テーラーメイド R9 スーパーMAX ドライバー

テーラーメイド R9 スーパーMAX  ドライバー  
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは テーラーメイド R9 スーパーMAX ドライバー です。
Motore SUPERMAX50

シャフトは Motore SUPERMAX50 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は54g、トルクは4.4、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は292gです。
TaylorMade R9 SUPERMAX 正面

テーラーメイドの新しいドライバーです。
毎年数多くの新製品の発表してくれる、テーラーメイドのニュードライバーです。
国内の主要各メーカーは、秋以降に本格的にニューモデルを発表してくると思うのですが、テーラーメイドはいつも数多くの製品を発表してくれるので、とても嬉しく思っています。
これだけの頻度や時期などを考えると、ある意味独特な感じがします。
黒く締まった感じのデザインは、もうすっかりとお馴染みですが、このドライバーの第一印象も、
「前のモデルよりも、黒がよく目立っているなぁ・・・。」でした。
とても引き締まって見えて、カッコいいデザインです。
ショップで見かけると、思わず手にとって見られる方が多いのではないでしょうか?
ゴルフクラブに限らず『商品』は、まずお客の目に触れ、手にとってもらうことから始まるんだなあ・・・・。
などと考えていました。
フライトコントロールテクノロジー

このドライバーにも、これまでの『R9』シリーズ同様、『FLIGHT CONTORL TECHNOLOGY』という画期的なシステムが搭載されています。
すっかりとお馴染みになってきました。
FCT Nポジション

試打クラブなので、当然『N(ニュートラル)』ポジションで試打をすることにしました。
このシステムは、まだ完全だとは思っていないですし、もっともっと良くなっていく可能性が高いと思っているのですが、とても素晴らしいシステムです。
以前も書きましたが、私はクラブの『ネック回り』を『メーカー』や『クラフトマン』などではない、一般ゴルファーが調整することには、一抹の不安と疑問を感じています。
このネック部分はクラブの中で、スイング中に大きな負荷がかかる所ですし、とてもデリケートな部分であり、少しでも緩みやその他の不具合があると、スイングした後にヘッドが何処かへ飛んで行ってしまう恐れがあると思っているからです。
国内メーカーのクラブでも、このようなシステムのクラブは、まだ無いように思っています。
しかし、これまでこのようなシステムで人がケガをした・・・・。という話は聞いたことがないので、安全面はとてもしっかりとしているのだと思います。
TaylorMade R9 SUPERMAX

ワッグルをしてみると、かなりシャフトが軟らかく感じました。
このシャフトのフレックスは『S』なのですが、とても軟らかい『S』だと思いました。
『硬い』『軟らかい』というのは、人によって、それぞれ感じ方が違うとは思うのですが、おそらくかなり多くの方が、このシャフトの軟らかさを実感されるのではないでしょうか?
そうはっきりと言えるほど、このシャフトは軟らかく感じます。
やはり『S』や『SR』『R』というのは、その同じ表示になっていても実際はバラバラですし、メーカーに委ねられているのが現状だと思うのですが、どうもしっくりこないところがあります。
色々な事情が絡み合っているのかもしれないですし、『統一』していくことは、今後も難しいことなのかもしれません。
フレックスを確認せずに素振りをした方の中には、『SR』や『R』と感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それくらい、まずはこのクラブの印象として『軟らかさ』というものを強く感じました。
TaylorMade R9 SUPERMAX 振り感
素振りをしてみても、その『軟らかさ』と同時に、かなり軽い感じがしました。
どうやら、かなり軽めのセッティングになっているようです。
契約プロも使っている『R9シリーズ』ですし、この黒いヘッドから、かなり『タフ』な感じのドライバーを想像していたのですが、実際は、かなり『ソフト』な感じに仕上がっているドライバーだと思いました。
これまで『R9』を使いたくても、ちょっとタフ過ぎるところがあって、手が届きづらかった・・・・。といった方々の為に、このドライバーが発表されたのでしょうか?
まだ『R9の歴史』は、それほど長くはありませんが、おそらく『R9史上』最も『ソフトスペック』に作られたドライバーといってもいいのではないでしょうか?
TaylorMade R9 SUPERMAX 構え感

ボールを前にして構えた感じは、そのとても『ノーマル』で素直な感じの『顔』に、すごく好感が持てました。
すごく安心して構えることが出来ました。
『軟らかさ』や『軽さ』といった感じが、私にとってはやや不安材料に感じられたのですが、この『顔』を見ていたら、すごく気分が楽になってきましたし、上手く打てそうな気がしてきました。
ボールが曲がらず、真っ直ぐ飛んでいく弾道が、すごく強くイメージ出来ました。
一度ラインにボールを乗せることが出来たら、その『レール』の上をボールが外れることなく飛び出していってくれそうな感じが伝わってきました。
これはいいショットが打てそうだな・・・・。と心の中で呟いていました。
これまで、テーラーメイドのドライバーにはいい思い出がたくさんありますが、その反面、とても構えづらくて手に負えない物もありました。
そんな中でも、このドライバーはとても好感度が高いです。
R9 スーパーディープ TP』のような『操作性』を感じさせてくれる『顔つき』ではありませんが、とてもいい『面構え』をしていると思いました。
この美しい『顔』と、適度な大きさに大きな安心感をもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
試打を開始しました。
テーラーメイド R9 スーパーMAX  ドライバー

最初の3球程は、やや『出球』がブレてしまった感じがしました。
やはり私にはちょっとこのシャフトが難しく感じられました。
まだ感じをつかみ切れていない感じがしたので、再び素振りを繰り返し、ようやく馴染んできたような気がしました。
TaylorMade R9 SUPERMAX バックフェース

『安定性』という点では、かなり高く感じられました。
『高慣性モーメント』という言葉が使われて久しいですし、今は殆どのドライバーが慣性モーメントが昔よりも、かなり高くなっていると思います。
そういった意味では、このドライバーの高い安定性にも、それほど驚く感じでもなかったのですが、性能が高いことは、球数をこなしていけばいくほど強く感じられました。
『高慣性モーメント』というと、私はどうしても、数年前に多く見かけた『異型ドライバー』のことを思い出すのですが、これだけ構えやすくて球が安定させやすい物があるのならば、やはり『異型』にする必要はないのだと思いました。
これまでも書いてきましたが、やはり構えたときの『心の安定』『平常心』『呼吸の深さ』・・・。といったものが、弾道を大きく左右するような気がします。
正直いいまして、かなり打点があちこちにブレてしまったのですが、それをあまり感じさせないほど、弾道がブレない感じがしました。
私の感じでは、もっとシャフトがしっかりとした感じがあると、もっといい結果が得られたような気もするのですが、この『硬さ』や『シャフト重量』や『トルク』などを見ても、私のようなタイプには、始めから合っていないのだと思いました。
TaylorMade R9 SUPERMAX フェース面

『打感』は、これまでの『R9』同様、とてもいい感じでした。
上手く球をつかまえた時の程良い『抵抗感』がたまりません。
球も大きく左へ曲がっていかないので、安心して振り切っていけます。
球をつかまえていくことも、それほど難しくはないのですが、このシャフトだと今日の感じでは上手く逃がしていくほうが弾道が安定させやすい感じがしました。
TaylorMade R9 SUPERMAX

『音』も、これまでと同様にすごくいい感じです。
こちらの邪魔を全くしません。
最近は構えやすいドライバーが増えてきていますし、音に関しても『異音』を発するドライバーには、全くといっていいほど出会わなくなりました。
インパクトが緩まないので、すごくいい感じで振り抜いていくことができました。
集中力もとぎれないですし、何球でも打っていたくなります。
TaylorMade R9 SUPERMAX トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、予想通り、かなりあがりやすい感じがしました。
やはりかなり『ソフトな感じ』のドライバーだと思いました。
全く『タフ』な感じはしません。
このヘッドのデザインの『精悍さ』から、かなり『タフ』な印象を持っていましたが、実際はとても『イージー』で敷居の低いドライバーだと思いました。
『R9』は、どちらかというと、これまでは『ヒッター向け』という印象がありましたが、このドライバーは、『スインガータイプ』の方でも、すごく扱いやすく感じられるのではないでしょうか?
日頃『SR』を使っておられる方でも、まずはこの『S』を試してみられるのもいいのではないでしょうか?
球がすごくあがりやすくて、曲がりにくいので、
こういったドライバーこそが『イージードライバー』といえるんだろうな・・・。
と考えていました。
ドライバーショットに不安を抱えておられる方、球があがりやすくてカッコいいドライバーを探しておられる方、『R9』に挑戦してみたいけど、ちょっと『敷居の高さ』を感じておられた方・・・・。
そういった方々に、この『R9 スーパーMAX』は、とてもマッチしているように感じました。
テーラーメイド R9 スーパーMAX  ドライバー 操作性

『操作性』という点では、少し苦労してしまいました。
何しろ、なかなか上手く曲げていくことが出来ませんでした。
私は練習場で、いつも球を曲げて楽しんでいるのですが、今日はなかなか思うように曲げていけませんでした。
普通は打ち出し方向から、大きく左右に曲げて戻してみたりして、その『曲がり具合』をチェックしたりするのですが、今日は『打ち出し方向』そのままに突き進んでいってしまいました。
右から大きく回して左へ戻してやろう・・・・。などと思い、右方向へ打っていったボールは、そのままの方向へ突き進んでいってしまいました。
その逆もそうでした。
何球かトライしてみたのですが、やはり大きく曲げていくことが、とても難しく感じられました。
つまり『打ち出し方向』さえ、しっかりと取れていれば、あとは『安心して『ティ』を拾えるタイプ』のドライバーなのだと思いました。
ある意味、とても実戦的なドライバーだと思います。
『操作性』というよりは、明らかに『直進性』が勝っているドライバーといって過言ではないのではないでしょうか?
もう少し『しっかり目』のシャフトだったら、もっと敏感に反応してくれるような気もしたのですが、何球か打ち続けていて、やはりあまり大きく操作していくのは、少し不自然な感じがしました。
見た目はとても『ニュートラル』な感じがして、どちらにも曲げていけそうな感じもしていたのですが、今日はなかなか思ったように曲げていくことが出来ませんでした。
テーラーメイド R9 スーパーMAX  ドライバー 飛距離性能

『飛距離性能』は、これまでの『R9』シリーズ同様、とても高いポテンシャルを持っていると思いました。
テーラーメイドのドライバーは、昔から『よく飛ぶ』というイメージを持っていますし、ある意味『時代を作った』『時代を変えた』という印象を私はもっているのですが、このドライバーにも、すごくいい印象を持ちました。
先ほども書きましたが、『ヒッタータイプ』の方よりは、あきらかに『スインガータイプ』の方に合っているような気がします。
TaylorMade R9 SUPERMAX

見た目よりは、とても『イージー』な感じのするドライバーです。
これまで、こういったデザインのドライバーは『ヒッター用』というイメージがありましたが、このドライバーは、明らかにターゲットを変えてきているようです。
かなり『キャリー』も、稼いでいくことが出来るドライバーだと思います。
裏を返せば、『ヒッタータイプ』の方には、やや合いづらいかもしれません。
やはり『スーパーディープ』などのほうが、いいような気もします。
TaylorMade R9 SUPERMAX ヒール側

このように高性能なドライバーを数多く発表してくれ、しかも『コストパフォーマンス』にも優れているので、我々ゴルファーの『財布の中身』にも、すごく優しい感じがしました。
基本性能が優れているので、『FCT』で、色々とチューニングしてみるのも面白いとは思いますが、まずは、このノーマルなポジションで、このドライバーの高性能を実感されるのもいいのではないでしょうか?
今日の感じだと、私にはこのシャフトは少し難しい感じがしたので、今度違ったシャフトを装着しているものがあったら、再び試打してみたいです。
今日もとても暑い日でしたが、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。