今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ダンロップ 新・ゼクシオ アイアン の7番 です。
シャフトは MP600カーボンシャフト です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は62g、トルクは3.9、バランスはD0、キックポイントは中調子です。
ゼクシオのニューアイアンです。
前のモデル『ザ・ゼクシオ』とデザインが似ている感じがします。
とても美しいデザインだと思います。
派手すぎず、地味すぎず、ちょうどいい感じがします。
『ゼクシオカラー』とでもいいますか、この『カラーリング』はとても綺麗だと思います。
かなり彫りの深いアイアンです。
今はもう、すっかりと見慣れた感じがします。
ちょっと前まで、アイアンは『マッスルバック』か『キャビティ』か・・・。といった大まかな区別しかありませんでしたが、今は『キャビティ』の種類がすごく増えて性能もあがり、我々ユーザーとってはとてもありがたいことだと思います。
何をもって『易しいか』というのも、人によって様々だとは思いますが、とにかく『打ち易さ』を求めていきたい方には、このような形状のアイアンがとてもマッチしているのではないでしょうか?
『シビアさ』は全く感じられません。
『ソール』部分に、『POWER DUMBBELL Wt.』と刻印されています。
『ゼクシオのアイアン』といえば、『ハイテクアイアン』の代表的な存在だと思うのですが、このアイアンには、これまで以上にかなりのハイテクが組み込まれているような気がします。
店員さんの説明によると、このアイアンは『ソール』の部分に『パワーダンベルウェイト』と呼ばれる『タングステンニッケル』が組み込まれていて、それにより『慣性モーメント』が高められているのだそうです。
かなりのハイテクが組み込まれていても、決して不格好なデザインになっていないところがゼクシオらしい感じがします。
これまでの『ゼクシオユーザー』の方にも、支持を集めるデザインといってもいいのではないでしょうか?
この『ショートホーゼル』に安心感をもたれる方も、たくさんいらっしゃると思います。
『ダウンブロー』でなく、はらうイメージで打ちたい方には、こういった形状にアドバンテージがあるのだと思います。
私が普段使っているアイアンとは、かなり違ったタイプのアイアンではありますが、このようなタイプのアイアンもすごく人気があります。
私の周りの上級者の方達の中にも、ゼクシオユーザーがとても多いです。
素振りをしてみると、かなり軽く感じられてしまいましたが、このスペックですし仕方ありません。
これまでも、『MP600』というシャフトは、『軽くて軟らかい』という印象があったのですが、今回も全く同じ感じがします。
ターゲットに対して狙っていける感じの『振り心地』ではないのですが、こういったアイアンは私の感覚では『アイアンとユーティリティの中間』と思うようにしています。
『アイアン』と思うと難しく感じてしまうので、『易しいアイアン型ユーティリティ』というイメージで打つようにしています。
そうすると、『苦手意識』が少し和らぐような気がします。
ボールを前にして構えてみると、その『ラージサイズ』に、まず目が行きました。
前のモデルよりも若干、ヘッドが大きくなっているでしょうか?
今度一緒に比較してみたいと思います。
『グース』がきつく『トップライン』も、かなり厚めなので、やや苦手な感じがしてしまいました。
『スイートエリア』が広い、易しいアイアンだ・・・・。とは解っていても、扱いづらそうな感じがしましたし、それほどいいイメージを描くことが出来ませんでした。
ただ、球が『上がりそう』『よくつかまりそう』といったことはすごく感じるので、アイアンにそういったものを求めておられる方には、すごく安心して構えられるのではないでしょうか?
試打を開始しました。
かなり球があがりやすいです。
カーボンシャフトということもありますし、やはり『ソール』部分に組み込まれている色々な工夫なのがよく機能しているのでしょうか?
弾道がすごく高い感じがしました。
かなりの『ワイドソール』ですし、『打ち込む』意識は全くといっていいくらい、必要ないタイプのアイアンだと思います。
極論をいえば、フェースに当てさえすればボールは自然と上がっていく感じ・・・・。といったらいでしょうか?
多少薄目に当たっても、ボールはよく上がってくれました。
『打感』は、予想通り・・・・。といいますか、イメージしていた感じの感触でした。
これまでの『ゼクシオアイアン』らしい感じがします。
打感だけで、フェース面の何処でヒットしたか・・・・?というのを、やや把握しづらい感じもしましたが、それはそれで仕方ないことだと思いました。
最初のうちは、どうしても薄く当たったり、左右にブレたりしていたのですが、それでもそこそこの打感を感じることができました。
敏感すぎるタイプのアイアンではありませんが、ボヤけてしまってフィーリングが合いづらい・・・・。という感じでもありませんでした。
どちらかといえば、好きな部類に入る感触だと思いました。
『安定性』という点では、やはり見た目の印象通り、とても高いと思いました。
左右が広いのは当たり前ですが、割と上下に広くなっているのでしょうか?
最初の慣れないうちは、やや薄目に当たってしまっていたのですが、まずまずの感じでボールを運んでいくことができました。
いつもなら『トップ球』になる感じのところが、それほどひどくならない感じがしました。
前のモデルもすごく易しかった印象があるのですが、このアイアンはさらにそれがパワーアップしているのではないでしょうか?
ボールが散らばる感じもなく、とてもまとめやすい感じがしました。
『操作性』という点でも、なかなかいい感じだと思いました。
打つ前は少し扱いづらそうな印象もあったのですが、実際に打ってみると予想以上にいい感じがしました。
なかなか曲がりづらい感じのアイアンなので、いつもよりは極端にやっていきましたが、なかなかの感じだと思いました。
ただ、やはりいつものフィーリングは出しづらい感じがしましたし、それほど敏感にこちらの意図を汲んでくれるアイアンではないような気がします。
『繊細なショット』というよりは『大らかなショット』を目指すべきだと思いました。
ドライバーだけでなく、アイアンショットでも曲げずに打っていきたい・・・・。という方や、『操作性』よりも『安定性』を求めておられる方もたくさんいらっしゃると思うので、このアイアンはそういった方々にはとてもマッチしていると思います。
『飛距離性能』という点では、かなり優れています。
ものすごくよく飛びます。
『飛びアイアン』は、もうすっかりと定着してきた感じがするので、それほど驚かなくなりましたが、やはりこの飛距離性能には目を見張るものがあります。
確実に『2番手以上の飛び』を実現しているアイアンといっていいのだと思いますし、飛ばす為にかなりの工夫が施されているのだと思います。
『打ちやすさ』『ミスに対する許容量の大きさ』『飛距離性能』の3つが特に大きく秀でているアイアンだと思います。
前のモデルもすごくよく飛んでいた印象がありますが、おそらく今回のニューモデルはそれを凌駕しているのではないでしょうか?
アイアンにも『飛び』を求めておられる方には、とても頼もしい武器になってくれると思います。
あらゆる角度から見ても、かなり『物理的性能』に優れたアイアンであることに間違いはないのですが、それでいて『カッコ良さ』も持ち合わせたアイアンだと思います。
カッコ悪いクラブだと、なかなか使ってみたい気はしませんが、このアイアンにはそういったものを感じません。
センスのいいデザインだと思います。
私の周りの『ゼクシオユーザー』にも、人気が出そうなアイアンだと思いました。
ドライバーを試打した時にも感じていたのですが、今回の『新・ゼクシオ』は、前のモデルに比べ、『易しさアップ』がメインとなっているような気がします。
今年はまだあと一ヶ月以上残っていますが、今年の新製品の印象はどのメーカーも『飛距離アップ』というよりも『易しさアップ』を強く感じました。
それはドライバーだけでなく、ユーティリティクラブやアイアンにもいえることだと思います。
アイアンの『マッスルバック』にしても、かなり易しさがアップしているような気がします。
それでいて、美しさはキープしているのだから、とても喜ばしいことだと思います。
今回の、このゼクシオのニューアイアンも、これ以上形が変わってしまうと、打ちづらそうな印象ばかりが目立ってしまいますが、これくらいまでが限度のような気がしました。
その『境界線ギリギリ』のところに持ってきているダンロップはさすがです。
ダンロップ 新・ゼクシオ アイアン
- 2009年11月21日
- ダンロップ