ゴルフクラブ試打日記。          

テーラーメイド RESCUE ユーティリティ

テーラーメイド RESCUE ユーティリティ 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは テーラーメイド RESCUE ユーティリティ の3番 です。
NS PRO 950GH

シャフトは NS PRO950GH です。
ロフトは18度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は393gです。
正面

テーラーメイドの白いユーティリティクラブです。
今年はR11ドライバーがすごくブレイクしていますが、このユーティリティも同じ流れを汲んでいるようです。
ネック部分の調整機能

FCT(フライト・コントロール・テクノロジー)

ドライバーだけでなく、ユーティリティにも、同じようなチューニング機能がついています。
テーラーメイドらしい、徹底的なクラブ作りが伺えます。
このユーティリティクラブを初めて見たとき、『R11ユーティティ』というのかと思ったくらい、とても革新的なクラブだと思いました。
『レスキュー』の初代モデルから手にしてきた私としては、ずいぶんと変わったものだ・・・。と思いました。
初期のモデルはすごくシンプルでした。
顔

『顔』は、とてもオーソドックスで好感が持てます。
緑に白がとても映えるなあ・・・。と思いました。
いくら機能がたくさんプラスされても、『顔』がダメだと魅力は半減してしまいますが、こういったところにも抜かりのないところがテーラーメイドらしいと思います。
機能を優先するあまりに、『顔の良さ』『構えやすさ』などをまるで無視しているのではないか?と思えるようなクラブ(特にドライバー)にも、これまで出会ってきましたし、そういったクラブは一時的には話題になりましたが、今では全くといっていいほど見かけることがなくなりました。
年月が経って、いずれそういったクラブも再び出てくるのかもしれませんが、私はずっと興味が湧かないような気がします。
側面

見るからに、様々な工夫が施されているようです。
『メカニカルユーティリティ』といっていいのではないでしょうか?
それと同時に、いつもテーラーメイドの『発想の豊かさ』、他のメーカーの先陣を切ってクラブ開発をする『斬新さ』を感じずにはいられません。
もしメタルヘッドが登場しなくて、今でもパーシモンだったら、クラブもずっと高価なままで、ゴルフは今のように親しみやすいスポーツではなかったかもしれません。
ゴルフクラブがリーズナブルな価格にまで下がり、機能も増えていったので、ゴルフに対する垣根も低くなったと思いますし、ゴルフ人口も増えていったのだと思います。
まさにテーラーメイドがゴルフの歴史の一部を作った・・・。といっても過言ではないのではないでしょうか?
テーラーメイドのクラブの高機能性と、リーズナブルな価格設定を見ていると、ふとこのようなことを考えていました。
振り感

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
試打クラブには、このスチールシャフトとカーボンシャフトの二種類があったのですが、より『アイアン感覚』で打っていきたい私はこちらを選んで正解だと思いました。
ただ、何となくなのですが、素振りをしていても、『D2』というバランス以上にヘッドが効いているような気がしました。
すごくたくさんの高機能がヘッドに詰まっていて、そこに何となく『重さ』を感じていたのかもしれません。
私はヘッドの効きが弱い感じよりも、ある程度効いていたほうが好きなので、まずまず振りやすい感じがしました。
『白』という色は、『黒』に比べ、それほど『重量感』を感じさせない色だと思いますが、このクラブはそんなに軽い感じはしませんでした。
どのクラブでも、気持ちよくシンプルに振っていきたい・・・。といつも私は考えているのですが、このクラブはあまりシンプルに振っていける感じはしませんでした。
構え感

ボールを前にして構えてみると、すごくいい感じです。
ボールの白とヘッドの白がすごくマッチしているような気がします。
まるで磁石の『N極』と『S極』のように引かれあっているようです。
いいインパクトが約束されているような感覚をもちました。
最近はユーティリティでも、グースが目立つものが多いですし、それはそれですごくいいと思うのですが、私はやはりこういったノーマルなタイプに魅力を感じます。
ただ人によっては、フェース面が見えたほうが球があがりそうな感じがするので、好きだ・・・。という方もいらっしゃると思います。
クラブのロフトなどにもよりますが、これはやはり人それぞれといっていいのだと思います。
ヘッドの形は美しいのですが、左右に色々な球を曲げるイメージはあまり湧きませんでした。
まずは『お手並み拝見』といった感じで、細工をせずに振り切ることだけを考えました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は、適度な柔らかさがあって、好感をもつことができました。
ある程度予測していた通りのフィーリングでした。
打球音

『音』も独特の金属音ですが、これまでも耳にしてきた音ですし、違和感は感じずにすんなりと耳に届きいてきました。
ユーティリティなので、あまり『叩く』といった発想にはなれませんでしたが、気持ちよくインパクトを迎えることができました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、高得点だと思いました。
すごく易しい感じがします。
無意味に上がり過ぎる感じがしないので、コントロールしやすい高さだと思いました。
バックフェース

『安定性』という点でも、かなりいい感じがしました。
ミスに対してシビアで、暴れやすい・・・。という感じはしませんでした。
『ライン』を出しやすいユーティリティだと思いました。
『R11』や『バーナー』といい、この『レスキュー』といい、白いヘッドがとても目立っていますが、もしこのユーティリティがノーマルな黒だとしても、すごくラインを出していきやすかっただろうと思います。
ユーティリティなどは、ドライバーと違って、ヘッドを大きくし過ぎると、却って難しさが目立ってしまうところがあると思いますし、実際このユーティリティも、『白』という膨張色でありながら、それほどヘッドが大きいとは思いませんでした。
適度な重心バランスなども上手く機能しているのでしょうか?
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、標準的な感じだと思いました。
正直、それほど『激飛びユーティリティ』という感じはしなかったですし、そこがまたいいのかもしれません。
まとめていきやすいので、より戦略的にコースを攻めていけるのかもしれません。
いい時はすごくよく飛ぶけど、ダメな時は全然飛ばない・・・。というクラブでは怖くて、なかなか攻めるゴルフができませんが、まとめやすいクラブだとそういった怖さがありません。
昔はそういった怖さを感じるクラブもあったように思いますが、今は本当にまとめやすくなり、安心できるユーティリティが多くなりました。
そういったことも、クラブの進歩といっていいような気がします。
パーシモン時代には、今のようなユーティリティは、想像できませんでした。
操作性

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
扱いづらい感じはしなかったですし、すごく打ちやすいユーティリティですが、何と言いますか『シンプルさに欠ける』といいますか、どこかゴチャゴチャした感じがして、あまりこちらのイメージを伝えづらい部分もありました。
こういった高機能なクラブに出会っておいて、すごく贅沢なことだと思うのですが、今日は『シンプルさも性能のうち』なのではないか?と思いました。
ドライバーに限らず、ユーティリティにも、この優れたチューニング機能が付いているのは、すごく素晴らしいことだと思うのですが、その反面、それが無い方がもっとフィーリングを出していけたような気もしました。
ヒール側

これから、テーラーメイドがどのようなクラブを開発し、我々ゴルファーに届けてくれるのかは解りませんが、『白いヘッド』はとてもインパクトがあり大ヒットしていますし、このチューニング機能も、もっと進化していくのではないでしょうか?
膨大なクラブ開発費がかかりながら、比較的リーズナブルな価格設定に抑えてくれているテーラーメイドはとても『ゴルファーに優しいメーカー』といえるのだと思います。
勿論、生産国など、コストがかからないような工夫もたくさんされていると思いますし、メーカー側の企業努力は素晴らしいと思いました。
TaylorMade Golf RESCUE

ただ、『R11ドライバー』と違い、このユーティリティには、私はあまり購買意欲は湧かなかったのですが、これからもすごく期待していきたいと思いました。
『白』以外にも、メーカーはいろいろと試しているのではないでしょうか?
テーラーメイドはいつも、すごくワクワクさせてくれるニュークラブを私たちに届けてくれていますが、今年はかなり大ヒットした年といえるのではないでしょうか?
他のメーカーよりも、たくさんのクラブが登場してくるので、いつもとても楽しみです。
ルールなどの縛りなどもあって、個性的なクラブが少ない中、これからもテーラーメイドのクラブには注目していきたいと思いました。