ゴルフクラブ試打日記。          

ナイキ VAPOR プロ アイアン

ナイキ VAPOR プロ アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブはナイキ VAPOR プロ アイアン の7番 です。
ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは35度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200 です。
正面
ナイキのニューアイアンです。
とても目立つデザインです。
全体的な形状はとてもシンプルな感じもしますが、スウッシュマークの色が斬新で、大きな存在感があります。
ここまでブランドマークを目立たせるのは、ナイキ以外、あまり無いような気もします。
ナイキファンの方には、とても魅力的に見えるのではないでしょうか?
先日試打したFWもそうですが、今シーズンは、この色でいくのでしょうか?
それとも、違う色もラインアップされているのでしょうか?
ゴルフクラブに、この蛍光色のような色は珍しい感じもしますが、こういったところもナイキらしいところなのかもしれません。
もし、私がこのアイアンを所有するとしたら、スウッシュマークはオーソドックスな黒にするような気がします。
この目を惹くデザインも魅力的ですが、私は落ち着いた雰囲気が欲しいので、違う色を求めたくなります。
側面
すごくシャープで、カッコいいです。
厚ぼったい感じはなく、むしろ薄さがあります。
最近のアイアンで、ここまで薄いタイプは珍しいように思います。
まさに『ブレード(刃物)タイプ』といったところでしょうか?
昔は、このようなアイアンがたくさんありましたが、今は厚ぼったく膨らんだようなアイアンが増えてきたように思います。
彫りの深さ
彫りは、かなり浅いです。
マッスルバックに近いように見えますが、やはりキャビティに入るのかな?と思いました。
『限りなくマッスルバックに近いハーフキャビティ』といったところでしょうか?
とても目立つデザインですが、いわゆる『ミラー仕上げ』でピカピカ光るタイプではなく、むしろ『光を吸収する』感じの艶消しタイプのアイアンです。
眩しさがないところに魅力を感じました。
ソール幅
ソール幅も狭いです。
最近はマッスルバックでも、結構広めの物が多くなりましたが、このアイアンはそれらとは違うように思いました。
今のアイアンの中でも、かなり狭いほうだと思います。
このソール幅だけを見ていたら、昔なつかしいアイアンを思い出します。
最新モデルではありますが、『古き良きところ』はきちんと残してあるんだな・・・。と思いました。
まさに『温故知新アイアン』といったところでしょうか?
すごくシンプルでカッコいいアイアンですが、見えないところにもナイキ独自の工夫がたくさん施されているのだろう・・・。と思いました。
ネック長さ
ネックの長さは、しっかりとキープされていますが、それほどロングネックだとは思いませんでした。
今のアイアンの中でも、比較的見慣れた長さのように思います。
同じマッスルバックやハーフキャビティでも、昔と今とでは、ネックの長さが圧倒的に違います。
ミーリング無し
フェース面にミーリングがあるか見てみましたが、ありませんでした。
ごくノーマルなフェース面です。
これまでのナイキのアイアンらしく、スコアラインの間隔が、やや狭いです。
海外メーカーらしい感じがします。
キャロウェイのアイアンも似ているな・・・。と思いました。
FORGED
ホーゼルには『FORGED』の文字が刻まれていました。
すごくカッコいいアイアンなので、期待していましたが、やはりフォージドアイアンということで、気持ちが盛り上がってきました。
軟鉄以外でも、またフォージド以外でも、いいアイアンはたくさんありますが、やはり好感度が上がります。
オリジナルグリップ
このオリジナルグリップはソフトなフィーリングで、なかなかいい感じです。
ただ、先日試打したFW同様、あまり工夫が無いように思いました。
『無難』といえば無難ですが、グリップがやや置き去りにされたような印象を受けます。
ヘッドにこれだけこだわるのだから、グリップにも、ナイキらしい独自の工夫やデザインが施されていてもいいんじゃないかな?と思いました。
それか最初から『ツアーベルベット』にしてくれたら、もっと好感度が上がっていただろう・・・。と思いました。
構え感
ボールを前にして構えてみると、とても魅力的でした。
いい構え感です。
ちょっと引き込まれそうになるほど、じっと見つめてしまいました。
集中力が上がっていきました。
ナイキのアイアンには、昔から構えやすい物がありましたが、このアイアンもまさにその流れに乗っています。
違和感があり、苦手だったアイアンの記憶もありますが、このように美しいアイアンのイメージも強いです。
ヘッドも大きすぎず、ちょうどいい感じです。
グースタイプを好まれる方は構えづらいところがあるかもしれませんが、私はこのようなタイプが好きなので、好感がもてました。
いいイメージが自然と湧いてきました。
リラックスできました。
『真っ直ぐ』というよりは、『曲線』をイメージすることができました。
試打を開始しました。
フェース面
このすごくいい打感に、一球目から魅了されてしまいました。
すごくソフトで、手に馴染みやすいです。
独特な『もちもち感』といったらいいでしょうか?
ボールが一瞬くっつく感覚を楽しむことができました。
『弾き系アイアン』では、このフィーリングは味わえません。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、昔ながらのアイアンらしい、ナチュラルな感じがします。
球があがりやすくなるようなたくさんの工夫が施されているような感じがしませんでした。
ある程度のHSがあったほうが浮きやすいかもしれません。
『上から打っていきたい』アイアンです。
バックフェース
『安定性』という点では、『マッスルバック』ということで考えてみると、多少易しいところもあるように感じました。
すごくイージーというのではなく、ある程度のシビアさもありますが、難しすぎない印象をもちました。
『ハーフキャビティ』らしい感じがします。
飛距離性能
『飛距離性能』という点では、それほど飛ぶほうではなく、『自然』な感じがします。
今は『飛距離系アイアン』がとても多いので、このようなタイプは少数派といっていいように思います。
ナイキのアイアンは『飛距離系』のイメージもありますが、このアイアンは全く異なる印象をもちました。
『距離感重視』のアイアンです。
機能性重視で飛距離性能に長けたアイアンもあれば、このようにベーシックなタイプがあるのも、ナイキの魅力といえるような気がします。
私は飛びすぎるアイアンは少し苦手にしているところがあるのですが、このアイアンのように『振っただけ』運んでいけるアイアンは親近感がもてます。
私のホームコースの砲台グリーンにも、アグレッシブに攻めていけそうです。
アイアンに飛距離性能を求めておられる方には、魅力的に感じられないかもしれません。
アイアンに『何を求めるか?』で、好みが大きく分かれるかもしれません。
操作性
『操作性』は抜群でした。
構えたときに、色々ないいイメージを出すことができたのですが、それをひとつずつ確実にこなしてくれるアイアンだと思いました。
今は大きく曲がりづらいタイプのアイアンも多く、小さな曲がり幅で勝負することが主流といえるのかもしれません。
しかし、このアイアンは違いました。
すごく反応が良く、左右に大きく曲げることができました。
変なクセはなく、完全に『中立』だと思いました。
ドローヒッターの方、フェードヒッターの方で、自分の球筋を活かしていきやすい、反応のいいアイアンを求めておられる方は、是非試してみられてはいかがでしょうか?
ヒール側
すごく斬新なデザインで、外見重視のアイアンなのか?と思っていましたが、実際は違っていました。
構えやすいですし、フィーリングもすごくいいです。
反応もいいので、こちらのイメージを伝えやすいです。
マッスルバックのイメージで打たせてくれるアイアンだと思いました。
NIKE VAPOR PRO IRON
おそらく、色々な最新の技術が組み込まれているのだと思います。
しかし、試打をしているときは、ずっと昔からある『古典的なアイアン』など思っていました。
古き良きものと、新しいものがバランス良く配合されているアイアンだと思いました。
NIKE VAPOR PRO アイアン
『易しさ重視』
『飛距離重視』
『球のあがりやすさ重視』
といったタイプではありません。
NIKE VAPOR PRO アイアン
そういった意味でいえば、今の多くのニーズには応えていないのかもしれません。
昔ながらの『小顔タイプ』でストレートネックが好きで、ナイキのアイアンを試してみようかな?という方に、是非お勧めしたいと思いました。
操作性も高いですが、先ほども書きました通り、打感がとてもいいです。
この『くっつく』ようなグッドフィーリングを、多くの方に体感していただきたいと思いました。
バーンと弾いて終わり・・・。というのではなく、フェース面にボールを乗せて運ぶイメージがもちやすいので、操作性も高まります。
NIKE VAPOR PRO アイアン
ナイキのクラブは日頃よく目にするのですが、それほど多く接してはいません。
特にウッド系クラブには苦手意識がどうしても抜けきれません。
しかし、アイアンやウェッジは違います。
これまでも魅力的なクラブにたくさん出会ってきました。
NIKE VAPOR PRO アイアン
ウッド系のイメージと、アイアン・ウェッジ系のイメージが、これほどまでにかけ離れているメーカーも珍しいな・・・。と思ったことがあります。
しかし、先日試打したFWもそうですし、好感のもてるウッド系クラブにも出会えるようになりました。
このアイアンは、あのFWと同じシリーズとして、メーカーが用意したものなのでしょうか?
NIKE VAPOR PRO アイアン
試打していて、楽しい時間を過ごすことができました。
一球一球、打感をかみしめるように打っていました。
左右に大きく曲げて遊ぶこともできました。
見た目だけインパクトのあるアイアンではありませんでした。
しっかりと中身の詰まった、親しみやすいアイアンです。
ナイキのクラブはよく目にするので、また次のモデルが発売されるまで、たくさんこのアイアンを試打して楽しもう・・・。と思いました。