ゴルフクラブ試打日記。          

ナイキ VR_S コバート 2.0 ドライバー

ナイキ VR_S コバート 2.0 ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ナイキ VR_S コバート 2.0 ドライバー です。
VRS COVERT

シャフトは VRS COVERT です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は57g、トルクは4.5、バランスはD1、キックポイントは中調子 です。
正面

ナイキコバートのニューモデルです。
ナイキらしく、機能性を重視しているようなデザインになっています。
見た目のインパクトはとてもあります。
私はナイキのドライバーに触れる機会があまり多くないのですが、ナイキファンの方には待望のニューモデルといえるのではないでしょうか?
側面

前のモデル同様、ソールに大きな凹みがあります。
ここに大きな意味があるのだと思います。
この部分を空洞にするということは、それだけ重心の位置を前(フェース寄り)に持ってきているということなのでしょうか?
ソールの大きな凹み

この大きな凹みをよく見てみると、『2.0』とあったので、前のモデルからの『バージョンアップ』なのだと思います。
パソコンなどの電子機器や電化製品などはバージョンアップすると、性能もアップしていますが、ゴルフクラブは必ずしもそうとはいえないということを、これまでたくさん経験しています。
このドライバーの場合はどうなのでしょうか?
ネック長さ

ネックの長さは、前のモデルと大きく変わっていないと思います。
シャローバック

シャローバック形状になっています。
ここも変わっていないように思います。
HIGH SPEED CAVITY BACK TECHNOLOGY

とても細かい文字で『HIGH SPEED CAVITY BACK TECHNOLOGY』と記されていました。
ここも、前のモデルと共通するところだと思います。
今回は、かなり小さなマイナーチェンジということなのでしょうか?
ネックの調整システム

当然ながら、ネックの調整システムが搭載されていました。
NEUTRAL

NEUTRAL
試打するポジションは、このニュートラルの位置で、ロフトは『10.5』に設定されていました。
RIGHT

RIGHT
LEFT

LEFT
他には『ライト』と『レフト』がありました。
ロフトも、8.5~12.5まで変えられるようです。
色々と試してみたいと思いましたが、専用の工具も無かったので、このままのポジションで試打することにしました。
顔

顔も予想通り『赤ら顔』です。
ナイキはこれからも、この色を推していくのでしょうか?
今のドライバーの中では珍しい色だと思います。
形状自体も、フェース面が左を向いているように見えました。
『つかまえ顔』というよりは私にとって『引っかけ顔』に近い感じでした。
しかし、このドライバーには調整システムが搭載されているので、自分好みにカスタマイズできるのかもしれません。
オリジナルグリップ

ヘッドのクラウンだけでなく、グリップも赤です。
数年前のナイキのクラブは『黄色』のイメージも強くあったのですが、これからは赤で統一していくのでしょうか?
振り感

素振りをしてみた感じは、全体的な『線の細さ』といいますか、やや物足りない感じがしました。
シャフトもよくしなりますが、もうちょっとしっかりとしていてもいいかな?と思いました。
叩いていくべきタイプのドライバーなのだと思いますが、強く振ってしまうとタイミングが取りづらい感じもしました。
いつもよりも素振りを多くして、タイミングをつかむことに専念しました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、ある程度予想していた通りだな・・・。と思いました。
やはり左に行きそうなイメージもありましたし、赤い色が強く主張しています。
形状自体も、『ずんぐりむっくり』といいますか、独特な形状だと思いました。
もう少しすっきりとした形状だと、もっと好感度が上がったように思います。
『赤』という色は、気持ちを高めたりする効果があると思うのですが、私はずっと淡々と見つめていました。
打つ前から、もう既に、自分には縁遠いタイプのドライバーだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は好感がもてませんでした。
予想はしていたのですが、これまでのナイキのドライバーらしいフィーリングだと思いました。
『ごつい打感』といったらいいでしょうか?
ずっしりきます。
あくまでもクラブのせいでなく、私のスイングが未熟だからだと思うのですが、左手首に少しダメージが残りそうな感じがしました。
これはあまり多く球数を打ってしまうと、左手首を痛めてしまうかもしれない・・・。と思い、自重することにしました。
このドライバーの打感に好感をもたれる方もいらっしゃると思いますが、正直、私は好感がもてませんでした。
打球音
『音』も、はっきりとした感じで、少し耳に響きました。
もう少しおとなしくてもいいな・・・。と思いました。
インパクトが緩んでしまうほどでもなかったのですが、この音をずっと聞いていると自然とインパクトを合わせにいってしまうような気がしました。
この打感と音も、前のモデルと大きく変わっていないように思います。
私には合いづらいフィーリングでした。
トゥ側

球はあがりやすくて、タフな感じは全くしませんでした。
ロフトを調整することによって、どのように弾道が変わっていくのか、興味深いところです。
今日は10.5度で試打しましたが、8.5度や12.5度だと、どのように変わっていくのでしょうか?
バックフェース

『安定性』という点では、まずまずかな・・・。と思いました。
今は『イージー系』のドライバーがたくさんあるので、このドライバーが特別易しいとは思わなかったのですが、イージーであることにかわりはないと思います。
ただ私の場合、ちょっと気を抜くと左へ打ってしまいそうだったので、そこには注意しなければならないと思いました。
調整システムを使って、もっと『逃がし顔』にできたら、結果も変わっていたように思います。
シャフトが少し遅れてくるので、最初の数球は慣れずに球がやや散らばり気味でした。
ヘッド自体はシビアなタイプではないと思います。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、このドライバーで気持ちよく叩いていける方には、大きなパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか?
今主流の『低スピン系』です。
球は高くあがっていくのですが、吹き上がる感じもなく、力強く進んでいってくれました。
ヘッド自体はシャローなイメージもあったのですが、結構硬派なタイプのドライバーだと思いました。
ソールのバックフェース近くに大きな凹みがあるということは、それだけ重心が前にきているのでしょうか?
外観は違っていても、キャロウェイのX HOTのような仕組みになっているのでしょうか?
ヘッドのポテンシャルは感じたのですが、私ではこのドライバーの性能を充分に引き出すことができませんでした。
打感や音に好感がもてなかったのもありますし、気持ちが乗ってこなかったので、充分に振り切っていくことができませんでした。
操作性

『操作性』は少し難しいかな?と思いました。
やや意思の疎通が取りづらいところがありました。
しかし、それはクラブのせいではなく、私がこのクラブに対して心を開いていけなかったからではないかな?と思いました。
今日はずっと『よそ行き』のスイングをしていたように思います。
ヘッド自体も操作性よりも安定性を求めていくタイプだと思います。
つかまりがいいので、このドライバーでいい球筋を描いていきやすい・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ヒール側

約1年ぶりのニューモデルでしたが、私は前のモデルからの『進化』を敏感に感じ取ることができませんでした。
フィーリングが合わなかったことをずっと引きずっていたような気がします。
飛距離性能に対してのポテンシャルはもっと高いだろうな・・・。と思ったのですが、私は少し緩めたスイングで打ってしまいました。
打感や音が良かったら、もっと距離を伸ばせていたのは間違いないと思います。
ヘッドが黒だったら、さらに好感度が増したように思いますが、それは他の多くのメーカーがやっているので、『オリジナリティ』を重視するナイキの考え方に合わないのかな?と思いました。
Nike Golf VR_S COVERT 2.0 DRIVER

昨年のモデルも、一回試打しただけで、あとはずっと手にしていないので、印象の薄いところがあります。
どちらかといえば苦手意識のほうが多かったように思います。
印象が薄いので、このニューモデルがどれだけ進化したのかが、よく解りません。
ナイキ VR_S コバート 2.0 ドライバー
 
このヘッドがもし『黒』でシャープな形状だったら、すごくカッコ良くなっているだろうな・・・。と思ったのですが、おそらくこの色のままでいくのではないでしょうか?
タイガー・ウッズ選手の最終日のウェアの色に合わせているのでしょうか?
タイガー・ウッズ選手は大好きな選手の一人ですが、たとえ彼が今シーズン大活躍したとしても、私はこのドライバーに興味をもつことは無いな・・・。と思いました。
ナイキゴルフは私にとって、ある意味敷居の高いメーカーだと思います。
Nike Golf VR_S COVERT 2.0 DRIVER

私はナイキのクラブを購入したことが無いですが、ゴルフ業界に参入したときの最初のモデルから、ずっと試打していますし、今でも注目しています。
アイアンなどには親しみをもつこともあるのですが、ウッド系はちょっと苦手に感じるところもあります。
しかし、海外メーカーらしく『思い切った設計』が魅力的ですし、ゴルフクラブに欲しい『個性』が充分に感じられます。
今年のニューモデルも、私には合いづらい感じがしましたが、これからもずっと注目していきたいです。