボールを前にして構えてみても、ヘッドの大きさをかなり感じますし、球もあがりやすそうです。
正直、私はもう少しディープ感が欲しいな・・・。と思いましたし、コンパクトにまとまっているほうが、いいイメージを描きやすいような気がしました。
しかし、これくらいの大きさに魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃると思います。
フェースは被っているようには見えなかったので、苦手意識は芽生えてきませんでした。
最近は、こういったラージサイズのドライバーは『ちょいフック』が多いような気もするのですが、このドライバーはちょっと違うように見えました。
フックフェースを好まれる方には、やや構えづらいところがあるかもしれません。
大型ヘッドによるターンのしづらさをフックフェースアングルがカバーしているところがあったと思うのですが、このドライバーはそういった感じはしませんでした。
私はこういったタイプのほうが楽に感じるので、余計な力が入ることもありませんでした。
左への恐怖を感じなかったですし、むしろいい感じで逃がしていけそうな予感がしました。
試打を開始しました。
『打感』は、しっかりとした感じです。
インパクトをはっきりと感じることができます。
『弾き』がいいのがすごく伝わってきます。
『音』は、やや高めです。
嫌な音ではないのですが、ちょっとだけ左耳がジンジンするかな?と思いました。
これは私が強く叩いてしまうからなのかもしれません。
もう少し『ソフトインパクト』のほうがいいのかな?と思いましたが、今日はなかなか上手くいきませんでした。
『球のあがりやすさ』という点では、普通かな?と思いました。
球はあがりやすいのですが、予想していたよりは高く上がりすぎずに、前に突き進んでくれる感じがしました。
かなりポテンシャルの高いドライバーだな・・・。と思いました。
『安定性』という点では、なかなか高いです。
左右に大きくブレずにまとめやすい感じがしました。
シビアな感じは全くしなかったですし、『イージー系』のドライバーといっていいと思います。
『飛距離性能』という点では、かなり弾きが良くて、いい感じでした。
バルドらしい、ハイレベルなドライバーです。
初速が速く、パワー漲る(みなぎる)感じでした。
昨年試打したVT511よりも、明らかに敷居が低いので、幅広い層に対応していけるのではないでしょうか?
『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
左右に曲げることも特に難しく感じることはありませんでした。
どちらかというと『ニュートラル』なタイプです。
シャロー系のドライバーではありますが、これまでの他の多くのドライバーのように『スライサーの方を助ける機能』は、あまり持ち合わせてはいないように感じます。
それよりも、こういったドライバーを使いこなすようになって、スライスを克服していったほうが得策なのかもしれません。
バルドらしい、かなりポテンシャルの高さがありながら、変なクセが無いところにも好感がもてました。
スライスを抑制する為に、極端にフェースを被せることは長期的に見ても、あまりいいことではないと思っています。
短期的には効果を発揮するのかもしれませんが、どんどん『カット打ち』を助長してしまうような気がしてなりません。
このドライバーのもつ『スクエア感』に好感がもてました。
大型ヘッドですし、球がつかまりやすいとは思いませんでしたが、構えやすくてとても易しいドライバーでした。
今はスライスが出てしまうけれど、極端なフックフェースは嫌だ。できればフェースが被っていないドライバーでスライスが出てしまうスイングを自分で直していきたい・・・。という方にも試していただきたいと思いました。
かなり弾きが良くて、飛距離性能も優れています。
しかし、難しすぎるタイプのドライバーではありません。
飛距離性能に長けていますが、偏った性格のドライバーではないように思います。
いい感じでバランスが取れていると感じました。
いいドライバーだな・・・。と思いましたし、バルドのドライバーなのである程度覚悟はしていたのですが、一応値段を聞いてみました。
やはり、かなり高価であることが解りました。
価格的には敷居が高く感じました。
シャフトを選べば、もっと高価になります。
今回装着されているワクチンシャフトだと、さらに高価になってしまいます。
しかし『精度の高さ』や『性能』などを考えると、決してコストパフォーマンスが高いとはいえないのかもしれません。
こうして見ている度に、どんどん好感度が増してきました。
バルドやワクチンのシャフトを試す機会はあまりないのですが、今日は試打することができて、とてもラッキーな日でした。
バルドもワクチンも、今とても人気が高いのだと聞きました。
私は最新のクラブ事情に全く疎いのですが、やはり、いいクラブは多くの方が既に体感しておられるんだな・・・。と思いました。
これからもバルドやワクチンには期待していきたいですし、いいクラブなので是非試打会などを全国で開催して欲しいです。
バルド TT PROTOTYPE VT811 NIGHT EDITION DRIVER
- 2014年3月15日
- バルド
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