今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは バルド MAGMA BLACK VERSION ドライバー です。
シャフトは ATTAS3 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は67g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は303gです。
黒い色がとてもカッコいいバルドのニュードライバーです。
黒という色は、ゴルフクラブにとても適した色だと思いますし、バルドのイメージにもとてもピッタリします。
こうして見ているだけで、『弾道の力強さ』が想像できますし、高性能であることが窺えます。
『重量感』を感じさせてくれる色なので、『ヘッドの効き』も良さそうですし、『力が逃げない』というイメージが黒という色にはあるように思います。
収縮色なので膨張色に比べ、意識が分散せずに集中できる感じがします。
この角度から見ても、昨年試打した『MAGMA』ドライバーを思い出しますが、やはりこの『黒』という色の分だけ締まって見えます。
ヘッドが大きく見えることに安心感を感じられる方は、膨張色が適しているのかもしれませんが、適度に締まって見えたり、『コンパクト感』が感じられるヘッドに安心感を得られる方には、とても適している色なのではないでしょうか?
このヘッドは、ただ単に色を黒くしただけなのか?それとも今流行の『IP加工』が施されているものなのか?と思い、店員さんに尋ねてみたのですが、『IP』ということでした。
やはりゴルフクラブ業界には、メーカーは違えど、昔から『右へならえ』的なところがあるのだと思います。
顔は、やはりとても美しくて整っているな・・・。と思いました。
こういったところは、ある程度予想できていたところではありますが、やはり美しいクラブに出会えるということはとても楽しいものだと思えてきます。
ネックもそれほど長くは見えないですし、こうして見ても、やはり『シャロー感』が伝わってきます。
以前『ディープ』なヘッドも見かけましたが、やはりバルドはどちらかというと『シャロー』なイメージが強いです。
素振りをしてみても、なかなかの感じです。
タフな印象は全く無かったので、どちらかといえば、敷居の低いドライバーのように思いました。
できれば、もう少ししっかりしていてもいいかな?と思いました。
アッタス3というシャフトは、これまでも何度か試打してきたのですが、『S』というフレックスでも、結構ソフト目な感じがします。
ボールを前にして構えてみても、とてもいいです。
やはりバルドのドライバーは『美顔』が多いな・・・。と思いました。
球があがりやすそうな感じがします。
フェースが被って見えなかったので、気持ちよく叩いていけそうな予感がしました。
肩の力が抜け、リラックスしたままテークバックを開始することができました。
試打を開始しました。
『打感』は、まずまず・・・。だと思いました。
球を打っていて、爽快感を感じるほどでもなかったのですが、特に大きな不満はありませんでした。
しかし、何と言いますか、球を打っていて、
「これは飛んでいるな・・・。」
と、『ボールを飛び』を感じられる打感ではありませんでした。
『手応え』という部分で、やや物足りないところがありました。
『音』も、あまり馴染めませんでした。
大きめで高い感じの音で、好感をもつことができませんでした。
ヘッドが黒くてシブいので、いかにも『ヒッター用』なのか?と思っていたのですが、この音を聞いている限り、そうではないような気がしました。
強い苦手意識が感じられる・・・。というほどでもなかったのですが、この音には、あまり魅力を感じませんでした。
『球のあがりやすさ』という点では、予想通り、かなりよくあがる感じがしました。
ロフトが寝ているということもありますし、ややシャローな形状などからも、やはりある程度のあがりやすさを考えて作られているように思います。
より幅広い層に対応できるよう、敷居も低く設定されているのではないでしょうか?
見た目の印象以上に易しさが感じられるドライバーだと思います。
『安定性』は、まずまず・・・。だと思いました。
ヘッド自体も、それほど球をつかまえるタイプではないと思いますし、シャフトも引っかかり過ぎないので、私のようなタイプには『ライン』を出しやすいドライバーだと思いますが、スライス系の方には、やや難しく感じられるかもしれません。
つかまりのいいシャフトで試されると、もっと易しく感じられるのではないでしょうか?
そういった意味では、色々なタイプのシャフトで試してみたいタイプのドライバーだと思いました。
それと、ある程度の『寛容さ』といいますか、ミスに対しての許容範囲もあるヘッドだと思うので、それほどシビアさは感じませんでした。
『飛距離性能』という点では、特別他のドライバーよりも大きく優れている・・・。とは思いませんでした。
ある意味、今のドライバーの中でも平均的な部類に属するといってもいいのではないでしょうか?
こういった感じは、昨年試打した『ノーマルタイプのマグマ』とイメージが似ているところだと思います。
今は、たくさんの『IPドライバー』が発売されていますが、今一つその効果を実感できていないので、今度もし機会があれば、このドライバーとノーマルタイプを打ち比べてみたいと思いました。
『操作性』という点では、『可もなく不可もなく』といったところかな・・・?と思いました。
特別扱いづらい印象はなかったですし、左右に曲げてみることも難しくはなかったのですが、構えたときの印象からか、できるだけ自然にストレートに近い感じで打っていきたいと思いました。
それほど敏感に操るタイプのドライバーだとは思いませんでした。
バルドのドライバーには、いつも興味津々ですし、注目していますが、正直、このドライバーにはあまり魅力を感じませんでした。
それはフィーリング面でもそうですし、その他にもやや物足りない部分がありました。
しかし、それはこれまで『極上』と呼べるような美しくて楽しいドライバーにたくさん出会ってきているからそう感じるのかもしれません。
このドライバー自体、レベルが低いとは全く思わなかったですし、むしろ『高級』な感じもします。
しかし、それでも私はあまり惹きつけられるものがありませんでした。
ドライバーに限らず、どのクラブでも、試打をしていて楽しくなると、ついつい予定よりも多く球数を打ってしまうことが多いのですが、今日は予定の球数で終了することができました。
『後ろ髪を引かれる』思いもなく、あっさりとこの試打クラブを返却することができました。
今日は、コース仲間の友人と一緒に練習に来ていて、その友人にも、このドライバーを試打してもらったのですが、やはり彼も『もうひとつ』だといった感じでした。
バルドのドライバーは、かなり高価ですし、コストパフォーマンスといった点でも、あくまでも私にとってはあまり高いとはいえないような気もしたのですが、まだまだこれからもバルドに期待したいです。
バルド MAGMA BLACK VERSION ドライバー
- 2012年1月14日
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