今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ナイキ SQ MACHSPEED Black ドライバー です。
シャフトは FUBUKI です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD4、クラブ総重量は298gです。
ナイキではとても珍しい黒いヘッドのドライバーです。
おそらく初めてではないでしょうか?
これまでも、他のメーカーから黒いヘッドのドライバーが発売されていますが、とても締まって見え、精悍な感じがしますし、カッコいいなあ・・・。と私は思っています。
ドライバーに限らず、アイアンなどでもそうですが、『黒』という色は、ゴルフクラブにとても適した色だと思います。
ソール部分のデザインにも、色々と工夫が施されいます。
これによって、どのようなメリットがあるのでしょうか?
単なる『飾り』ではないと思いますし、何かしらの理由があるように思います。
とてもメカニカルな感じがしますし、いかにも『現代風』です。
正直言って、それほど高級感のようなものは感じなかったのですが、とても親しみやすい価格に抑えられていそうな雰囲気が伝わってきました。
アイアンはともかく、ナイキのドライバーは、これまでもやや苦手としているところがあるので、正直このドライバーにも馴染めるかどうか少し不安でしたが、まずは試してみよう・・・。と思いました。
『顔』は割とオーソドックスな感じです。
ナイキといえば、私はやはり『スクエアヘッド』をまず連想するのですが、このドライバーは丸型なので、好感を持つことが出来ました。
ヘッド後方が伸びているところが、いかにも『今風』な感じがしますし、曲がりにくく作られているのだろうと思いました。
ナイキのドライバーは『低重心』というイメージが私の中では、しっかりと定着しているのですが、このドライバーもそのような感じがします。
このドライバーも、これまでのナイキの多くのドライバー同様、ネック部分を調整して、フェースアングルなどを変えられるシステムになっているようです。
こういったことは海外メーカーでは、もはや『定番』となった感がありますし、優れたシステムだと思います。
私はまだ、こういったタイプのドライバーを購入したことはないですが、これからもどんどん改良が重ねられ、もっとポピュラーになっていくような気がします。
素振りをしてみた感じは、想像していたよりも、軽さと軟らかさが感じられる、いわゆる『日本的なイージードライバー』に近い感じだと思いました。
このモデルは『USモデル』なのだそうですが、これまでのUSモデルによく感じられた『タフさ』は、あまり感じませんでした。
同じシャフトフレックスの『S』でも、日本仕様とアメリカ仕様では、全く異なることがこれまでもたくさんありましたが、このドライバーは全くタフな感じがしませんでした。
シャフトフレックスも、いよいよ『ボーダレス化』してきたのでしょうか?
試打を開始しました。
まず感じたのが、その『ナイキドライバー独特の打感』です。
正直、私は馴染めませんでした。
『硬い』という感触では決してなかったのですが、打っていても満足感を得られる感触ではありませんでした。
ドライバーを思いっきり振って、球を遠くに飛ばすことは、ゴルフの醍醐味ではありますが、今日はそんな醍醐味を感じることが出来ませんでした。
こういった感じは、ナイキのドライバーにはよく感じられてきたことです。
私がナイキのドライバーをずっと苦手にしているのですが、それはやはりこの独特の打感によるところが大きいような気がします。
私は正直いって、馴染めない感触ですが、これまでナイキのドライバーを使い続けてこられた方や、ナイキファンの方にとっては、かなり受け入れられるのではないでしょうか?
この感触はナイキ独特な感じがすごくしますし、他のメーカーでは、まず出会うことがないように思います。
最近は、すごく打感のいいドライバーが多くなったように思いますが、ナイキは独特に進化しているようです。
フィーリングの『ガラパゴス化』といったところでしょうか?
私にとって、かなり苦手とする打感ではありますが、こういった打感にしているのは、それだけニーズがあるからなのだと思いますし、メーカーなりの考えがあるのだと思います。
『音』にも正直、あまり好感を持つことが出来ませんでした。
数年前の、あの独特の『甲高い音』とは違い、とても静かになっているのですが、打っていても殆ど『爽快感』を得ることができませんでした。
『音』というのは、その弾道の『勢い』『力強さ』などを象徴するものだと思いますし、プレイヤーの気持ちを鼓舞してくれるところがあるように思います。
『落ち着き』を与えてくれるところもありますし、メンタル的にもとても重要な部分です。
打球音で、そのボールの方向性などもつかみやすいですし、打つ前のイメージにもすごく影響します。
大きすぎる音ではないので、練習場でも周りの方に迷惑をかけていないか?などといった心配をする必要は全くないのですが、何球打っても、気分が高まりません。
すごく耳に心地良い音をするドライバーだと、すぐにまたボールを打ってしまいたくなりますが、今日は一球一球の間隔がかなり空いていました。
『静かな音』と、『耳に心地良い音』とは、似ているようで、全くの別物だと思っているので、そういった意味では、このドライバーの音には、あまり好感を持ちませんでした。
『球のあがりやすさ』という点では、ある程度予想していた感じでした。
すごくよく球が上がってくれますし、タフな感じは全くしません。
『ロフト9.5度』のタフさを感じることはありませんでした。
海外仕様で、これくらい上がりやすいのだから、もしこれが日本仕様だったら、どんな感じになるのだろう・・・?と考えていました。
『安定性』という点では、本来は明らかに『直進性』が高いタイプのドライバーだと思います。
正直言って、今日の私はかなり打点がバラついてしまったりして、なかなかこのドライバーがもつ高い性能を引き出していくことが出来ませんでした。
ある程度は球が真っ直ぐに飛び出していくこともあるのですが、それをずっと続けていくことは困難に感じられました。
やはり『打感』や『音』に馴染めなかったからでしょうか?
おそらく『物理的性能』が優れているにもかかわらず、私のフィーリングやメンタル的な部分で、乱れた球を打ってしまいました。
『飛距離性能』という点では、ごく標準的な部類だと思います。
私ではこのドライバーの持つ、高い潜在能力を発揮させてあげることができなかったので、それほどいい球を打つことができなかったのですが、このドライバーにフィーリングが合う方は、かなり期待できるのではないでしょうか?
今日の私は、どうしても気分的に『ノッて』いくことが出来ませんでした。
テンションも上がることがありませんでした。
昨年、一昨年と、かなりハイレベルなドライバーにたくさん出会ってきて、それらを今でも試打していて、すごく楽しんでいるのですが、このドライバーはそれらとは明らかに違った感じを持ちました。
『操作性』という点でも本来は、なかなか曲げづらく直進性が高い、『現代風』のドライバーのような気がしました。
先ほども書きましたが、私は乱れた球をたくさん打ってしまったので、なかなか上手くまとめることができなかったのですが、おそらく『慣性モーメント』などのような『数値』でいっても、きっと高いレベルにあるのだと思います。
左右に曲げて操作していくタイプのドライバーではないと思いますし、高い直進性で勝負していくタイプのドライバーだと思います。
私はこのドライバーで再現性の低い球を打ってしまいましたが、それはこのドライバーの性能云々よりも、私のスイングの未熟さによるところが大きいと思いました。
久し振りに出会ったナイキのドライバーでしたし、この黒いヘッドがカッコよくて、打つ前は期待していた部分もあったのですが、思っていたような結果が出せなかったのが残念に思いました。
『フィーリング』は、『人それそれ』ですし、百人いれば百通りの感覚があると思うので、一般的にいって、このドライバーのフィーリングが劣っているとは、私は思いません。
あくまでも、私には馴染めなかった・・・。というだけに過ぎません。
ナイキのドライバーには、苦手に感じる部分も多いですが、アイアンには好感度が高いので、私個人の要望としては、アイアンのような高フィーリングなドライバーがたくさん登場して欲しいと思っています。
もっと違った『打感』や『音』が感じられるドライバーに出会っていきたい・・・。と思いました。
『飛距離』や『曲がりにくさ』というのは、その次です。
まずは『球を打つのが楽しくなるドライバー』であって欲しい・・・。と思いました。
今日はいい感じをつかむことができませんでしたが、これからもナイキのドライバーには、もっともっと期待していきたいです。
ナイキ SQ MACHSPEED Black ドライバー
- 2011年1月14日
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