テーラーメイド P7MC アイアン

テーラーメイド P7MC アイアン を試打評価

テーラーメイド P7MC アイアン

今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブテーラーメイド P7MC アイアン の7番 です。


N.S.PRO® MODUS3 TOUR105

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR105 です。

ロフトは34度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は106.5g、バランスはD2、キックポイントは元調子 です。


正面

テーラーメイドの、とてもカッコいいハーフキャビティアイアンです。

テーラーメイドのアイアンはどちらかというと、機能的といいますか、たくさんのパーツが組み合わさった印象がありますが、このアイアンはベーシックタイプといいますか、シンプルな形状がカッコいいです。

プレイヤーの感覚を活かしてくれるピュアな感じがします。
また、テーラーメイドのアイアンはステンレスのイメージがとても強いのですが、このアイアンは軟鉄の質感があって、見るからに柔らかそうです。

この顔(バックフェース)を見て、以前試打したことのある、ツアー プリファード フォージド アイアン を思い出しました。

MCとは、おそらくマッスルキャビティのことだと思います。
マッスルバックとキャビティの『いいとこ取り』といいますか、中間的なポジションなのかもしれません。


側面

大きさもちょうど良く、シンプルでシャープな形状がたまりません。

アイアン好きの私は、しばらく目で楽しみました。
見ているだけで自然と目尻が下がります。

たくさんのパーツが組み合わさった『足し算的』といいますか、色々な性能を組み合わせたようなアイアンもいいですが、このアイアンのように『引き算的』といいますか、無駄なものをそぎ落としたようなアイアンに魅力を感じます。

足し算のアイアンには感覚が邪魔されて届かないと感じることもありますが、引き算でシャープなものは、これまでの経験が活かせそうですし、感覚が邪魔されない感じがします。
『感覚の浸透圧』が高いといっていいかもしれません。


彫りの深さ

彫りは浅く、こうして見ても標準的なハーフキャビティだということが分かります。
このような形状はたくさん見てきました。

テーラーメイドのアイアンはウェイトが組み込まれているイメージがありますが、色々な角度から見ても、外から見る限り、異材などは組み込まれていないようです。

最近は中空アイアンをよく見かけるようになりましたが、このアイアンはプクッと膨れたところがなく、ボテッとしていないので、ノーマルタイプのアイアンだということが分かります。

中空アイアンのメリットはとても大きいと試打していても感じますが、どうしても打感が犠牲になってしまうので、私は使いたいと思ったことがありません。
しかし今の中空アイアンは昔の中空アイアンよりもかなり進化していて、デメリットが小さくなっているのも事実です。


トップライン

トップラインの厚みは標準的です。

特別薄いということはありませんでした。


ソール幅

ソール幅は狭いです。
昔だったら普通ですが、今のアイアンの中では明らかに狭いです。

最近は、このような幅のアイアンが流行っているのでしょうか?
他のメーカーのアイアンでも見られるようになってきました。


ソールが狭いと難しそうに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、逆にソールが広すぎるアイアンに苦手意識をもたれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
人によって好みが分かれるところかもしれませんが、私はこのソール幅には親近感がもてます。


ソール形状

ソール全体に緩やかな丸みがあります。

リーディングエッジとトレーリングエッジにも丸みがあって、抜けも良さそうです。
ソール幅の狭さと接地面積の小ささで、地面に刺さることなく素早く振り抜いていくイメージが出せました。


ネック長さ

ネックの長さは標準的です。
特別長いという感じはしません。

こういったところが、今のアイアンの特徴といっていいように思います。
昔のアイアンのようなロングネックを見かけることがほとんど無くなりました。


FORGED

ホーゼルには『FORGED』の文字があります。
テーラーメイドのアイアンは、ステンレスのイメージが強いので、あまり見ませんが、それでも昔からいくつかのフォージドアイアンに出会ってきました。

一口にフォージド(鍛造)といっても、いろいろな鍛造の仕方があるようですし、製品として見ても、あまり綺麗でなくチープに見えるものにも出会ってきました。
しかし、このアイアンはとても綺麗ですし、仕上げも丁寧です。

チープさは一切見られません。

日本の地クラブメーカーのような『手作り感』のあるフォージドアイアンではなく、おそらく機械による『プレス鍛造』だと思いますが、このクールな感じが海外メーカーらしいところです。

光沢感はありますが、ミラー仕上げのようなピカピカ光るタイプではなく、いい感じの高級感があります。


ミーリングあり

フェース面には綺麗なミーリングが規則正しく刻まれています。
ここがすごく驚くといいますか、いい意味でテーラーメイドらしくない感じがしました。

これまでのチープといいますか、『気を遣っていない感』は全くありません。
テーラーメイドのアイアンにミーリングのイメージは無いですが、これからは採用していくのでしょうか?

テーラーメイドは『ブームの火付け役』的なところがあるので、他のメーカーが追随してくるかもしれません。
ルールで角溝が禁止されているので、ミーリングの果たす役目は大きいと思います。

これまでも私は何度か書いてきましたが、アイアンには強烈なスピン性能を求めるのではなく、フライヤーを抑制してくれる性能を求めています。

フライヤーには、これまでたくさん痛い目に遭ってきたからです。
このアイアンのミーリングが、実戦でどれだけ威力を発揮するのか楽しみです。

これまでテーラーメイドのアイアンをたくさん試打してきて、テーラーメイドはフェース面には気を遣わないんだな・・・。と思っていましたが、このアイアンのフェース面を見て、そうではないのだと知りました。


装着されているグリップ

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。

このグリップは以前試打したアイアンにも装着されていました。

グローレとは違うグリップですが、ブランドによってグリップを変えているのでしょうか?


振り感

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
やや軽めですが、動きが大きくて頼りない感じもなく、しっかり振っていけます。

できればもう少し重さが欲しかったのですが、素振りを繰り返して軽さに慣れることにしました。
最近はこのように少し軽めでしっかりしたシャフトが増えてきたように思います。

シャフトのバリエーションが増えたことは私たちゴルファーにとって、すごくいいことです。

私がビギナーの頃は少ない選択肢のなかで、そのクラブ(ヘッドやシャフト)に合わせていかざるを得なかったのですが、今は完全に逆転して、プレイヤーにクラブを合わせる時代になりました。

ただ、経験が浅い方はどれを選べばいいか分からないところもあると思うので、フィッティングで合うシャフトを探すのがいいと思いますし、最初からあまり軽すぎるシャフトは選ばないほうがいいように思います。

適度な重量感は大きな武器になりますし、長くゴルフを続けていくうえで重要だからです。


構え感

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
惚れ惚れするほど美しい顔をしています。

ここ数年、テーラーメイドアイアンの顔に見とれたことが無かったような気がするのですが、今日久しぶりに見とれてしまい、目尻が下がりっぱなしです。
すごくいい気分になったので、しばらくこうして見つめていました。

クラブもこちらを見ているようで、まるで『お見合い』をしているような感覚でした。

この美しい顔をしたアイアンで今から球を打てるのかと思うとすごく嬉しくなりますし、ワクワク感が止まりません。

いい意味で『テーラー顔』ではないアイアンで、ベーシックなタイプです。

ストレートネックなので、強いグースを好まれる方には構えづらいところがあるかもしれません。
最近はセミグースタイプが多いですが、私はこのような顔のほうが好きです。

トップラインも真っ直ぐに近いので、逃がすイメージを出しやすいですし、ネック周りがスッキリしていて、ボテッとしていないのも魅力的です。
目の保養ができるアイアンというのは、こういうアイアンのことだよな・・・。と独り言をつぶやいていました。

試打を開始しました


フェース面

『打感』はソフトでとても良いです。
予想していた通りのグッドフィーリングです。

フェースへの乗っかりもいいですし、アイアン好きにはたまりません。

構えやすいのでイメージが湧きやすいですし、大きさもちょうどいいので、必然的に芯でヒットしやすくなります。
打感がとてもいいので、一球一球密度の濃い試打ができました。


トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では標準的で、特に『お助け機能』のようなものは感じません。

見た目通りといいますか、構えたときにイメージした出球のまま飛んでいきました。

最近は構えたときのイメージと、実際の弾道のイメージが合わないアイアンが多くなり、違和感を覚えています。

構えたときはフェース面がすごく立って見えたので、低めの弾道をイメージしていても、実際に打ってみると、ショートアイアンのように高~くあがっていくアイアンも多いです。

それは凄いことで、高い技術が組み込まれていると思うのですが、私はやはりこのような自然といいますか、ベーシックなタイプが好きです。

7番アイアンに欲しい、『グリーンを上から攻める感覚』が活かせるところに魅力を感じました。

これならグリーンに着地してから、滑ってダラダラと転がっていくことなく、しっかりとキャッチして止まってくれそうです。
特別タフなアイアンだとは思いませんでしたが、ヒッター向けのアイアンであることは間違いありません。


バックフェース

『安定性』という点では、これまでのハーフキャビティと同等で、寛容さが感じられるアイアンではありません。

普段マッスルバックを使用しておられる方には、キャビティの易しさ・大らかさを感じやすいかもしれませんが、いわゆる『イージー系』のアイアンを使い慣れておられる方はシビアに感じられるかもしれません。

しかし構えやすいので、いいイメージを出しやすいですし、そのイメージが強く残っているうちに打っちゃえば、再現性は高まるように思います。

まさに『鉄(アイアン)は熱いうちに打て』です。
イメージを反映しやすいアイアンといっていいと思います。

スイートエリアの広さで勝負するアイアンではなく、イメージの出しやすさでミート率を高めるアイアンといったほうがいいかもしれません。


飛距離性能

『飛距離性能』という点では普通ですが、弾道が力強く、いい伸びを見せてくれました。

いわゆる『ディスタンス系』のアイアンではないので、アイアンもドライバー同様、少しでも飛ばしていきたい方には物足りないところがあるかもしれません。

最近はそれほど『ヒット感』を強くしなくてもいいといいますか、ボールの横っ面を優しくなでるような感覚で打っていくのに適したクラブが多くなりましたが、このアイアンはしっかり振って強いインパクトでボールをターゲットまで運びたいアイアンです。

ソールが広すぎないといいますか、適度に狭かったからでしょうか?

横から滑らせるというよりも、昔のように上からしっかりと押さえ込んでいく感じで打つことができました。
大きな飛距離が望めるアイアンではなく、距離感を求めたい方に合いやすいアイアンであることは間違いありません。


操作性

『操作性』はかなり高く、左右へも曲げることが簡単でした。
私はドロー系のほうが自然な感じがしましたが、フェードヒッターの方にも易しく持ち球を打っていくことができるのではないでしょうか?

いい意味で『中間的』といいますか、ナチュラルなタイプで、クセのようなものを感じません。
球がつかまり過ぎないですし、逃がしていけるので左も怖くありません。

ストレートタイプだからなのか、初めて手にしたアイアンですが、一球目からダフることもなく、いい感じでボールと遊ぶことができました。

最近はドライバーに限らず、アイアンでも直進性の高いものが増えてきましたが、このアイアンは完全にマニュアルタイプです。

直線だけで攻めるのではなく、直線でも曲線で攻めることのできる懐の深さを感じました。
実戦では『攻めの幅』を増やしていけるので、使い勝手が良さそうです。

練習でいい球を打つのではなく、常に実戦(コース)でどのような球が出るかが大切ですが、このアイアンはすごく良さそうですし、今すぐにでもコースで使いたいと思わせてくれました。

試打後の感想


ヒール側

テーラーメイドは『ウッドメーカー』というイメージをもっていて、ドライバーやFWなどに比べると、アイアンはイマイチな印象もありました。

海外メーカー御三家といえば、テーラーメイド・タイトリスト・キャロウェイだと思いますが、アイアンではタイトリストやキャロウェイに大きく後れを取っていると私自身思っていました。

もちろん、飛び系アイアンもたくさん発表していて、それも凄い性能だと思いましたが、魅力を感じることは他のメーカーと比べると少なかったのは事実です。


テーラーメイド P7MC アイアン

しかし、このアイアンに出会って印象が変わりそうです。
テーラーメイドはついにアイアンにも本腰を入れたのでしょうか?

メーカーの発表するクラブに大きな変化が現れるときは、契約プロによるところが大きいと思うのですが、テーラーメイドがタイガー・ウッズ選手と契約して、これまでのようなステンレスのラージサイズばかりでなく、オーソドックスなフォージドアイアンにも力を入れるようになったのかもしれません。


TaylorMade P7MC アイアン

タイガーウッズ選手はナイキのクラブを長く使っていましたし、ナイキがクラブ業界から撤退して、テーラーメイドと契約したときは驚きました。

『らしくない感じ』がしたからです。

正直、タイガー・ウッズ選手にはミズノかタイトリストのアイアンを使って欲しいと思いましたし、日本の地クラブメーカーでいえば、三浦技研のアイアンがいいな・・・。と、ずっと思っていました。

テーラーメイドとタイガー・ウッズ選手とのイメージがマッチしなかったのですが、当然メーカー側としても契約プロの要望に応えるクラブを作るはずなので、クラブの性能には心配はしませんでした。


TaylorMade P7MC アイアン

私の友人たちもドライバーやFWはテーラーメイドを使っているけど、アイアンは他のメーカーを使う人が多かったです。

もちろん、テーラーメイドアイアンが良くないということではないですが、ドライバーほどのポテンシャルの高さを感じにくいものが多かったのは事実です。

私はテーラーメイドのドライバーやフェアウェイウッドを初めて試打してからも、そのクラブを何度か試打して楽しむことがありますが、アイアンは『一度きり』ということがほとんどでした。
一度試打したら、もう試打しなくてもいいと思っていました。


TaylorMade P7MC アイアン

しかし、このアイアンは違います。
何度でも試打したいですし、是非コースでも使ってみたいと思える魅力的なアイアンです。

ステンレスにはステンレスの魅力があると思いますが、私はやはり軟鉄が好きで親近感を覚えます。

このアイアンは軟鉄ですし、すごく綺麗に仕上がっていて男前なので、好感度がさらにあがりました。
チープさが全く無く、とにかく美しいです。

このアイアンを試打して、改めて全体的な『形の美しさ』が大切だな・・・。と感じました。
ゴルフクラブはまず、目で楽しませないといけません。

それには『形の美しさ』が必要です。
視覚・触覚・聴覚で楽しませてくれなければなりません。


TaylorMade P7MC アイアン

このような美しいアイアンは、『ミスをしたらクラブのせい』にできないところがまたいいです。

最初の印象が良くなかったり構えづらかったりするのもそうですし、打感が良くないクラブだと、ミスショットの原因をクラブのせいにしたりすることもありますが、このようなクラブだと、そういった言い訳ができないところがいいですし、私は昔からそのようなクラブを求めて使っていました。

ゴルフには
・クラブがスイングを教えてくれる。
・コースがゴルファーを育ててくれる。
という格言がありますが、このアイアンを試打して、まさにその通りだな・・・。と思いました。

予定の時間が来て、球数もオーバーしていたのですが、試打するのが楽しくて、なかなか止められませんでした。

今日も打席の外のアプローチ練習場で芝と戯れようかと思っていたのですが、このアイアンに出会い、急遽予定が変更になりました。

また試打したいですし、後ろ髪を引かれる思いで練習場を後にしました。


構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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