今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは バルド PROTOTYPE フェアウェイウッド の5W です。
シャフトは Mach Line e FW65 Sです。
ロフトは18度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、トルクは3.8、キックポイントは先中調子です。
バルドのフェアウェイウッドです。
昨年、初めてバルドのドライバーに出会ったのですが、今日はフェアウェイウッドです。
バルドのドライバーは、とても好印象だったので、このフェアウェイウッドも是非試打してみたい・・・。と思っていました。
今日は運良く試打する機会に恵まれました。
とてもシンプルなデザインです。
今ではフェアウェイウッドにも『7番』や『9番』といった物もたくさん見かけるようになりましたが、このクラブのように『クリーク(5番)』は、やはりセッティングの上で、とても重要だと思っています。
私はコースによっては、クリークをよくキャディバッグの中に入れています。
もうずっと『キャロウェイ ビッグバーサ スチールヘッドIII』を愛用しています。
私はウッドよりはアイアンの方が得意なので、4番アイアンから下は外せないですし、7番ウッドや9番ウッドは『本数制限』の為、殆ど使ったことがないのですが、いつか機会があれば使ってみたいと思っています。
芝の抵抗が少なそうで、抜けの良さそうなソールをしています。
こういったところは、とても実戦的な感じがしますし、フェアウェイウッドらしいところだと思います。
以前は『ゲタバキソール』などを始めとする、『接地面積の小ささ』をウリにしているものが多かったですが、今はノーマルな感じのものの方が多いような気がします。
『接地面積』も大切ですが、『ソール形状』のほうが大切なのかもしれません。
この『抜けのよさ』は、残念ながら練習場にマットの上からでは詳しく検証できないので、今度コースで試してみたいと思います。
ただ、こうして見ているだけでも、かなりの高性能であることが容易に伺えます。
これまでの経験上、こういったクラブはとても使いやすそうな気がします。
素振りをしてみると、なかなか振りやすい感じがしました。
思っていたよりも、タフな感じはしないですし、打ちやすそうな感じがしました。
バルドのドライバーがとても打ちやすかったので、このフェアウェイウッドもその流れを汲んでいるような気がしました。
この『Mach Line e FW65 S』も、親しみやすくて敷居の低いシャフトだと思います。
『硬い』とか『重い』という感じはしませんでした。
ボールを前にして構えた感じは、とても美しいヘッドで、構えやすく感じました。
かなりの『男前』です。
こうして構えただけで、とても頼りになりそうな感じがします。
私はいつも使っているクラブの高性能に助けられたゴルフをしているので、このような頼れそうなクラブを目にすると、すごく肩の力が抜けます。
フェアウェイウッドはドライバーほど『異型化』が進んでいない気もしますし、美しいクラブが多いです。
ドライバーのようにヘッド体積を大きく出来ないので、異型化してもドライバー程の『物理的なメリット』が少ないのでしょうか?
とてもシャープな印象がします。
イメージがボヤけず、鮮明になってきます。
ドライバーの時は、もっと丸っこいイメージがありましたし、このフェアウェイウッドも丸くて美しいヘッドなのですが、どことなく『鋭さ』を感じさせてくれます。
ボールと上手くマッチしている感じがします。
クリークらしい、小顔がとてもいいです。
『バルジ』部分が、直線に近い感じがしますが、どちらかというと私は少し『丸み』を帯びている感じのほうが好みです。
しかし、このクラブにもとても好感を持ちました。
構えていても、全く不満を感じません。
『曲線』というよりは、どちらかというと『直線』に近い感じですが、すごくいいイメージを描くことができました。
試打を開始しました。
『球のあがりやすさ』という点では予想通り、とてもいい印象を持つことが出来ました。
すごくナチュラルな感じのクリークの弾道・・・。といった感じがします。
何年か前はこのような感じのフェアウェイウッドが多かったですが、今ではかなりの『高弾道フェアウェイウッド』がメーカー問わず増えてきているので、そういったクラブに慣れておられる方は、ややタフに感じられるかもしれません。
私が最近試打したなかでの印象深い、球が上がりやすいフェアウェイウッドは、ミズノ MP チタンフェアウェイウッドやロイヤルコレクション SFD III フェアウェイウッドをすぐに思い浮かべるのですが、この『バルド PROTOTYPE フェアウェイウッド』は、そういったクラブとは、またちょっと違った印象を持ちました。
最近はボールに当てさえすれば自然と球を上げてくれる感じのするフェアウェイウッドも多いですが、このフェアウェイウッドは、ある程度のヘッドスピードも要求されるような気もします。
しかし、このヘッドは決して難しすぎないですし、シャフトもかなり『ソフト路線』だと思うので、そんなに敷居が高い感じはしませんでした。
最新鋭のフェアウェイウッドというよりは、どこか『懐かしさ』を感じさせるフェアウェイウッドだと思いました。
『打感』は、とても心地良い感じがしました。
すごくソフトな感じです。
これまでにも、たくさん出会ってきた感じの高フィーリングです。
フェアウェイウッドやユーティリティクラブはある程度『遠くへ球を運ぶ』ということと、『グリーンを狙う』といった両方の役目を持っていると思うのですが、このようないい打感のクラブだと距離感や方向性もつかみやすいので、いい内容のゴルフが出来るような気がします。
攻める場合でも守りに入る場合でも、フィーリングが合わないととても難しいですが、そういった意味ではこのクラブはとても易しい感じがします。
『音』も静かめで、かなりの好印象でした。
クラブがこちらの邪魔をしません。
大きめの音を好まれる方には、やや物足りなく感じられるのかもしれませんが、この音に好感を持たれる方も、きっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『操作性』も、すごくいい感じです。
球も拾いやすいですし、左右に曲げることも簡単にできました。
ドライバー同様、フェアウェイウッドにも『曲がりにくさ』を求めておられる方には、やや難しく感じられるかもしれません。
最近の上がり過ぎるフェアウェイウッドに、私はやや『扱いづらさ』のようなものを感じることがあるのですが、このフェアウェイウッドは低く抑えていくことも容易に出来るので、そこに好感を持ちました。
球は浮きやすいのですが、決して高く上がり過ぎずコントロールしていけるところが、このクラブの長所だと思いました。
こちらの要求に、すごく敏感に反応してくれるクラブだと思います。
『安定性』という点では、最近の『高安定性クラブ』の中では、割と『シビア』な部分も感じやすいのかもしれません。
『スイートエリア』も、それほど広すぎる感じはしなかったですし、これまでの昔ながらの『ノーマル』な感じがします。
ある程度の『ミート率』が欠かせないような気もします。
それほど『お助けクラブ』といった感じもせずに、打点のブレには割と反応しやすい感じがしました。
昔ながらの『小顔』ですし、そこがまたいいところだと思うのですが、このヘッドの小ささに少し不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
難しそうな感じを抱く方もいらっしゃるかもしれせん。
実際は、それほど難しすぎることはないクラブですが、最近の『イージーフェアウェイウッド』と比べると、やはり多少の難しさは感じやすいのかもしれません。
『飛距離性能』という点では、私はとてもいい感じだと思いました。
先ほども書きましたが、高く上がり過ぎず、割と低く抑えていけるので、勢いのある球が打ちやすい感じがします。
どのように打っても高く上がってしまうクラブというのは、一見易しそうですが、実は難しく感じてしまうことも多く、なかなかフィーリングがつかめないところもありますが、今日はとてもいい感じのまま球を打っていくことができました。
それほど秀でた飛距離性能・・・・。という訳ではないのかもしれませんが、これくらいが『5番ウッド』らしいといえるのかもしれません。
『直打ち』でも、すごくいい感じで球を運んでいけましたし、ティアップしてもすごくいい感じで打っていくことができました。
私はホールや気象条件などによっては、クリークをティショットに使うことも多いのですが、これくらいのハイレベルなクラブだと、すぐにでもコースで使ってみたい感じがします。
球筋を調整しやすいのでティショット用にも、とても向いているフェアウェイウッドだと思います。
二度目に『バルド』だったのですが、ドライバー同様とても好印象を持ちました。
『バルド 8C CRAFT ドライバー』には『シビアさ』は殆どといっていいほど感じなかったのですが、このフェアウェイウッドはドライバーと比べると、少しシビアさがあるような気がします。
しかし、それは大きな違いではなくて、ほんの微差なのだと思います。
決してタフで敷居が高い感じはしませんでした。
今日までは、まだドライバーだけしか手にしてこなかったので、『バルド』というメーカーの『クラブ作りの方向性』が見えなかったのですが、このフェアウェイウッドに出会ってとてもつかみやすい感じがしました。
かなり私好みの方向性に行っているような気がします。
私はまず、クラブには『美しさ』や『構えやすさ』などを求めますが、そういった点でも、このメーカーのドライバーとフェアウェイウッドは『大満足』できるレベルにあります。
クラブも難しすぎないですし、とても親しみやすい感じがします。
『バルド』というメーカーは、まだ歴史は新しいようですが、これからもすごく期待できそうです。
『エポン』や『ミステリー』『マスダ』などのように、なかなか出会う機会には恵まれませんが、また是非手にしてみたいクラブだと思いました。
ドライバーに比べフェアウェイウッドは、各メーカー共、それほど違和感を感じさせるものはないような気がします。
好感度の高いフェアウェイウッドはたくさんあります。
そういった好感度の高いクラブの中でも、この『バルド PROTOTYPE フェアウェイウッド』は、トップレベルにある・・・。といっても過言ではない、高い水準を維持していると思いました。
変なクセがないので、きっとたくさんの方が使いやすいと感じられるのではないでしょうか?
クラフトマンの話によると、バルドはまたニュークラブを発表するそうなので、そちらも期待して待ちたいです。
バルド PROTOTYPE フェアウェイウッド
- 2010年2月23日
- バルド