<左>2009年モデル <右>2008年モデル
今日は、この2本のアイアンを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド BURNER FORGED の 2008年モデルと 2009年モデル の7番です。
<左>2009年モデル <右>2008年モデル
シャフトはどちらも NS PRO950GHです。
<左>2009年モデル のスペック
ロフトは33度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.9、シャフト重量は98g、バランスはD1、キックポイントは中調子です。
<右>2008年モデル のスペック
ロフトは33度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.9、シャフト重量は98g、バランスはD1、キックポイントは中調子です。
気になっていた台風18号も、ようやく去ってくれ、ホッとしているところもあるのですが、自宅と会社の両方で、少し被災してしまいました。
幸い怪我人もなく、被害も比較的小さく済んだのですが、やはり自然災害はとても恐ろしいものだと思います。
TVのニュースを見ていても、大きな被害に遭われた方がたくさんおられるようで、とても心が痛みます。
私の家も以前、『地震』と『台風』の両方で、大きな被害を受けたことがあるので、とても他人事のようには思えません。
被災された方々の一日も早い復興をお祈りいたします。

<左>2009年モデル <右>2008年モデル
さて、この2つのアイアンですが、テーラーメイドらしい、とても高い技術が注ぎ込まれたアイアンです。
昨年のモデルと今年の最新アイアンではありますが、どちらもとても高性能で好印象なアイアンです。
どちらも『ハイテクアイアン』ともいえるクラブであり、様々な創意工夫の跡が伺えますが、『フィーリング面』にも決して手を抜いていない、レベルの高いアイアンだと思います。

<左>2009年モデル <右>2008年モデル
『彫りの深さ』は、同じだと思いました。
こうして見ていても、その違いを見いだすことができません。

<左>2009年モデル <右>2008年モデル
『ソールの幅』も、全くといっていいほどの同じ幅だと思いました。
色の違いからか、黒いヘッドの2008年モデルの方が少しシャープに見える感じかな・・・・?とも思ったのですが、それでもやはり違いはないように思えました。

<左>2009年モデル <右>2008年モデル
『ホーゼルの長さ』も殆ど同じだと思いました。
かなり正確の似通ったアイアンだと思いますし、最低これくらいは『ホーゼル』がないと、『操作性』が犠牲になってしまうような気がします。
どちらも、それほどの『ロングホーゼル』だとは思いませんし、『高重心アイアン』というよりは、『低重心アイアン』に近い、『中重心アイアン』といえるのかな・・・・・?などと考えていました。
最近はこういった『中重心アイアン』が増えてきたような気がします。

<上>2009年モデル <下>2008年モデル
グリップに関しては、私は『2008年モデル』の方が好みだと思いました。
しかし『2009年モデル』も、いい感じですし、やはり人それぞれの好みだと思います。

2009年モデル

2008年モデル
ボールを前にして構えてみても、やはりどちらもすごくいい『構え感』です。
『ハイテクアイアン』でありながら、その構えた感じはとても『ナチュラル』な感じがします。
比較的『オーソドックス』というか、見慣れた色合いで『落ち着き感』を感じさせる『2009年モデル』と、より『精悍さ』を感じさせる『2008年モデル』といった感じがします。
2009年モデル・・・・・・『ホワイトライオン』
2008年モデル・・・・・・『黒豹(くろひょう)』
といった感じかな・・・・?などと思っていました。
どちらもすごく好きな『構え感』ですし、改めて『黒』という色はドライバーなども含め、クラブヘッドの色に適しているのだと思います。
黒色の効果には
・不安を感じさせずに落ち着きと自信を持たせる
・凛とした強さを持つ
などといった精神的な安定や強さをもたらしてくれることがあるのだそうです。
『ヘッドの黒』と、『ボールの白』の『コントラスト』が美しいなあ・・・・・。と思いました。

<左>2009年モデル <右>2008年モデル
素振りをしてみても、やはりどちらも違いを感じ取ることができません。
ここ主流となっている『NS PROアイアン』の振り心地だと思いました。
何度振っても、違いを感じませんでした。
試打を開始しました。

<左>2009年モデル <右>2008年モデル
『ボールの上がりやすさ』という点でも、同じ感覚でした。
どちらもよく上がってくれますし、以前試打した時と同じ感じでした。
比較的シャープな印象を与えてくれるアイアンではありますが、決して上がりにくいアイアンではないと思います。
『ロフト』は『ストロングロフト』と『ノーマルロフト』との『中間』に位置しているアイアンなのかもしれませんが、私の感覚では比較的立っている感じがしますし、それを補っている程良い『低重心設計』が施されているのだと思います。
私には『7番アイアン』というよりは『6番アイアン』に近い感覚ですが、どちらもとても打ちやすく感じられました。

<左>2009年モデル <右>2008年モデル
『打感』という点でも、違いを感じられません。
両方とも、すごくいい感じですが、甲乙をつけることができません。
色の違いなどから、多少の違いはあるのかな・・・?とは思っていたのですが、実際に打ってみると、その違いを感じ取ることができませんでした。

<左>2009年モデル <右>2008年モデル
『操作性』という点でも、同じ感じです。
どちらも扱いやすいタイプのアイアンですし、その性能には違いが無いように思われます。
このシャフトが装着されているアイアンでは、かなり操作性がいいように思えましたし、楽に球を曲げたりすることができました。
決して『シビア』な感じはしませんでしたが、どちらかというと『操作性』よりも『安定性』を重視して開発されたアイアンのような気がしました。

<左>2009年モデル <右>2008年モデル
『安定性』『飛距離性能』という点でも、やはり同じ感じだと思いました。
何球打っても、なかなか違いを見いだせません。
あらゆる角度から見ても、この2つのアイアンは『一卵性双生児』といってもいいほどの、似通ったアイアンなのだと思います。
勿論、昨年のモデルから一年が経過しているわけですし、メーカー側からすれば、
「更なる『創意工夫』が施されていて、確実に性能はアップしている・・・・。」
と主張してくるのかもしれませんが、私にはこの2本の性能の違いを見いだすことが出来ませんでした。
それはこの『2009年モデル』が性能が低いのでは決してなくて、『2008年モデル』の性能が元々高いのだと思います。
『最新のモデル』が必ずしも『最高のモデル』ではありませんし、むしろ過去のモデルの方が良かった・・・・・。ということはこれまでにもたくさんありました。
そういった点で考えてみても、やはりこの2本のアイアンは全くの『イーブン』といった感じがしましたし、そろそろ『アイアンの進化』も『足踏み状態』に入ってしまったのかな?と思いました。
『色の好み』で選んでみてもいいのではないでしょうか?
制作者である、メーカー担当者や感性が研ぎ澄まされた方は、この2本の違いを『事細か』に説明できるのかもしれませんが、残念ながら私の鈍い感覚では感じ取ることができませんでした。
また機会があれば、この2本のアイアンを試打してみたいです。