今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド ROCKETBALLZ TOUR フェアウェイウッド のT3です。
シャフトはUST mamiya PROFORCE VTS SILVER 7 です。
ロフトは14.5度、クラブ長さは43.5インチ、シャフトフレックスはX、シャフト重量は77g、トルクは3.5、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は338gです。
今大人気のフェアウェイウッドです。
練習場やコースでも、たくさん見かけるようになりました。
『グローレ』などもありますが、白いフェアウェイウッドといえば、ほぼこの『RBZ』といっていいように思います。
RBZは、この『TOUR』と『ノーマル』のモデルがありますが、私は『TOUR』のほうが易しく感じます。
ノーマルモデルもいいのですが、球が少し捕まりすぎる感じがします。
この『RBZ TOUR』は、以前も試打したことがあり、記事に書いたのは『クリーク』でしたが、この『スプーン』も記事には書いていませんが、試打したことがあります。
しかし、その時装着されていたのは、このマトリックスのシャフトでした。
私は、このシャフトに馴染めなかったせいか、あまりいい印象が残っていませんでした。
球はあがりすぎる感じがしましたし、左右に散らばりやすくて、扱いづらかった・・・。という記憶が残っています。
しかし、今回はマミヤのプロフォースなので、期待がもてます。
このシャフトも何度か試してみたのですが、いい印象が残っています。
『日本仕様』だと、『FUBUKI』や『ツアーBB』などがラインアップされているそうなのですが、並行輸入品は、マトリックスだと聞きました。
日本仕様は、人気の高いシャフトが挿してありますが、価格的にもけっこう高価になってしまいます。
デフレの世の中で、FWに4万円以上するというのは、高価な部類に入ると思います。
日本仕様のツアーは、いわゆる『数量限定』なのだそうで、既に品切れになっているショップも多いそうで、次回入荷分もないというのも聞きました。
しかし、例え最初は『限定発売』のつもりでも、人気が高くなって品薄になってしまえば、購入できないユーザーがたくさんいるということなので、追加生産して欲しいと思っています。
人によって好みが分かれてしまうのは当然ですが、この『RBZ』フェアウェイウッドに関していえば、ノーマルモデルよりもツアーモデルのほうが、ヘッドの性能を活かしきれているような気がします。
私はノーマルモデルには、あまり魅力を感じていません。
『顔』は、やはり『トライアングル顔』になっています。
今ではポピュラーな形状だと思いますし、すっかり市民権を得たような気がします。
この艶消しな感じのホワイトヘッドにも、好感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
私はどちらかというと、これまでの黒いオーソドックスなタイプが好きですが、これだけたくさんの人が使っているのを見ると、それだけメリットもあるのだと思います。
ただ、あくまでも私の個人的願望としては、このRBZに『ブラックモデル』が登場してくれると嬉しいな・・・。と思っています。
使っているドライバーが黒なので、やはりFWも色を合わせていきたいと思っています。
素振りをしてみても、プロフォースの良さが感じられます。
シャフトもしっかりとしていますが、タフ過ぎる感じはしません。
何と言いますか、『ブゥーーン』という反応の鈍いタイプではなく、『スキッ』と反応のいい、気持ちよく振り抜いていける感じが気に入っています。
『クリアな振り感』といったらいいでしょうか?
すごくイメージを出しやすいです。
ボールを前にして構えてみても、やはり白いヘッドというのは、独特な雰囲気をもっているように思います。
かなりポピュラーな色になってきましたし、テーラーメイドがヒットさせたことにより、他のメーカーも追随してきました。
しかし、やはり『本家』といいますか、一番イメージが強いのは、やはりテーラーメイドではないでしょうか?
先日のプライベートラウンドで、白いヘッドを試してみて、なかなかいい感じでしたが、やはり私には黒いヘッドのほうが扱いやすく感じました。
『慣れている』ということも大きいのかもしれませんが、私は今流行っているからといって、すぐに白いヘッドに変えることはないように思います。
『ノーマルモデル』よりは、若干『小顔』になっているように思いますが、それでもやはりスプーンにしては、ちょっと大きく感じます。
ティアップして打つときは、この投影面積の大きさが武器になると思うのですが、『直打ち』のときは、あまり大きすぎないほうが扱いやすく感じます。
今日は敢えて、その『直打ち』をメインに試打をすることにしました。
試打を開始しました。
『打感』はテーラーメイド独特な感じで、これまでも経験したフィーリングです。
硬すぎず、結構ソフトに感じられます。
ただ、何と言いますか、『機械的な柔らかさ』といったらいいでしょうか?
『少数精鋭』で厳しい品質管理の下、丹精込めて作られたヘッドというよりも、あくまでも『大量生産』でコストダウンを実現できているような打感といったらいいでしょうか?
『クラブ職人さんの魂』が感じられるというよりも、オートメーション化された機械の動く音が聞こえてきそうなフィーリングでした。
国内地クラブメーカーのフィーリングとは異なります。
『音』は、ややはっきりとした感じですが、大きすぎずに好感がもてます。
この音は何度も耳にしてきましたし、コースや練習場でもたくさん耳にするようになったので、すっかり慣れてしまいました。
『球のあがりやすさ』という点では、ロフトが立っている3Wということもありますし、明らかにヒッター向きだと思います。
特に『直打ち』では、ある程度のHSがないと、球が浮いてくれないかもしれません。
『ノーマルモデル』のほうが、少しシャローな分だけ球は浮きやすくなっているような気もします。
こういったところは、『標準装備』のマトリックスシャフトとも共通するところのように思います。
しかし、『安定性』が、かなり良くなったように感じられました。
『標準装備』されていた『マトリックスシャフト』よりも、断然こちらのプロフォースのほうが球筋が安定しています。
ライン出しがとてもイージーで、暴れる感じがしません。
きっちりと狙ったところに運んでいける頼もしいフェアウェイウッドだと思いました。
今は『リシャフト』が当たり前のように行われていますし、『標準装備』されているシャフトの存在が希薄なっているように感じることもあります。
しかし、メーカーもヘッドと相性のいいシャフトを組んでいるはずなので、何が何でもリシャフトする必要はないと思うのですが・・・。
ただ、今回に限って言えば、明らかにリシャフトしたほうが、性能がアップしているように思います。
このRBZ TOURの好感度がすごくアップしました。
『飛距離性能』という点でも、すごく向上したような気がします。
マトリックスシャフトでは、球が高くあがり過ぎて飛距離をロスしていたように思いますし、かなりバラつきが出てしまいました。
まとめるのが難しく感じていましたし、何より振っていて、あまり楽しく感じませんでした。
しかし、今回は弾道も安定し、飛距離も伸びています。
『飛び系FW』の本領発揮といったところです。
これならば狭いホールのティショットや、ドライバーの調子が悪くなったときなどにも、充分カバーしてくれるように思います。
とても頼もしい存在になってくれそうです。
14本のクラブの中で、ドライバーとスプーンだけは飛距離を求めていくクラブだと思っているので、こういった飛びの力が強いFWには魅力を感じます。
『操作性』という点では、できればあまりインテンショナルなショットは打ちたくないと思いました。
顔はどちらかというと『逃がし顔』だと思ったのですが、結構球がつかまってくれました。
左右どちらにも曲げていけましたが、やはりあまり意図的に曲げるよりも、各々の持ち球で勝負していきたいFWだと思います。
このツアーモデルで球がつかまりづらい・・・。という方には、ノーマルモデルがいいのかもしれませんが、決してつかまりづらいクラブではないので、それほど敬遠する必要はないような気がします。
前のシャフト(マトリックス)では、少し扱いづらい印象が残っていたのですが、やはりシャフトを替えると、こんなにも印象が変わるのか?と改めて思いました。
『飛距離』に加え、『操作性』『安定性』も、かなりアップしました。
いくらいいヘッドでも、やはりシャフトが合っていないと、そのヘッドの性能を充分に発揮されることは難しいのだと、至極当たり前のことを今日は強く実感しました。
勿論、標準装備されているマトリックスシャフトのまま愛用しておられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、いい結果が残せているかもしれません。
しかし、私にとっては、『圧倒的』といってもいいくらい、プロフォースのほうが扱いやすくて好印象でした。
これならば、また何度でも試打してみたいと思いましたし、コースでも使ってみたいと思いました。
私はずっとテーラーメイドの『Vスチール』というフェアウェイウッドにお世話になっていて、いい思い出がたくさんあるのですが、そろそろ休ませてあげなければならない時期に差し掛かったのかもしれません。
新しいFWを探す時期に入ったのかもしれません。
そういったときに、同じメーカーである、テーラーメイドのフェアウェイウッドは、やはり候補に挙がります。
シャフトを替えただけで、すごく印象が良くなったので、この『RBZ TOUR』も、充分にアリだと思いました。
今、人気のあるマミヤのシャフトといえば、緑色が特徴的な『4U』だと思いますが、このプロフォースもすごくいいシャフトだと思います。
同じフレックス表示でも、プロフォースのほうがしっかりしている感じがしますし、価格面でもかなり魅力的です。
これだけの高性能でありながら、この価格設定ということは、おそらく今、流通しているシャフトの中でもトップクラスといっていいくらい、コストパフォーマンスに優れているのではないでしょうか?
今大人気の『高弾性シート』ではないようですが、反応もしっかりとしていて、オートマチック的にラインを出しやすいシャフトです。
私はとても好感をもちました。
この『RBZ』のヘッド自体も、それほど高価ではないですし、プロフォースもかなり低めに抑えられているので、リシャフトをしたとしても、それほど高くつかないところも魅力だと思いました。
今品薄状態の『日本仕様品』よりも価格は抑えられるように思います。
この『RBZ TOUR』の『BBモデル』や『FUBUKIモデル』などを試打したことはないのですが、それでも私にはこの『プロフォースモデル』のほうが、いい結果を出しやすいように感じました。
また何度でも試打したいと思いましたし、その好印象度が強くなれば、購入するかもしれないな・・・。と思いました。
『球の浮きやすさ』や『操作性』では『Vスチール』ですが、『飛距離』と『直進性』でいうと、この『RBZ TOUR』に軍配があがります。
ドライバーの飛距離性能が『ヘッドだけ』だと、だんだん限界に近づいているのに対し、フェアウェイウッドには、まだまだ『伸びしろ』があるのかもしれません。
このRBZがブームの火付け役となって、『飛びFW』の時代がやってくるような気もします。
RBZにも魅力をすごく感じましたが、できれば『メイド・イン・ジャパン』で、このFWを凌駕するニュークラブが出てきて欲しいです。
テーラーメイド ROCKETBALLZ TOUR フェアウェイウッド T3
- 2012年10月12日
- テーラーメイド
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