ゴルフクラブ試打日記。          

テーラーメイド M GLOIRE レスキュー

テーラーメイド M GLOIRE レスキュー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブ
テーラーメイド M GLOIRE レスキュー の4番 です。
Speeder Evolution TM
シャフトは Speeder Evolution です。
ロフトは21度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は50g、キックポイントは先中調子 です。
正面
テーラーメイドグローレシリーズの新しいレスキュー(ユーティリティ)です。
先日、フェアウェイウッドを試打することができましたが、今日はこのハイブリッドです。
今はゴルフクラブメーカーがたくさんあり、何となくですが、『人の温かみ』といいますか、人間的でどこか温かい感じのメーカーもあります。
対して、そういったものとは全く無縁で、『機械的』で温かみはなく、むしろ『冷たい』といいますか、『血の通っていないマシン』のように感じられるメーカーもあります。
テーラーメイドは後者のほうです。
温かみが感じられないといっても、それは優れていないということでは全くなく、クラブから感じられる『感覚的な表面温度』といったほうがいいかもしれません。
ハンドメイド感は全く無く、海外で大量生産されているからなのかな?と思いましたが、詳しいことは自分でもよく分かりません。
いつかメイドインジャパンで精度の高いテーラーメイドを見てみたいですが、それは叶わないような気がします。
側面
大きさや形状は標準的ですが、このデザインが個性的です。
一目でグローレと分かります。
それだけ、グローレが一般化してきたように思います。
グローレというブランド誕生時はもっと高級感・エグゼクティブ感を打ち出していたように思いますが、今はずいぶんと親しみやすさが感じられるようになりました。
ネック長さ
ネックの長さは標準的ですが、調整機能が搭載されていません。
テーラーメイドは調整機能のイメージが強いですが、ブランドというよりはそのモデルによって有り無しが決まっているようです。
これまでのグローレシリーズは調整機能付きの物もありましたが、今回のモデルにはありません。
私は重要視していませんが、テーラーメイドのクラブには全て搭載してほしいというテーラーメイドファンの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
ソールの溝
ソールには溝があります。
これはおなじみです。
溝の深さ
溝は浅く、FWと同じです。
FWとは、かなり共通点が多そうな感じがします。
今度、機会があれば見比べてみたいです。
ヒール側のウェイト
ヒール側には大きなウェイトがひとつだけ配置されています。
数字は刻印されていなくて、『TUNGSTEN』の文字だけがありました。
顔
オーソドックスな、いい顔をしています。
テーラーメイドのハイブリッドらしい、『テーラー顔』といっていいように思います。
モデルは変わっても、この形状は変わらないようです。
カーボンクラウン
カーボンクラウンが採用されていて、ドライバーやFWと同じです。
このグレーも見慣れてきました。
クラウンの大部分を占めているので、かなり軽量化・低重心化されているのではないでしょうか?
ソールだけでなく、クラウンも機能的な感じがします。
ユーティリティ(ハイブリッド)はドライバーと比べると、ヘッド体積が大きくないので、組み込みたくても組み込めない工夫がたくさんあると思うのですが、このクラブは組み込めるだけ組み込まれているようです。
機能の『ごった煮』といったところでしょうか?
フェース面のデザイン
フェース面はシンプルで美しいです。
以前も書きましたが、今年のモデルはフェースの質感が向上した感じがします。
フェース面はとても微妙であり重要なパーツですが、メーカーによっては細心の注意を払う感じのところもあれば、あまり気を配っていないように思えるところもあります。
テーラーメイドはどちらかといえば、後者の印象だったのですが、今年になってすごく気を配っているようです。
これも、長年の研究の成果でしょうか?
TWIST FACE
トゥ側には『TWIST FACE』の文字があります。
これまでのモデルと共通していますし、これから登場してくるであろうクラブにも採用されるのではないでしょうか?
シャローヘッド
見慣れたシャローヘッドです。
スタンダードシャローといってもいいかもしれません。
オリジナルグリップ
装着されているグリップも、これまで経験してきました。
ソフトなフィーリングで好感が持てます。
振り感
素振りをしてみると、4番のハイブリッドにしては、かなり軽く感じましたが、これがグローレシリーズだからなのかもしれません。
軽量ではありますが、手に負えないほどの軽さではありませんでした。
シャフトは粘るというよりは、『よく動く』タイプです。
構え感
ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
スタンダード感があって、これまでの経験が活かせそうです。
易しさを感じさせますが、変なクセのあるタイプではありません。
ヘッドは白い部分よりも、グレーの部分のほうが多いですが、この顔であれば、白いヘッドを好まれる方にも受け入れられやすいのではないでしょうか?
クセのない形というのもいいですし、ヘッドが大きすぎないのもいいです。
ボールとの大きさの対比もとれています。
これならば、いいイメージが描けます。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、しっかりしているといいますか、やや硬めでした。
ソフトなフィーリングではないですが、このフィーリングもテーラーメイドらしい感じがします。
打球音
『音』は、やや大きめですが高くなく、問題ありません。
この『機械的な』といいますか、はっきりした音を好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
正直、私はこの打感と音は、あまり好感が持てませんでした。
トゥ側
球はあがりやすくてイージーです。
ロフトが21度ということは、私の感覚では3番アイアンになるのですが、このような易しくあがってくれるハイブリッドが一般化したのだから、アイアンがどんどん少なくなっているのも当然のような気がします。
ボールの低スピン化が進めば進むほど、アイアンのような重心の浅いクラブは活躍の場を失うのかもしれません。
難しいクラブをあえて使うのではなく、『最初から易しい』クラブを使うほうが合理的で成功率も高まるのは間違いありません。
私がビギナーの頃は、難しいクラブを練習して『打ちこなせるようになった喜び』というものがあったのですが、今のクラブは最初から易しくなっているので、そういった『成長の喜び』というのは感じにくくなってきているのかもしれないですし、今はそういうものはなくてもいいという考え方が一般的なのかもしれません。
バックフェース
『安定性』も高いです。
構えやすいのでラインも出しやすいですし、寛容さも充分持ち合わせています。
球もつかまりやすく、右にフケる球も出づらいです。
シビアさは全く感じませんでした。
飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなかいい感じですが、今のハイブリッドの中では平均的から少し優れているくらいかな?と思いました。
すごくよく飛ぶというよりは、易しく飛ばせる性能に長けているように感じます。
フェースの弾きもよく、高めの弾道でしっかりとキャリーを出していけました。
操作性
『操作性』はいい感じですが、今のハイブリッドの中でも普通といった感じがします。
左右にも曲げることはできましたが、あまり極端なことはしづらいタイプです。
装着されているシャフトが、かなり動くタイプなので、暴れすぎないようにすることのほうが重要でした。
ヒール側
テーラーメイドらしい高機能なクラブです。
全体的にとてもバランスがとれているな・・・。と思いました。
TaylorMade M GLOIRE RESCUE
高級感もあってカッコいいクラブですが、決してハードルが高いクラブではありません。
『易しさ』という性能が優れていて、アスリートタイプの方はもちろん、スインガータイプの方にも受け入れられやすいのではないでしょうか?
TaylorMade M GLOIRE RESCUE
テーラーメイドのレスキューと聞くと、私は今でも『下駄履きソール』のイメージが強く残っているのですが、時代は変わり、クラブが大きく進化してきて見られなくなりました。
当時は『接地面積』が少ないほうが、抜けが良くなるだろうという発想だったと思うのですが、時の経過と共に研究が進み、そういった工夫は必要ないと分かったのかもしれません。
TaylorMade M GLOIRE RESCUE
FWやハイブリッドもウェッジ同様、『ソールを使うクラブ』なので、今はいろいろな工夫が見られます。
こうして見ても、芝の抵抗を受けにくく、かなり滑ってくれそうに感じられます。
TaylorMade M GLOIRE RESCUE
このクラブはレスキュー(ハイブリッド)でありながら、先日試打したFWとかなり共通点が多いようなので、今度機会があれば、打ち比べてみたいです。