ゴルフクラブ試打日記。          

バルド COMPETIZIONE 568W ウェッジ

バルド COMPETIZIONE 568W ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブBALDO COMPETIZIONE 568W WEDGE です。
ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。
正面
久しぶりに出会った、バルドのウェッジです。
バルドのイメージといえば、とにかく『カッコいい』の一語に尽きます。
ドライバーからウェッジまで試打したことがあるのですが、どれも本格的で思わず見とれてしまったことが何度もあります。
ドライバーの飛びが凄いイメージが強いですが、アイアンやウェッジにも、いいイメージがあります。
イオンスポーツのモノコックボディを思い出した
バックフェースのデザインが独特です。
以前試打したことのある、イオンスポーツのモノコックボディを思い出しました。
側面
大きさは標準的で、シャープなタイプのウェッジです。
ウェッジ好きの私にはたまらない魅力がありますし、軟鉄の質感も魅力的です。
568Wとは?
『568W』とは、どういう意味があるのでしょうか?
何かの語呂合わせかな?と思いましたが、実際のところは判りません。
おそらく、何らかの意味があるのだと思います。
形状美
こうして見ていても美しいな・・・。と見とれていました。
実際に球を打つ前の、この時間が大好きです。
今日は思いっきり、目で楽しんでやろうと思いました。
バックフェースの形状からすると、キャビティタイプといっていいと思うのですが、性能的にはほとんどフラットバックタイプと変わらないような気がします。
ソール幅
ソール幅は今のウェッジの中では、やや狭いほうです。
トゥからヒールにかけて、テーパーになっているものが多いですが、このウェッジは、ほぼストレートです。
ソールの幅の狭さも目立ちますが、それ以上に『ソールの丸さ』が目立っていました。
かなり丸みを帯びていますし、今は本当にソールのバリエーションが増えてきています。
ウェッジを購入するとき、ソール形状は大切なポイントのひとつですが、これだけ種類が多くなると、どれを選んだらいいかが判らない・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
バンス
バンスは結構利いている感じがしますが、今はこれくらいが普通でよく見かけます。
リーディングエッジもそうですし、トレーリングエッジも、削られていて丸さが目立ちます。
かなり抜けが良さそうです。
ネック長さ
ネックの長さは、しっかりとあります。
バルドのウェッジは長めの印象がありますが、このウェッジもそんなタイプです。
ニューモデルではあっても、いいところはきちんと残しているところがいいです。
ミーリング
フェース面にはミーリングがありました。
バルドのウェッジは、これまでもミーリングが採用されていたので、おそらくこのウェッジにもあるだろうと思っていたのですが、その通りでした。
指で触れてみたのですが、かなりザラザラ感があります。
今はウェッジにミーリングがあるのが普通になってきましたが、ソール形状と同じようにミーリングも種類が増えてきました。
細かで繊細さを感じさせるものもあれば、『ガツガツ』といいますか、『強い』タイプのミーリングもあります。
このウェッジは強弱でいうと、『強い』ミーリングです。
今でも、アイアンやウェッジのフェース面が雑でチープに見えるものがありますが、このウェッジは真逆のタイプです。
すごく丁寧に仕上げられていますし、ミーリングにも手間が掛かっているように見えます。
フェース面を見ただけで、『やる気が上下』することがあるのですが、今日はアップしました。
久しぶりのバルドウェッジということもありますし、早くこの美しいウェッジで打ちたいな・・・。と思いました。
構え感
ボールを前にして構えてみても、とてもいいです。
日本メーカーらしい『和顔』です。
海外メーカーの洋梨タイプとは、またちょっと違う顔です。
どちらも好きな顔ですが、今日はこの和顔の美しさに浸ってみようと思いました。
ストレートタイプで、ちょっと『出っ歯』です。
球が拾いやすそうですが、これ以上出っ歯がきつくなると逆にデメリットになるような気がします。
これくらいであれば、いいイメージが自然と浮かんできます。
やや小顔タイプで、ボールが少し大きく見えてくるところがいいです。
あくまでも私の中でのことですが、このようにボールが大きく見えるときは、ボールを『スローモーション』のように、スピードを落として寄せるイメージが出せます。
ヘッドの大きさばかりが目立ってボールが小さく見えるときは、このようにならないですし、イメージがぼやけてしまうこともあるのですが、今日は鮮明に浮かんできました。
グースネックタイプを好まれる方には、あまり魅力的ではないかもしれませんが、私は大好きです。
開きやすさ
フェースを開いて構えてみたのですが、特に邪魔するところはなく、普通に開いて構えられました。
打つ前にソールを見ていたときに、結構バンスが利いているように見えたのですが、こうして構えてみるとバンスが邪魔になることはありませんでした。
ソール全体が丸く、よく削られているからかもしれません。
この丸いソール形状は好きですが、バンカーが苦手な方には、この丸さは苦手意識が芽生えてしまうような気もします。
試打を開始しました。
スピン性能
まず感じたのが、この『強烈なスピン性能』です。
予想していたよりもスピンが強くて速い印象を受けました。
最初は開いてカットに打っていったのですが、ボールが着地した後、右に右に切れすぎてしまいました。
『スピンの掛かりすぎ』でした。
イメージとしては、もうちょっと緩やかに止める感じだったのですが、フェースがそうさせなかったのかもしれません。
ボールへの食いつきが抜群で、強いスピンを掛けてくれました。
『激スピン』タイプのウェッジです。
ウェッジに高いスピン性能を求めておられる方はたくさんいらっしゃると思いますが、そういった方々には、このウェッジを試していただきたいです。
最近試打した『激スピンウェッジ』といえば、私はミズノのウェッジがすぐに浮かぶのですが、このバルドのウェッジのほうがスピン性能は高いような気がします。
実際に打ち比べてみたわけではないので、詳しいことは分からないのですが、そうはっきりといえるほど、このウェッジの強烈なスピン性能に心が揺さぶられました。
フェース面
『打感』はソフトで、とても良いです。
激スピンタイプで、球への食いつきは強烈ですが、『球当たり』は優しいです。
ソフトなタッチが楽しめます。
ボールに食いついて、フェースの上で一瞬止まる感覚が何ともいえません。
ボールが滑ることなく、しっかりと『乗せて運べる』ウェッジです。
トゥ側
球はとても拾いやすく、出球のイメージも合いやすいです。
これくらい拾いやすかったら、少々ライが悪くても何とかなりそうです。
少しの『出っ歯』と『ソールの丸さ』が拾いやすさの大きな要因のような気がします。
バックフェース
『安定性』という点では、標準的です。
バックフェースのデザインはキャビティといっていいと思いますが、それほど『易しさ』に特化したウェッジではないと思います。
普通のフラットバックタイプのウェッジと同じような感覚です。
やや小顔タイプなので、ラージサイズのウェッジを好まれる方には、気難しいタイプに思われるかもしれません。
大らか過ぎないので、イメージを固定しやすいというメリットがあるのですが、そういったところは人の好みが分かれるところだと思います。
操作性
『操作性』は高いです。
フェースの開閉がしやすく、いろいろな球で遊ぶことができました。
ロブ系のショットも易しいです。
ただ、ソール形状が独特なので、バンカーが苦手な方には合いづらいところがあるかもしれません。
砂を薄く切っていくイメージは出しやすそうですが、バンと強くエクスプロージョンするのはどうかな?と思いました。
今日はできませんでしたが、今度機会があればバンカーでも試してみたいです。
距離感
『距離感』はとても合いやすいです。
男前のヘッドに頼れるシャフト。
そして適度な重量。
まさに『距離感の為』のウェッジといえるでしょうか?
落としどころを一カ所にまとめることができました。
ソールが突っかかることもなかったので、『ボールへの前後』が易しいウェッジだな・・・。と思いました。
ヒール側
バルドらしいカッコ良さが際立つウェッジですが、一番印象に残ったのは、『スピン性能の高さ』です。
今はハイレベルなウェッジが多いですが、このウェッジはそれらの中でも間違いなくトップクラスにあると思います。
あまりにもスピンが掛かる(といいますか掛かりすぎる)ので、ああ、ついにバルドもルール非適合のウェッジを作ったんだな・・・。と思っていました。
しかし、このウェッジがルール適合モデルだと聞き、再び驚きました。
やはりフェース面のミーリングがよく仕事をしているのかもしれません。
一口にルール適合ウェッジといっても、いろいろなタイプがあるのだと、改めて思いました。
ただ、『適スピンタイプ』を好まれる方や、スピンが掛かりすぎるのは苦手だという方には、この強すぎるスピン性能は不要と感じられるかもしれません。
BALDO COMPETIZIONE 568W WEDGE
先ほども書きましたが、バルドのクラブは『カッコいい』というイメージがずっとあります。
カッコ良くて高性能なので、多くのファンを獲得しています。
今の日本の地クラブメーカーがいったいどれくらいあるのか分かりませんが、このカッコ良さと高性能のバランスの良さといえば、バルドは昔からトップレベルにあるのは間違いありません。
ウェッジはよくスピンが掛かりますし、ドライバーは弾きが強くてよく飛びます。
BALDO COMPETIZIONE 568W WEDGE
打感もソフトなので、一球一球楽しむことができました。
このような奥深いフィーリングは練習していても飽きません。
時間を忘れさせてくれるソフトフィーリングといったらいいでしょうか?
BALDO COMPETIZIONE 568W WEDGE
今はアイアン同様、ウェッジの『寛容さ』もあがってきています。
昔はほんの一部しか見られませんでしたが、今はオートマチックタイプのウェッジも増えてきました。
ドライバーやアイアンはオートマチックタイプを使うけど、ウェッジだけはマニュアルタイプを使う・・・。という方は昔からたくさんいらっしゃいますが、今はどうでしょうか?
オートマチックタイプのウェッジに変えておられる方も増えてきたように思います。
BALDO COMPETIZIONE 568W WEDGE
もうマニュアルタイプのウェッジには戻れない・・・。オートマチックタイプのほうが好きだ・・・。という方には、このウェッジは正直すぎるところがあるかもしれません。
マニュアルタイプのもつ正直さは大きな魅力なのですが、それが逆にマイナスに感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
メーカーもターゲットを広げていないように思いますが、マニュアルタイプのウェッジが好きで、とにかく高いスピン性能を求めている・・・。という方には、とても魅力的なウェッジだと思います。
BALDO COMPETIZIONE 568W WEDGE
試打していてとても楽しい時間を過ごせましたし、強烈な印象が残りました。
改めてバルドはいいな・・・。と思いました。
今年はまだ前半ですが、素晴らしいウェッジにたくさん出会うことができて、とても嬉しいです。
実戦でも試してみたくなりました。