今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド M GLOIRE アイアン の7番です。
シャフトは N.S.PRO 820GH です。
ロフトは27度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は85g、キックポイントは先中調子 です。
テーラーメイドグローレの新しいアイアンです。
グローレブランドが誕生してから数年が経ちましたが、すっかり人気ブランドへと定着しています。
他のモデルはあまり手にしないけど、グローレは親しみやすいと感じておられる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
テーラーメイドは海外メーカーですが、グローレシリーズは日本市場を意識しているように思います。
ラージサイズで、ちょっとゴツいのが意外でした。
以前試打したモデルは、もうちょっとシュッとしていたので、今回もそのようになっているのだろうと思っていました。
ある意味、海外メーカーらしい形状といえます。
テーラーメイドらしく、様々なハイテクが搭載されているようですが、私の中ではテーラーメイドは『アイアンメーカー』というよりは、『ウッド系メーカー』という認識があります。
トゥ側には『RIBCOR HT』という文字がありました。
どういう意味なのかよく分かりませんが、何やら新しい技術が投入されているようです。
フィーリングというよりは、飛距離の為の工夫ではないでしょうか?
こうして、このアイアンを見ていても、『フィーリングの雰囲気』は伝わってきませんでした。
表情豊かというよりは、無表情に近い感じで、機械的なオートマチック性を感じさせます。
彫りの深さは結構ありますが、バックフェースが大きく膨れすぎていないのがいいです。
キャビティ形状としてはノーマル的な感じがしますが、きっと中には色々なパーツが組み込まれているのだろう・・・。と思いました。
トップラインは厚めです。
このようなタイプには、よく見られる厚さです。
大味に見えました。
ソール幅は、やや広めではありますが、広すぎないですし、今のアイアンの中では平均的といっていいように思います。
ソールには溝のようなものがあります。
今のテーラーメイドのアイアンといえば、これです。
数年前からずっと継続しているので、おそらく大きな意味があるのだろうと思います。
溝の深さも浅く、これまでと変わりません。
溝というよりは、『段差』といったほうがいいのかもしれません。
ネックの長さは標準的です。
こうして見ても、かなりグースが利いているのが分かります。
ラージサイズのアイアンですが、この角度から見る限り、それほど『頭でっかち』には見えませんでした。
リーディングエッジもトレーリングエッジも、微妙に『面取り』されていました。
抜けにもこだわっているようです。
フェース面にミーリングはありませんでした。
これまで何度も何度も見てきた、ごく普通のフェース面です。
『削る』というよりも、『スタンプ感』のあるスコアラインですが、今は殆どがこのようなタイプです。
バックフェースやソールには色々な工夫がされているけど、ボールとの唯一の接点でもあるフェース面はずっと変わらないままなんだな・・・。と思いました。
他のパーツに比べ、フェース面だけはあまり進化しないようです。
とはいっても、フェース面(スコアライン)には、色々な規制があり、それに違反してしまうと、適合モデルとして売り出せなくなるというリスクもつきまとうので、積極的な工夫はしづらいのかもしれません。
以前も書きましたが、競技に出場せずにプライベートで楽しむゴルファーが高反発ドライバーを使うのであれば、アイアンやウェッジも角溝を使うのもアリなのでは?と思います。
ドライバーだけルール非適合を使うのではなく、他の13本のクラブも全て非適合モデルでもいいのではないでしょうか?
ついでにボールも初速オーバーを使ってみるのもいいように思います。
アイアンの反発力を高めて、ドライバーと同じように高反発アイアンというのもアリのような気がします。
USGAやR&Aが定めたルールに当てはまらない、独自の進化も見てみたいです。
装着されているグリップは、なかなかいい感じです。
オーソドックスなタイプで、親しみやすいです。
素振りをしてみると、軽量感はあるのですが、結構ヘッドが利いている感じがしました。
最近はドライバーだけでなく、アイアンも『軽量化』が進んできているように感じることもあるのですが、このアイアンはちょっと違うように感じました。
軽いだけのアイアンではないような気がします。
トゥに『TUNGSTEN』の文字があり、タングステンが組み込まれていることを知りました。
ウェイトが組み込まれているタイプのアイアンで、昔からよく見られます。
ボールを前にして構えてみると、正直好みとは全く違うタイプなのですが、これまでもたくさん試打してきました。
海外メーカーらしい顔をしているな・・・。と思いましたが、少しテンションが下がってしまいました。
グローレはもっと日本的な印象をもっていたのですが、このMは違うようです。
とはいっても、このようなタイプも昔からありますし、好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
大顔タイプでグースもよく利いています。
トップラインも厚くて、大味な感じがしました。
鮮明なイメージを描くことがなかなかできず、頭の中がモヤモヤしたところはあったのですが、これまでの経験でカバーしていくことにしました。
淡々とした感じです。
試打を開始しました。
『打感』は硬く、好みではありませんでした。
ガツンという感じで、結構手応えはありました。
球はよくあがってくれるのですが、グースがきつかったせいか、最初の数球は少しダフり気味に入ってしまいました。
それでも充分球をあげてくれました。
組み込まれているタングステンがよく効いているのかもしれません。
スイートエリアは広くて、大らかなタイプです。
どこでヒットしたかが分かりづらく、なかなか『意思の疎通』ができなかったのですが、それを大らかさがカバーしているように感じました。
見た目通りの性能で、シビアさは全くありません。
『飛距離性能』は高く、今のアイアンらしい特徴をもっています。
フェースの弾きが良く、しっかりとキャリーを出していけるタイプのアイアンです。
飛びの為の色々な工夫がされていますが、最も大きいのはロフトを立てて飛ぶようにし、それによって生じるあがりづらさを上手くカバーしているという、今のアイアンそのもの・・・。といった感じがします。
グローレは元々、ヤングゴルファーというよりは、経験を積んだベテランゴルファーの方を対象にしたイメージがあるのですが、このアイアンもそういったタイプだと思いました。
そういった意味では、このアイアンはブランドのイメージ通りといっていいのかもしれません。
『操作性』という点では、難しいです。
左右にも曲げて見ようと思いましたが、なかなか思うようにはいきませんでした。
何とか曲げることはできましたが、やはり難しいな・・・。と思いました。
このアイアンのもつオートマ性を活かしたほうがいいような気がします。
これまでのモデルとデザインが一新し、目を引くようになっています。
フェース面など、変わらないところもありますが、色々な工夫がされているアイアンです。
フィーリングというよりは、機能性を重視していて、メーカーの特徴がよく出ているように思います。
フィーリングは『慣れ』という部分も大きいと思いますし、このようなタイプを好まれる方にはとても魅力的といえるのではないでしょうか?
ピュアな・・・。といいますか、色々なパーツが組み合わさった複合的なアイアンで、以前試打したM4アイアンを思い出しました。
たくさんの機能が詰まったアイアンですが、やはりテーラーメイドは『ウッド系』のメーカーだな・・・。と思いました。
テーラーメイド M GLOIRE アイアン
- 2018年10月1日
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