今夜、北海道で震度6弱の地震が発生しました。
ニュースを聞いて驚きました。
揺れが治まり、被害が拡大しないことを祈ります。
とても心配です、どうかお気を付けください。
さて今日は、このアイアンを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド M6 アイアン の7番 です。
シャフトは REAX 85 です。
ロフトは28.5度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は94g、トルクは1.8、バランスはD1、キックポイントは中調子 です。
テーラーメイドM6シリーズのアイアンです。
先日M6ドライバーを試打して好感を持っているので、アイアンも試打したいとずっと思っていました。
テーラーメイドらしい、機能的なデザインですが、ゴチャゴチャした感じがしないので、好感が持てます。
ラージサイズでプクッと膨れているタイプなのかな?と思っていましたが、そうでもありませんでした。
小顔ということはないですが、大きすぎないのがいいです。
セミラージサイズといったところでしょうか?
テーラーメイドらしいポケットタイプのアイアンです。
中空タイプのアイアンも試打しましたが、このポケットタイプがメインのような気がします。
薄くて小さいので、写真では見えづらいのですが、トゥ側には『SPEED BRIDGE』という文字がありました。
どういう工夫なのか分かりませんが、次ぎから次へと柔軟な発想で新たな工夫を取り入れてくれるテーラーメイドは凄いです。
トゥ側の、この部分にも工夫が見られました。
色々な物が組み込まれているようです。
ポケキャビらしく彫りの深さはたっぷりありますが、バックフェースが大きく膨れていないのがいいです。
これなら構えたときに、邪魔にならないだろうな・・・。と思いました。
トップラインは少し厚めですが、気になるほどではなかったですし、テーラーメイドらしい厚さです。
薄くてシャープなタイプではありませんが、これくらいの厚みがあるほうが、安心感が得られるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ソール幅は少しだけワイドに見えますが、今のアイアンの中では普通といった感じがします。
ワイドソールを好まれる方は、もうちょっと広さが欲しい・・・。と思われるかもしれませんが、私は広すぎるアイアンは難しく感じることが多いので、これくらいで収まっていると親近感が持てます。
ネックの長さは普通です。
見慣れた長さですし、特に変わったところは見られませんでした。
こうして見ても、ちょっとグースが利いているのが分かります。
私はこの角度から見て、そのクラブに見とれることもあるのですが、今日はそれがありませんでした。
感情が高ぶることもなく、機械的に淡々と見ていました。
これまでのテーラーアイアンと同じような感覚です。
フェース面にミーリングは無く、普通といった感じで、特に変わった工夫は見られませんでした。
先日試打したホンマのアイアンのときに、スコアラインの数について書かせていただいたのですが、このアイアンは14本です。
だいたい13本前後が普通だと思うので、このアイアンもその範囲になりますが、こうしてフェース面を見ていても、海外メーカーらしい感じがします。
ホットといいますか、熱い思いがこみ上げてくるようなフェース面ではなく、クールでマシン的な印象をもちました。
装着されているグリップはシンプルなタイプです。
ソフトなフィーリングで好感が持てますが、テーラーメイドはあまりグリップには気を遣っていないようにも見えます。
グリップは消耗品で変える頻度も高いので、あえて手を加えないという戦略なのかもしれません。
素振りをしてみると、少し軽く感じました。
顔が『ゴツい』感じなので、もうちょっと重量感があるかな?と思っていたのですが、違いました。
『よくある重さ』ではありますし、これくらいが今一番支持されているのかもしれません。
ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
テーラーアイアンらしい構え感といえますが、私の好みではありませんでした。
とはいっても、これまでもたくさん出会ってきた顔ですし、予想通りといえます。
マニュアルタイプの繊細さを感じさせる顔つきではなく、いい意味での鈍感さがあり、大らかそうな感じがします。
オートマ系のアイアンを好まれる方には、親しみをもちやすいのではないでしょうか?
私の好みから外れるところはあるのですが、これまでのテーラーメイドアイアンの中では、好感が持てるほうです。
グースが利いていますし、やや大味な感じがしますが、苦手意識などは芽生えませんでした。
テーラーメイドのアイアンだから、こんな感じかな・・・。と思いながら見ていました。
試打を開始しました。
『打感』は予想していたよりも良くて、一球目から、
あれ、これまでとちょっと違うぞ・・・。と思いました。
これまでのテーラーメイドのアイアンは、やや硬めでありながら、『芯』のない打感が多かったのですが、このアイアンの打感には芯があります。
いわゆる「ベチャッ」という感じの打感でもなく、程よい手応えがありました。
しかも硬すぎず、手に嫌な衝撃は残りませんでした。
ステンレス系アイアンの中では、好感度の高いアイアンです。
『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
構えたときに、結構『立って』見えたので、ひょっとしたらタフなタイプなのかな?と思うところもありましたが、実際に打ってみて、そういう感じではありませんでした。
ソールなどに施されている工夫もありますし、『ポケットタイプ』の優位性もあるのだと思います。
これまでたくさんのポケキャビを試打してきましたが、ポケットにする大きな目的のひとつといいますか、最大の目的は『ロフトを立ててもあがりやすくする』ということなのだと、改めて感じました。
わざわざポケットにして、ロフトを立てないのであれば、ポケットにする意味はないのかもしれません。
ポケットにして重心深度を深くするということも重要ですし、タングステンなどのウェイトを組み込むのも同じ目的です。
『スタンディングロフト』でも、あがりやすいアイアンはたくさんあります。
『安定性』は高く、見た目通りの大らかなアイアンです。
ヘッドはやや大きめですが、大きすぎないので、打点が安定していて易しく感じました。
易しいアイアンですが、これまでも同じようなタイプをたくさん試打してきているので、このアイアンが特別易しくなったという印象はもちませんでした。
『これまで通り易しい』といえるアイアンです。
オートマチック系のアイアンを好まれる方には、とても親しみやすい『易しさ性能』をもったアイアンといえるのではないでしょうか?
『飛距離性能』は優れていますが、今はこれくらいでも驚くようなことはありません。
私には完全に『2番手上』の飛距離性能をもっているのですが、ディスタンス系アイアンとしては、標準といえるのではないでしょうか?
そう思えるほど、今は『番手の概念』が崩壊しました。
易しい5番アイアンという感じですが、果たしてこのようなタイプで、グリーンでしっかり止まってくれるのかな?と思ってしまいました。
アイアンには『止め性能』を求めたいですが、このアイアンには止めるイメージが出てきませんでした。
キャリーも稼げますし、難しいアイアンではないですが、どうしてもそこから(グリーンに着地してから)が不安に感じます。
とはいっても、こういったことは、このアイアンだけでなく、多くのディスタンス系アイアンに共通していえることなので、あまり気にしないほうがいいのかもしれません。
これが今のトレンドだと割り切ったほうがいいような気もします。
『操作性』は、まずまずでした。
敏感に反応するというよりは、やや大らかさが勝ってしまうところがありましたが、左右に曲げることもできました。
マッスルバックなどのように大きく曲げることは難しく感じましたが、普通に対応してくれました。
『オートマ系』の顔をしているので、曲げるイメージがあまり出せなかったというところもあるのかもしれません。
私もちょっと淡々としすぎていたような気もします。
テーラーメイドM6ドライバーを試打していたので、このM6アイアンは少しスタイリッシュで精悍さがあるタイプのアイアンなのかと、実物を見るまでは予想していたのですが、違いました。
これまでもよく目にしてきた、ディスタンス系イージーアイアンです。
新たな工夫も見られますが、基本的には大きく変わっていないように思います。
球も普通にあがりやすいですし、距離も出ますが、私が一番印象に残ったのは打感です。
予想していたよりも、いい打感だったので、少しだけテンションがあがりました。
これまでテーラーメイドのアイアンは『大味』なものも多く、テンションがあがらないまま試打を終えることもたくさんあったのですが、このアイアンはちょっと違いました。
色々な工夫がされているんだろうな・・・。と思いました。
テーラーメイドはとにかく機能性を追求し、打感や構えやすさなどのフィーリングは『何番目かの優先順位』という認識をもっています。
その機能性と斬新な発想で、常に時代の先端を突っ走っているメーカーです。
テーラーメイドは、これからもこのような機能的なアイアンを発表し続けると思いますが、またいつか昔のようなフォージドタイプも発表して欲しいです。
テーラーメイドは、やっぱり『ウッド系』に力を入れているメーカーなのだと再認識しました。
これからもテーラーメイドの斬新な発想と、それを形にする技術力に期待していきたいです。
テーラーメイド M6 アイアン
- 2019年2月21日
- テーラーメイド
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