ゴルフクラブ試打日記。          

ダンロップ スリクソン Z F65 フェアウェイウッド

ダンロップ スリクソン Z F65 フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ダンロップ スリクソン Z F65 フェアウェイウッド の5番 です。
Miyazaki Kaula MIZU 5
シャフトは Miyazaki Kaula MIZU 5 です。
ロフトは19度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は52g、トルクは3.8、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は321g です。
正面
スリクソンのカッコいいフェアウェイウッドです。
今はFWもたくさんのパーツが付けられている物もありますが、このクラブはとてもシンプルです。
しかし、そのシンプルさがメーカーの自信の表れのような気がします。
側面
シャローな感じもしますが、形が崩れていなくて、コンパクトな感じがします。
硬派な雰囲気が漂っています。
ネックの長さ
ネックの長さは標準的です。
今はショートネックも多くなりましたが、このクラブは標準的です。
ネックに調整機能は搭載されていませんでした。
以前試打したモデルでは調整機能が搭載されていましたが、最新モデルで採用されていないということは、それだけ大きなメリットが感じられないということなのでしょうか?
ソールのウェイト
ソールにはひとつだけウェイトがありました。
このウェイトを見て、以前試打したドライバー『Z765 リミテッドモデル』を思い出しました。
普通はヘッド後方にあると思うのですが、この位置にあるということは重心を浅くしてスピンを抑える狙いがあるのだろう・・・。と思いました。
セミシャロー
セミシャロータイプといっていいと思います。
ディープな印象はありませんでした。
オリジナルグリップ
このオリジナルグリップはとてもいいです。
ベルベットタイプでソフトなフィーリングです。
バックラインがはっきりと分かりました。
私はバックライン無しのほうが好きですが、これだけはっきりしたバックラインを好まれる方は多いのではないでしょうか?
顔
とてもいい顔をしています。
スリクソンなので、いい顔は当たり前なのですが、こうして見ていても、さすがだな・・・。と思いました。
日本のメーカーらしい美顔といいますか、スリクソンらしい感じがしました。
美顔にも『和顔』と『洋顔』があるな・・・。と思いました。
トゥ側の突起部分
トゥ側には突起部分がありました。
最近はこういったタイプが増えてきています。
ソールだけでなく、クラウンにも色々な研究が進んでいるのだと思います。
振り感
素振りをしてみた感じはしっかりしていて、好感がもてました。
ハードなタイプではありませんが、頼りない感じはしませんでした。
暴れることはなく、まとめやすい印象をもちました。
構え感
ボールを前にして構えてみても、とてもいいです。
クセの無い構え感で、いいイメージが自然と湧いてきました。
つかまり過ぎない印象を与えてくれました。
気持ち良く振っていけそうだな・・・。と思いました。
シャローなタイプですが、投影面積が大きすぎず、ボールとの対比もいいので、イメージがボヤけることもありませんでした。
こういったところも、スリクソンらしい個性だと思いました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、しっかりしていましたが、硬すぎず親しみやすいです。
適度な手応えがありました。
こもった感じはなく、手にしっかりと伝わってきました。
打球音
『音』は高めでした。
もうちょっと抑えめの音を予想していたので、ちょっと意外でしたが、好感のもてる音です。
インパクトをしっかりと感じることをアシストしてくれている音だと思いました。
この音で、いい弾道のイメージを出していきやすいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、はっきりとタフなタイプだと思いました。
しっかりしていました。
誰にでも打ちやすくなるような工夫はされていないように感じました。
ある程度ユーザー層をメーカーも絞り込んでいるのではないでしょうか?
ティアップしたらまた別ですが、直打ちでは球が浮ききらないと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
普段からスプーンを直打ちで充分上げられる方が使うべきクリークといえるような気がします。
とはいっても、今は直打ちでもあがりやすいスプーンはたくさんあるのですが・・・。
そのあがりやすいスプーンよりも、このクリークのほうがタフな印象をもちました。
明らかにヒッター向けのFWです。
今流通している5Wの中で、間違いなくトップクラスに入るタフさだと思いました。
バックフェース
『安定性』は普通だと思いました。
特別易しくなるような工夫はされていないと思いました。
高い直進性を感じませんでした。
気を抜けばボールは結構曲がる感じがしました。
今のFWの中でも、スイートエリアはそれほど広いとは思いませんでした。
飛距離性能
『飛距離性能』は、好みがはっきりと分かれると思いますが、とても高いポテンシャルをもっていると思いました。
このクラブでは球が浮ききらないので、距離が出せない・・・。という方もいらっしゃると思います。
しかし、これくらいでちょうどいいスピン量と打ち出しが出せる・・・。という方には、とても頼もしい相棒になってくれると思います。
今はアイアンで『番手崩し』のような状態がずっと続いていますが、いい意味で、このFWも番手崩しのような印象をもちました。
クリークですが、スプーンに近い距離を出していけると思いました。
短い番手ですが、易しいというよりは、正直さといいますが、難しく感じる部分はあるかもしれません。
性格が丸くなく尖った部分がありますが、だからこその飛距離性能があるような気もします。
操作性
『操作性』は、なかなかいい感じでした。
左右同じように反応してくれました。
持ち球を限定するタイプではないと思いました。
フェード系のイメージがとても出しやすいので、フェードヒッターの方にも易しく、扱いやすいのではないでしょうか?
ヒール側
最近はハードルを下げて、より親しみやすくなるようにしてあるクラブも多くなりましたが、このクラブは違っていました。
かなり性格がはっきりしていました。
これがスリクソンらしいといえるような気もします。
DUNLOP SRIXON Z F65 FW
これまで『親しみやすいスリクソン』にも出会ってきましたが、このクラブはそうではなく、最初からユーザー層を限定していて、プレイヤーに求めるものがはっきりしていました。
それはヘッドスピードとミート率です。
DUNLOP SRIXON Z F65 FAIRWAY WOOD
イージー系のクラブが多い中で、これだけ『骨のある』クラブは珍しいような気もしましたが、昔はこのようなクラブが多かったので、昔に戻ったような気もしました。
スリクソンファンの方には、とても魅力的なクラブといえるのではないでしょうか?
スリクソンのイメージにある、カッコ良くて骨太で硬派な感じが、このクラブから伝わってきました。
DUNLOP SRIXON Z F65 FAIRWAY WOOD
いいクラブなので、また何度でも試打したいです。