今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド R9 スーパーMAX ドライバー です。
シャフトは NS PRO950GH です。
ロフトは29度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、バランスはD1、キックポイントは中調子 です。
テーラーメイドらしい、とてもカッコいいアイアンです。
クラシックアイアンとは、正反対の近代的で高機能な感じのするアイアンです。
先日、私は同じシリーズの R9 スーパーMAX ドライバー を試打したばかりで、記憶に新しいのですが、同じシリーズだけあって、とても一貫性のあるデザインだと思いました。
『ソール幅』は、ほんの少し広い感じがしたのですが、極端に広い感じはしません。
今はこれくらいが『ノーマル』なのだと思います。
それよりも、このソール形状に様々な工夫が施されているような感じがしました。
きっと『抜け』が良くなっているのだろうと思います。
残念ながら、私はいつも練習場のマットの上で試打をしているので、この『抜け性能』を強く感じることができないのですが、きっといい感じなんだろうなぁ・・・・。と思っています。
いつか機会があれば、実際の芝の上で試してみたいと、いつも思っています。
『彫りの深さ』も、最近のアイアンらしい感じがします。
『ポケキャビ』や『アンダーカットキャビティ』が登場して、何年か経ちましたが、今はこういったアイアンが主流といっていいのではないでしょうか?
純粋な『マッスルバック』や『ハーフキャビティ』といったものは、殆ど見かけなくなったような気がします。
難しそうなクラブを見て、『挑戦意欲』が湧いてくるようなクラブは少なくなりました。
今はとても親しみやすくて、敷居の低いクラブが多くなりました。
このアイアンはデザインから、いかにも『アスリートっぽい』といいますか、本格的な感じもしますが、実はとても易しさが感じられるアイアンなのだと思いました。
『ホーゼルの長さ』も、『セミショート』といった感じでしょうか?
今ではこれくらいが普通なのだと思いますが、つい昔のアイアンを『基準』として見てしまうところがあるので、どうしても短く見えてしまいます。
しかし、扱いづらそうな短さではありません。
これまでも、こういったタイプのアイアンに数多く出会ってきました。
素振りをしても、なかなかいい感じです。
今でもずっと人気ナンバーワンの高性能スチールシャフトが装着されていますし、かなり多くの方が好感を持たれると思います。
私や私の周りは『DG派』が多いのですが、このシャフトの性能が高いことは、これまでのロングセラーが物語っているところだと思います。
最初はずいぶんと苦手にしていましたが、今ではだいぶ慣れてきました。
しかし、決して『手打ち』にならないよう、自分自身に言い聞かせながら素振りをしていました。
ボールを前にして構えた感じは、特に変なクセもなく、とても構えやすいと思いました。
ちょっと『グース』がついていますが、それほど気になりません。
『トップライン』も、少し厚い感じがしますが、気にならなかったですし、これくらいのほうが安心感を感じられる方も多いのではないでしょうか?
私はもう少し薄いほうが、いいイメージを出していけるのですが、これくらいの厚さでも難しく感じるほどではありませんでした。
テーラーメイドは大手海外メーカーですが、『キャロウェイ』や『タイトリスト』といい、かなり日本人の好みに合わせたアイアンがここ数年とても多いような気がします。
このアイアンも、そういった意味で、日本人の好みに合わせているのかな?と思いました。
ほんの少しだけ『面長』にも見えたのですが、打ちづらい感じはしませんでした。
この顔の良さに安心感を感じられる方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
試打を開始しました。
まず感じたのが、その予想以上の『敷居の低さ』です。
かなり『イージー』なアイアンだと思いました。
一球目は、かなり厚めに当たったりもしたのですが、それを感じさせない『高安定性』です。
その後も、しばらく打点がブレてしまったりもしたのですが、球筋がなかなか暴れにくい感じがしました。
やはり『アンダーカットキャビティ』の長所がたくさん出ているようです。
『シビアさ』が全く伝わってきません。
ドライバーもそうでしたが、見た目のカッコ良さから、いかにも敷居が高そうな感じもしますが、実際はかなり敷居が低くて、イージーなアイアンだと思いました。
外見は『ヒッター向け』に見えますが、実は『スインガータイプ』の方に向けて作られているのではないでしょうか?
『打感』は、まずまず・・・。だと思いました。
こういった感触はこれまでたくさん経験していますし、特に珍しい感じもしませんでした。
『キングオブアイアン』である『軟鉄鍛造』とは、また違った打感ではありますが、このアイアンの感触も親しみやすい感じがします。
何球も夢中になって打ち続けてしまう感じでもなかったのですが、このアイアンの感触も気持ちよく練習することが出来ます。
『球のあがりやすさ』という点でも、なかなか好印象でした。
こういったタイプのアイアンの特徴だと思いますが、『拾いさえすれば、自然と球が上がっていく』といった感じがします。
昔の高重心アイアンは、ヘッドの入射角をキツくして上から潰す感じで打っていましたし、そうしないと球が上手く浮いてくれませんでした。
しかし、今日のようなハイテクで高性能なアイアンは、そういった難しいことをしなくても、かなりクラブが仕事をしてくれるので、楽になりました。
かなり『薄め』に当たっても、上手くボールを拾っていくことが出来ました。
『操作性』という点でも、なかなかいい感じでした。
最初から上手く曲げていくことも出来ましたし、特に扱いづらい感じはしませんでした。
なかなか大きく曲がっていく感じではなかったですし、『直進性の強さ』を感じることのほうが多かったような気がします。
最近のアイアンらしいところだと思います。
ヘッドのサイズも、やや大きめに見えたのですが、球もつかまりやすかったですし、右へプッシュする感じもありませんでした。
『飛距離性能』という点では、やはりとても凄い感じがします。
かなり遠くへ飛んで行ってしまうので、なかなか距離感が合いません。
自分ではそれほど遠くへ飛ばしたくない・・・。と思っていても、勝手に飛んでいってしまう感じです。
普段よりも、指三本分くらい短く持ったりもしたのですが、それでもよく飛んで行ってしまいました。
もしドライバーではなくて、『7番アイアン限定』で『ドラコン』があったら、是非このアイアンを持って行きたいな・・・・。と思いました。
私が主宰しているコンペでも、今度やってみようかな?と思いました。
『ドラティ』といって、ティをどれだけ遠くへ飛ばすか・・・?というのは、時々競っているのですが、これだけストロングロフトアイアンが増えてくると、やはり『アイアンのドライビングコンテスト』があっても面白いと思いました。
そう思わせるほど、このアイアンの飛距離はとても優れていました。
やはり今は、アイアンも『飛ばしてナンボ』なのかもしれません。
毎年数多くのクラブを発表してくれ、私たちゴルファーを楽しませてくれるテーラーメイドのニューアイアンでした。
最新の技術がギュッと凝縮されているのだと思います。
今は同じような感じのアイアンが他のメーカーからもたくさん発売されているので、このアイアンを今日、初めてみても驚くようなことは無かったのですが、今の『ハイテク化』を象徴しているような高性能なアイアンだと思いました。
私にとって『テーラーメイド』といえば、どうしてもドライバーのイメージが強いのですが、これまでもこのような素晴らしいアイアンを数多く発表していますし、心に残るクラブもたくさんあります。
高性能でありながら、最近は特に『コストパフォーマンス』にも優れているので、益々親しみやすくなったような気がします。
『飛距離性能』『高安定性』が特に素晴らしく、『構えやすさ』や『打感』というフィーリング性能も良い、スグレモノのアイアンだと思いました。
このようなカッコ良くて、イージーなアイアンを使っていき、スコアアップを目指していかれるのもいいのではないでしょうか?
テーラーメイド R9 スーパーMAX アイアン
- 2010年9月24日
- テーラーメイド
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