テーラーメイド M2 ドライバー

テーラーメイド M2 ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは テーラーメイド M2 ドライバー です。
TM1-216
シャフトは TM1-216 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は52g、トルクは4.5、バランスはD3.5、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は297gです。
正面
テーラーメイドの新しいドライバーです。
まだM1の印象が強いですが、早くも次のモデルが登場しました。
M1と比べると、シンプルになった感じがします。
デザインも、やや地味な感じがしますが、これまで地味なデザインのクラブには高性能な物がたくさんあったので、逆に期待感が膨らみました。
側面
全体的な形状としては、シャロー感があって、これまでのモデルと変わらないように見えます。
この形が今のテーラードライバーの基本といっていいのかもしれません。
ネック長さ
ネックの長さは平均的です。
見慣れた長さです。
ウェイト
バックフェースにウェイトがひとつだけ配置されていました。
M1は移動できるタイプだったので、とてもシンプルに見えます。
SPEED POCKET
ソールのフェース寄りには『SPEED POCKET』の文字がありました。
MULTI-MATERIAL
トゥ側には『MULTI-MATERIAL』という小さい文字がありました。
多くの材料が使われているという解釈でいいのでしょうか?
ワンピースタイプとは全く異なる、たくさんの部品を組み合わせたハイテクなドライバーなのかもしれません。
テーラーメイドの得意とするところだと思います。
調整機能
ネックには調整機能が搭載されていました。
溝の深さ
溝の深さも、結構あります。
メーカーによっては浅いタイプもありますが、どれがいいのか一概にはいえないのかもしれません。
深ければいいということでもないのかもしれないですし、強度の問題も出てくると思います。
シャローバック
シャローバックタイプです。
テーラーメイドのドライバーだからということでもないと思いますが、何となく力強そうな印象を受けます。
オリジナルグリップ
装着されているグリップは、これまでの物と同じようです。
特に変わった感じはしませんでした。
顔
顔はM1と違いはないように見えます。
実際に見比べてみないと違いは分かりづらいですが、こうして顔だけ見ていると、M1と同じように見えます。
今回はクラウンではなく、他の部分に新たな技術が組み込まれているのでしょうか?
振り感
素振りをしてみた感じはまずまずでした。
それほど重量感は感じず、やや軽量タイプだと思いました。
シャフトも、よくしなりました。
構え感
ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
以前も経験しているので、そのままのイメージで振っていこう・・・。と思いました。
白と黒の組み合わせが個性的ですが、形状自体は変なクセはなく、普通に構えることができました。
特にどこかを注意しなければならない・・・。といったこともなかったので、ヘッドに任せて打ってみることにしました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、しっかりめでした。
最近は球の質感をあまり感じさせない軽い打感のドライバーもありますが、このM2ドライバーは違う感じがしました。
手にしっかりと衝撃が伝わってきました。
これまでも、テーラーメイドのドライバーで経験してきた打感です。
打球音
『音』は、はっきりしているのですが、大きすぎないところに好感がもてました。
インパクトが緩んだり詰まったりすることもなく、最後まで振り切ることができました。
テーラーメイドらしい音だと思います。
この音も好感がもてますが、テーラーメイドはあらゆる角度からクラブ開発をしてきているので、いつか『音』にも研究を深め、私たちゴルファーが聞き惚れてしまうような音を発するドライバーを開発して欲しいと思いました。
打っている本人だけでなく、周りにいる人も心地良くさせる音だと、すごく魅力を感じます。
コースでもそうですが、特に練習場でいい音をさせていると、集中して練習できます。
音がいいと気分が乗ってきますし、楽しくなります。
ショットの成否を音で判断することも多いので、音はとても重要な項目です。
トゥ側
『球のあがりやすさ』は、予想していたよりは弾道も高く、あがりやすい印象をもちました。
前のモデルのM1よりは多少敷居が低くなっているように思います。
今のドライバー全体で見れば、結構しっかりしているほうかもしれませんが、M1と比べると親しみやすさが増しているように感じました。
M1は少し上がりづらかった・・・。と感じておられる方も、このM2は少し易しくなったな・・・。と感じられる方も多いのではないでしょうか?
SLDRが登場してきて、テーラーメイドは『ロフトアップ』を謳ってきましたが、このドライバーはそこまでのタフさは無いので、まずは普段のロフトで試してみられるのがいいのではないでしょうか?
バックフェース
『安定性』は、まずまずでした。
M1と大きな違いはないような気もするのですが、気むずかしいタイプではないので、親しみやすさを感じられる方も多いのではないでしょうか?
シビアさは感じませんでした。
方向性だけでなく、高さも安定しているように感じました。
縦の許容量も、結構あるのかもしれません。
飛距離性能
『飛距離性能』は、テーラーメイドらしいレベルの高さを感じました。
調整機能は付いていませんが、おそらくM1よりも、このM2のほうが、少しポテンシャルが高いのではないかな?と思いました。
球質は軽くなく、しっかりしている感じがしました。
キャリーもしっかり稼いでいくことができました。
『易しく飛ばせる』感じがしました。
操作性
『操作性』は、まずまずでした。
マニュアルタイプというよりは、オートマチックタイプといっていいと思います。
あまり自在に操作するタイプではありませんが、左右に曲げることも一応できました。
M1のような調整機能が付いていないので、重心距離を変えることはできませんが、球がつかまりすぎず左へのプレッシャーをあまり感じなかったのが良いと思いました。
もし調整するのであれば、大きな調整でなく、『微調整』ということで、鉛で対応していけばいいな・・・。と思いました。
ヒール側
テーラーメイドらしくないといいますか、調整機能が控えめなところが、とても印象に残りました。
M1は重心距離と重心深度を同時に変えられるようになっていたので、次もモデルはどうなるんだろう?と思っていました。
実際はとてもシンプルになっていました。
もちろん、調整機能は付いていますが、これまでの物と比べると、とてもシンプルになったように思います。
TaylorMade M2 DRIVER
ドライバーの購入条件に調整機能を挙げておられる方も多いと思います。
今は調整機能がポピュラーになりました。
なので、このニューモデルのM2は物足りないと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私はM1よりは、このM2のほうが、好感がもてました。
元々調整機能をそれほど重要視していないということもあるのですが、複雑な調整機能を有していない代わりに、もっと基本性能を上げることができているのではないかな?と思いました。
『易しさ』と『弾道の力強さ』が印象的でした。
TaylorMade M2 ドライバー
これまで、色々なメーカーの調整機能付きドライバーを試打してきて、調整機能が性能の負担になっているのではないかな?と思える物に出会ったことがあります。
調整機能が無ければ、もっと飛ばせるクラブが作れたんじゃないかな?と思ったことも何度もあります。
このM2はシンプルな調整機能ですが、その分ポテンシャルがアップしているように感じました。
調整機能はとても便利ですが、時にはそれが迷いの原因になったり、フィーリングを悪くしてしまったりすることもあるので、必ずしもいいことばかりではないような気もします。
これから調整機能がどのような形になっていくか分かりませんが、ひとつの形が出たのかな?と思いました。
次のモデルは『M3』でしょうか?
それとも違う名前になるのでしょうか?
期待して待ちたいと思います。