今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは バルド TT PROTOTYPE FORGED ウェッジ です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は465gです。
久しぶりに出会った、バルドのウェッジです。
あまり見かけることはありませんが、以前試打したモデルには、とてもいいイメージが残っています。
こうして見ても、シャープでカッコいいです。
ウェッジ好きの私にはたまらない魅力があります。
ウェッジには、こういったシンプルなカッコ良さを求めたくなります。
『58度』というロフトなので、サンドウェッジという認識でいいと思うのですが、ソール幅はサンドウェッジとしてはノーマルだと思いました。
丸みを帯びている感じがしましたし、適度に『削り』も入っているようです。
『抜け』が良さそうだな・・・。と思いました。
このソール形状には、メーカーのこだわりが感じられます。
ネックの長さも、しっかりとあります。
とても美しいウェッジです。
見とれてしまいました。
トゥ側には、マークのようなものがありました。
『58』と『12』という数字がありました。
ロフトは58度なので、この12はバンスの角度を表しているのでしょうか?
だとしたら、『ノーマルバンス』といえると思います。
フェース面にミーリングがあるか、よく見てみたのですが、ありませんでした。
ごくノーマルなウェッジだと思いました。
ただ、このフェース面がとても美しくて、しばらく見つめてしまいました。
美しいクラブは本当に魅力的です。
いい目の保養ができました。
この、バルドオリジナルグリップも、まずまずです。
最近よく見かけるような滑りにくいタイプのグリップです。
私が愛用しているツアーベルベットとは、ちょっとタイプが異なるグリップではありますが、なかなかいい感じです。
ただ、もし私がこのウェッジを使うとするならば、やはりグリップはツアーベルベットに換えると思います。
ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
かなり男前なウェッジです。
形状もいいですし、適度な小顔感があって、構えやすいです。
いいイメージがどんどん湧いてきました。
思わず目尻が下がってしまいました。
ナイスショットのイメージしか湧いてこなかったので、とても楽に構えることができました。
頭の中がクリアになりました。
私が大好きなストレート系のネックであるところも、大きなポイントです。
グースタイプを好まれる方には、やや構えづらいかもしれません。
試打を開始しました。
『打感』はとても柔らかくていいです。
軟鉄の良さを存分に味わえます。
この独特の柔らかい打感があるからこそ、微妙なフィーリングも出せますし、球を打っていても楽しいです。
外見の美しさと、打感の良さが見事にマッチしていました。
『球のあがりやすさ』という点でも、『イメージ通り』といいますか、いい感じです。
球を拾いやすいですし、イメージした高さを出していくことができます。
フルショットの距離でもいいですし、ピッチショットでも、しっかりと高さを出していけるので止めやすそうです。
『スピン性能』は、まずまずだと思いました。
今のウェッジの中でも、平均的レベルではないかな?と思いました。
『フェース面の食いつき』よりも、『抜けの良さ』で止めていくタイプのウェッジのように感じました。
『安定性』という点では、標準的でしょうか?
特に難しくもなく、イージー過ぎる感じもしません。
ラインが出しやすいです。
『飛距離性能』という点では、58度のウェッジらしく、飛びすぎることもなく、距離を合わせやすいと感じました。
縦の距離感が安定しているので、シビアに攻めていけそうです。
『操作性』も、すごくいいです。
色々な球で楽しむことができました。
ソールも上手く滑ってくれました。
とても楽しくて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
ただ、残念だったのが、アプローチグリーンやバンカーで試すことができなかったことです。
ウェッジの試打は、他のクラブと比べても球数や時間が多くなってしまうことも多いです。
試打している・・・。という感覚を忘れ、ただ楽しんでしまっていることも多いような気もします。
今日は練習場のマットの上からでしたが、楽しい時間を過ごすことができました。
これがもし、アプローチグリーンやバンカーで試していたら、おそらく数時間は一緒に過ごしていたように思います。
バルドのクラブは、性能が高いですが、やはり高価なイメージもあります。
性能的に魅力を感じていながら、価格的にやや敷居が高いと感じることも多いです。
このウェッジはどうなんだろう?と思い、値段を聞いてみました。
シャフトと合わせると、やや高価ではありますが、手が届かない感じはしませんでした。
親近感が湧いてきました。
私はまだバルドのクラブを所有できていないのですが、いつか所有してみたいと思っています。
性能的に、バランスの取れたウェッジだと思いました。
ここが特別優れている・・・。とか、尖った性格をしている・・・。という感じは全くしませんでした。
『ハイクラスのノーマル感』といったらいいでしょうか?
すぐに馴染むことができました。
いくつかの他のメーカーのクラブにもいえることですが、バルドのクラブには『美』という言葉が似合います。
全体的な美しさもありますし、構えやすいクラブが多いです。
バルドのクラブに初めて出会って、それほど年月は経っていないのですが、これまでの印象から、そう思います。
このウェッジも、まさにそんなクラブの『ど真ん中』にいると思いました。
構えやすさからくる『イマジネーション』がショットの成功率を高めてくれるように思いました。
一度使い出したら、なかなか手放せないウェッジといえるのではないかな?と思いました。
すごくいい印象のまま試打を終えることができました。
今日はマットの上からでしたが、実際の芝やラフ、ベアグランドなどから、どのようにボールを拾ってくれるのか、是非試してみたいです。
バルド TT PROTOTYPE FORGED ウェッジ
- 2014年5月6日
- バルド