今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド R9MAX Type E ドライバー です。
シャフトは Motore LITE 50 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、トルクは4.3、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は299gです。
テーラーメイドのニュードライバーです。
『R9』シリーズの3作目です。
一時期、ニューモデルの出る間隔が延びていた、テーラーメイドですが、最近はよく目にするようになりました。
嬉しい限りです。
もうすっかりとお馴染みとなった『FCT』のポジションは『N』です。
この画期的なシステムは、テーラーメイドらしい感じがします。
まだまだ改善の余地はあるような気もするのですが、きっとまたテーラーメイドからニューバージョンで発売されるような気がします。
どちらかというと、『トライアングルヘッド』といえるような気がしましたが、『異質』な感じはしませんでしたし、割と見慣れてきたような気がします。
素振りをしてみると、予想よりも軽い感じがしました。
ただ、頼りない感じはせずに、割と振りやすく感じられました。
決して『タフ』とか『ハード』といった感じのドライバーではありませんが、シャフトも遅れる感じがせずに、ヘッドがすぐに追いついてくれる感じがして、比較的タイミングが合いやすい感じがしました。
ボールを前にして構えてみても、なかなかの構えやすさです。
『シャローヘッド』なので同じ体積でも、かなりヘッドが大きく見えますが、『イメージライン』がボヤてしまう感じはしませんでした。
しっかりと頭の中にラインを描いていくことが出来ました。
ややフェースが被っているのかな・・・?と、最初思ったのですが、よく見るとそうでもないように思えてきました。
何となくボールのつかまりが良そうな印象を受けました。
『フェース長』がやや長めのドライバーなので、『引っかかりすぎ』や逆に『プッシュアウト』には気をつけていこう・・・・。と思いました。
構えたときのイメージでは『フェード系』よりも『ドロー系』をイメージしやすい感じがしました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その高い『安定性』です。
すごく球を揃えていきやすい感じがしました。
構えたときは、つかまり過ぎるかな?とも思っていたのですが、実際はつかまりすぎることもなく、一球目から程良い感じのドローボールを打つことができました。
予想以上にいい感じだな・・・・。と思いながら、試打を続けていったのですが、球は大きく曲がることなく『イメージラインの許容範囲内』に沿って飛んでいきました。
一球だけ、やや『トゥ寄り』に当たってしまったのですが、『プッシュアウト』する感じでもなく、球は大きく右に曲がることもありませんでした。
やはりこういった『ラージサイズヘッド』『長尺』では、ヘッドの進化は勿論ですが、シャフトがすごく改良されてきているのだと思います。
『460cc』サイズが出始めの頃は、『ヘッドの進化』に対して『シャフトの改良』が追いついていない感じがしていて、見た目以上に難しく感じていたのですが、最近はタイミングも合いやすくて、すごく振りやすくなり安定性が増してきたような気がします。
やはりシャフトはとても重要な部分です。
昔に比べ、今はヘッドとシャフトのバランスが取れてきているような気がします。
こうして打っていると昔、一世を風靡した『ツチノコシャフト』を何故か思い出していたのですが、もうテーラーメイドはあのシャフトを世に出すことはないのでしょうか?
私は数年使っていたことがあるので、とても懐かしい感じがします。
他のメーカーにはない『テーラーメイド』独特の物でしたし、とても強い個性が感じられ、私はすごく魅力を感じていました。
勿論、シャフトメーカーとの『共同開発』となっていましたが、是非また見てみたいものだと思いました。
今は技術がその時期より更に進んで、もう『 ツチノコ 』にする必要がないのでしょうか?
『球のあがりやすさ』という点でも、このヘッド形状ですし、すごくよく上がってくれます。
球が上がりきる前に『ドロップ』してしまったり、失速する感じもしません。
キャリーが稼ぎやすいタイプのドライバーだと思います。
今ではすっかり主流となった感じの『シャローヘッド』です。
以前、『R9』や『R9 MAX』も試打したことがあるのですが、これほどのシャローヘッドではなかったような気がします。
こういった形のドライバーは、これまでもたくさん見てきましたし、これだけ多いということは、それだけ多くのユーザーが望んでいるからなのだと思います。
シャフトも比較的上がりやすいタイプのシャフトだと思いました。
『打感』はすごくいい感じです。
すごくソフトに感じながらも、しっかりと『球の質感』を感じられる感じ・・・・。といいますか、程良い手応えがあり、高い満足感が得られます。
硬すぎず、かといってボヤける感じもしないので、しっかりと『インパクト感』を感じながら打っていくことが出来ました。
丁度いい感じの『球の重さ』を感じられながら、フェースが弾いてくれる感じがしました。
手首を痛めそうな感じの感触ではないので、今日は思い切って振り抜いていくことが出来ました。
私は『右肘』と『左手首』『左脇腹』に爆弾を抱えているのですが、こういったドライバーは、そういった私の身体にも優しいドライバーのように思えました。
連続して打っていても、全く身体に負担を感じることがありませんでした。
『音』も、すごくいい感じの音だと思いました。
これはこれまでの『R9シリーズ』のドライバーに共通している感じだと思います。
決して甲高くはなく、しっかりとした音ですが、とても聞き応えのある音です。
叩いていきやすいタイプの音だと思います。
インパクトが緩んでしまう音ではないので、しっかりとフォローを出していけますし、振り抜きが楽な感じがしました。
すごくいいイメージのままショットを続けることができました。
『操作性』という点では、『まずまず』といった感じです。
左右に曲げてみたりもしましたが、それほど大きく曲げていきやすいタイプのドライバーではないと感じました。
一応『フック』『スライス』にも挑戦してみたのですが、なかなか大きく曲げていける感じはしませんでした。
どちらかというと、『フック』の方が打ちやすい感じがしましたが、『スライス』も曲がりは小さめでしたが、打つことが出来ました。
『スイートエリア』もかなり横に広い感じがしましたし、打点が多少ブレてもそれを吸収してくれる『懐の大きさ』を持ったドライバーなのだと思います。
この『シャローヘッド』と『ヘッド後方の伸び』、そしてシャフトの感じから、やはり意図的に大きく曲げていくタイプのドライバーではないのだと思いました。
もし無理矢理曲げていくと、今度は収拾がつかなくなるような気がしました。
やはりこのせっかくの高性能を持っているドライバーなのだから、それを活かした方が、ゴルファーにもクラブの為にもいいことなのだと思いました。
より安全に確実にフェアウェイを狙っていけるタイプのドライバーなのだと思います。
『ドッグレッグホール』では、どうしても球を曲げていきたくなりますが、最近のこういったドライバーでは、そのように『インテンショナルショット』を打つのではなく、攻め方を変えてチャレンジすべきなのだと思いました。
今日、初めて手にしたドライバーですが思いの外、曲げていくのが困難な感じがしました。
もっと球数をこなし、日にちが経過すればもっと曲げていけるかもしれない・・・・。と思いました。
『飛距離性能』という点でも、なかなかいい感じだと思いました。
よくあがってくれますし、しっかりとつかまえていけるので、飛距離も稼ぎやすい感じがします。
『直進性』が高いので、それも大きな魅力だと思います。
ただ、私には少し上がりすぎな感じもしていたので、『ゴムティ』の高さを低くしようと思ったのですが、あいにく私の打席には、これひとつしか無かったので、今度は別の打席で再びトライしてみたいと思いました。
やはりこういった『シャローヘッドドライバー』は、気持ち『ティ』を低くした方がいい結果が得られるような気がしました。
このような『シャローヘッド』『シャローバック』形状のドライバーが誕生してきて、しばらく経ちましたが、ずいぶんと性能もアップしているような気がします。
ゴルフクラブに限らず、どの商品・製品においてもそうですが、一度革新的なモデルが誕生し市場に出回って、更なる改良点を見つけ出し、それが性能アップにつながっているのだと思います。
初めてこういった形状のドライバーを見たときは、なかなか打ちこなせない感じがしましたが、最近のモデルはずいぶんと打ちやすくなってきていると思いますし、自分自身多少慣れてきたのだと思います。
私は叩いていきたいタイプなのですが、最近は叩いていけるタイプのドライバーが増えてきたような気がして嬉しく思っています。
このドライバーは全体的に見て、すごく易しい感じがしました。
『Type E』とはどんな意味なのだろう・・・・?
と思っていたのですが、『Type EASY(易しい)』ということなのでしょうか?
これまでの『R9』や『R9 MAX』も、すごく易しいドライバーだと思っているのですが、それ以上に『易しさ』を追求したモデルなのでしょうか?
今度、メーカー担当者に会う機会があれば聞いてみたいです。
シャローヘッドではありまずが、テーラーメイドらしい、カッコいいドライバーですし、センスの良いデザインだと思います。
TVのゴルフ中継を見ていても、男女問わず『R9』の文字をよく目にするようになりました。
このドライバーは『R9シリーズ』独特の『FCT』という画期的なシステムに加え、このようなヘッドデザインで直進性を高めているので、かなり幅広いゴルファーに対応できていると思います。
いつも思うのですが、他のメーカーとは『攻める角度を変えている』といいますか『着眼点』が素晴らしいと思います。
メタル時代の創世記、『ツアープリファード』からお付き合いのあるメーカーですし、馴染みが深いのですが、いつも『時代の先駆者』というイメージがテーラーメイドにはあります。
それでいて、品質も高いのだから人気が高いのも頷けます。
以前も書きましたが、おそらくテーラーメイドは新商品の開発サイクルの速さは世界一なのではないか?と私は思っています。
一年間でずいぶんたくさんのニューモデルに出会うことが出来ます。
それでいて、どれも高い技術と品質を維持しているので、『プロ』『アマ」問わず使用率が高いのだと思います。
今度はいつまた新製品に出会えるか解りませんが、また期待して待ちたいです。
テーラーメイド R9MAX Type E ドライバー
- 2009年10月19日
- テーラーメイド
- 前の記事へ
ホンマ BERES W-102 ウェッジ