ゴルフクラブ試打日記。          

テーラーメイド M2 アイアン

テーラーメイド M2 アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは テーラーメイド M2 アイアン の7番 です。
REAX90 JP

シャフトは REAX90 JP です。
ロフトは28.5度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は99g、トルクは1.8、キックポイントは中調子 です。
正面

テーラーメイドの新しいアイアンです。
M2ということで、M1の後継モデルということは想像に難くないですが、本当にテーラーメイドはたくさんのクラブを毎年発表してくれています。
新しいクラブに出会えることは、とても嬉しいことです。
特にテーラーメイドファンの方には、嬉しいことではないでしょうか?
バックフェースのパーツ

バックフェースには、かなりたくさんのパーツが組み込まれているようです。
プラモデルを組み立てた後のように見えました。
『削り出し』『ワンピース』とは真逆の『Many parts』タイプのアイアンといったところかな?と思いながら見ていました。
このパーツにも、色々な効果が期待できるのかもしれません。
側面

全体的な形状としては、ノーマルな感じがします。
輪郭もシャープではなく丸っこいタイプです。
これまでのテーラーメイドのアイアンに見られた形状です。
彫りの深さ

彫りの深さも結構あります。
それよりも、これだけたくさんのパーツで出来ていると、近未来的な感じがします。
機動戦士ガンダムのモビルスーツを連想しました。
ソール幅

ソール幅は、ややワイドです。
今はアイアンもリーディングエッジやトレーリングエッジに工夫がされている物が多いですが、このアイアンはそういった工夫はあまり見られません。
すごくシンプルな感じがします。
『ハンドメイド感』ではなく、『マシンメイド感』が伝わってきます。
ソールの溝

ソールにはお馴染みの溝がありました。
これはテーラーメイドのアイアンには『必ず』といってもいいくらい、よく見られます。
この溝で、どれだけ飛距離が伸びるのか興味があります。
ネックの長さ

ネックは短めです。
グースが効いているのも分かります。
ネックの特殊なパーツ

それよりも、この見たこともない特殊なパーツに目が行きました。
一瞬、これは調整システムの一部なのかな?ひょっとしたらロフトやフェースアングルやライ角を変えられるのかな?と思いましたが、どうやらそうではないようです。
軟鉄ではロフトやライ角は簡単に調整できますが、それ以外の素材だと、なかなか上手くいかないことも多いようです。
ミーリング無し

フェース面にはミーリングはありませんでした。
これまでのテーラーメイドのアイアンによく見られるフェース面です。
バックフェースやネック(ホーゼル)には、新たな工夫が見られますが、フェース面は変わらないようです。
軟鉄とは違う、ステンレスらしい質感だな・・・。と思いました。
何となく冷たい感じがします。
フェース面はゴルフクラブの中で唯一、ボールに触れる部分なので、もっと色々な工夫があってもいいのかな?と思いました。
オリジナルグリップ

このオリジナルグリップも、お馴染みな感じがします。
テーラーメイドのクラブには、よく採用されているグリップです。
今月試打した、ナイキのクラブがかなりカラフルなのが印象的ですが、テーラーメイドは落ち着いたデザインです。
こういったところにも、メーカーの考えの違いのようなものが見て取れます。
カラフルなクラブも好きですが、私はどちらかというと『モノクロ』が好きです。
トップライン

トップラインは厚めで、丸みを帯びていました。
これまでのテーラーメイドらしい特徴でした。
見慣れた感じがしますし、テーラーメイドのアイアンといったら、このタイプを連想します。
海外製らしい外観です。
構え感

ボールを前にして構えてみても、予想していた通りでした。
色々な工夫が新たに加えられていますが、構え感などは大きな違いは見られません。
この構え感はテーラーメイドらしい感じがします。
やや大きめのヘッドですが、大きすぎないところがいいな・・・。と思いました。
グースもよく利いています。
正直、私はあまり好きなタイプではないのですが、このような構え感が好きだという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
繊細なイメージが色濃く浮き出てくるというよりも、オートマチック感といいますか、大らかさを感じました。
あまり限定せずに、まずはいい意味でアバウトに打ってみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』はまずまずでした。
ステンレスらしいクールでしっかりめの打感だと思いました。
軟鉄アイアンのような『乗っかり感』はありませんでした。
私はいわゆる『球持ちのいい』アイアンが好きですが、このアイアンは真逆なタイプの『球離れがいい』タイプだと思います。
フェースにしっかり乗るというよりは、一瞬でバーンと飛び出していく感じといったらいいでしょうか?
最近の『ディスタンス系アイアン』に多いフィーリングです。
トゥ側

球はあがりやすくて、タフな感じは全くしませんでした。
ロフトはかなり立っていますが、それによる弾道の低さやドロップ感なども感じませんでした。
しっかりとキャリーを稼ぐことができました。
構えた時にでる『出球のイメージ』と実際の高さが合いづらいところもありますが、これはもうたくさん経験していますし、これが『今のアイアン』といえるのかもしれません。
見た目はシブくて、いかにもアスリートモデルっぽいところもありますが、実際はとても易しくてあがりやすいタイプだな・・・。と思いました。
装着されている軽量スチールも、上げやすくしてくれているのだと思いました。
バックフェース

『安定性』も高いと思いました。
寛容さも充分感じられます。
本来は普通のフルキャビティといえると思うのですが、そこにたくさんのパーツが組み込まれて、この大らかさが実現できているのかもしれません。
シビアさは全く感じませんでした。
飛距離性能

『飛距離性能』は、かなり優れていました。
今の主流といってもいい、『飛距離系アイアン』です。
弾きの良さ・球のあがりやすさなども、このアイアンの飛距離性能を支えていると思います。
ドライバーだけでなく、アイアンにも飛距離を追求した、テーラーメイドの技術が凝縮されているようです。
確実に2番手くらいは違うな・・・。と思ったのですが、今は飛ぶアイアンがたくさんあるので、その番手感覚も曖昧になってしまいます。
操作性

『操作性』は、まずまずでした。
ややクセのある顔ですが、左右にも曲げることができました。
どちらかというと大らかさが勝ってしまうのですが、『曲がりにくい』ということはありませんでした。
『逃がす』『つかまえる』ということでいうと、ややつかまえるほうが勝っているように感じられました。
上から潰すというよりも、横からはらうイメージで打っていきたい方に合いやすいアイアンだと思います。
ヒール側

テーラーメイドらしい、高い機能性をもったアイアンです。
特に飛距離性能が高いと思いました。
いい意味での『鈍感さ』のようなものもあって、それがあるからこそ飛距離を求めていけるのではないかな?と思いました。
テーラーメイド M2 アイアン

私はコーヒーが大好きで毎日飲むのですが、このコーヒーはピュアなブラックコーヒーというよりは、たくさんの豆がブレンドされたブレンドコーヒーのような印象をもちました。
『クリアテイスト』というよりは、たくさんの味が混ざった『ミックステイスト』といったところかな?と思いました。
こういったところは、テーラーメイドの個性といっていいのかもしれません。
合わさることによって、ひとつの味が生まれることもあるのだと思います。
テーラーメイドは決して立ち止まらず、ずっと走り続けている印象があります。
いつも新たな挑戦が感じられます。
それがゴルフクラブの進化につながっているように思います。
TaylorMade M2 アイアン

このネックにある特殊なパーツは見た目とてもインパクトがありましたが、打っているときは全くといっていいほど気になりませんでした。
どのような意味があるのか、私には分かりませんでしたが、テーラーメイドが実際に形にしているということは、それなりの意味があるのだと思います。
TaylorMade M2 アイアン

ピンのアイアンは大きな凹みが『個性』になっていますが、これからのテーラーメイドのアイアンは、このようなタイプが採用され続けるのかもしれません。
クラブに個性があることは、とてもいいことだと思います。
TaylorMade M2 アイアン

テーラーメイドファンの方には、たまらない魅力があるアイアンといえるのではないでしょうか?
距離や安定性を追求した、機能的なアイアンといえると思います。
TaylorMade M2 アイアン

性格がはっきりしているところが、テーラーメイドらしい感じがします。
このままいくと、次のモデルは『M3』でしょうか?
TaylorMade M2 アイアン

私が使いたいタイプのアイアンとは異なる部分もありますが、テーラーメイドの技術や工夫が感じられました。
これからもテーラーメイドに期待していきたいです。