ダンロップ スリクソン NEW Z-TX ドライバー

SRIXON NEW Z-TX ドライバー 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ダンロップ スリクソン NEW Z-TX ドライバー です。
Miyazaki Kusala Blue 72

シャフトは Miyazaki Kusala Blue 72 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.3、シャフト重量は65g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は315g です。
SRIXON NEW Z-TX ドライバー 正面

約1年3ヶ月ぶりのスリクソンZシリーズのニュードライバーです。
早く手にしてみたかったので、今日はとてもラッキーだと思いました。
スリクソン NEW Z-TX 側面

デザイン的には、前のモデルとすごく似ている感じがします。
前のドライバーは、これまでの『スリクソン』というよりはどちらかというと『ゼクシオ』に近い雰囲気を感じていたのですが、今回のこのモデルもそういった感じが少しします。
ヒール側

やや『シャロー』なところが、前回のモデルを思い出させます。
幾分『立体的』になった感じもしますが、やはりどちらかというと『シャローヘッド』だと思います。
こうして見る限り、前のモデルと大きく変わっていない『マイナーチェンジ』のような感じがしました。
ヒール側のウェイト

しかし、このニュードライバーは、ヘッド後方とヒール部分に『ウェイト』のような物が見えます。
これが前のモデルと大きく違っているところです。
このウェイトには『7』という数字が書かれてあり、これはどういう意味なのだろう?と思い、店員さんに尋ねてみたのですが、これはウェイトの『重さ』を表しているのだそうです。
他にも『3g』や『11g』といった物が用意されているそうです。
こういったところは、既に他のメーカーによって取り入れられているので、それほど目新しい感じはしませんが、プレーヤーの好みによって、簡単に調整できることはとても画期的でいいことだと思っています。
ただ、一度『ジャストフィット』すると、後は変えることは殆どないと思いますし、その日の調子によっていちいち変えてしまうのは、あまりいいことではないような気もしています。
特に練習場では変えてもいいですが、ラウンド中(競技の中での)には絶対に変えないように気をつけなければなりません。
午前中調子が悪かったから、昼休みに交換してみよう・・・。と、つい思いがちですが、プライベートラウンドでは良くても、競技では『失格』になってしまうので気をつけなければなりません。
スリクソン NEW Z-TX ドライバー 振り感
 
素振りをしてみても、ある程度予想通りの『振り感』でした。
タフな印象は全くなく、とても親しみやすそうな感じがしました。
何と言ったらいいのか解りませんが、今日の私の初対面の感想では『ライトな感じ』といいますか、割としっかりとはしていますが、どちらかというとやや軽めな感じでビュンビュン振っていけるような感覚です。
適度な重さが感じられるクラブだと、その重さを球にぶつけていきたくなりますが、今日はそんな感じではなく、この軽さによる『ヘッドの走り感』で勝負してみたい・・・。と思いました。
Miyazaki Kusala Blue 72

この『Miyazaki』というシャフトは初めてでしたが、すごく振りやすい感じがしました。
『FUBUKI』などのように、最近では日本語がシャフトの名前に使われることもありますが、とてもカッコ良くて、いいなあ・・・。と私は思います。
この『Miyazaki』は、『宮崎県』のことなのでしょうか?
それとも人名の『宮崎さん』のことなのでしょうか?
宮崎県はゴルファーにとっては、とても素晴らしいところですし、私の知り合いの宮崎さんも、とてもいい方なので、どちらにせよ『親近感』が湧きます。
宮崎県にある『フェニックスカントリークラブ』のコースの素晴らしさもそうですが、練習場のあの充実度はたまりません。
小技の練習が好きな私は一日中過ごしていたい・・・。と思ってしまうような素晴らしい練習場です。
サンドウェッジとパターとボールを数球用意するだけで、何時間でも時間がつぶせます。
構え感

ちょっと話が横にそれてしまいましたが、ボールを前にして構えてみても、さすがは『スリクソン』というべき、とても整った綺麗な顔をしたドライバーだと思いました。
ディープなヘッドではないので、こうして構えていても『球のあがりやすさ』を強く感じてしまいますし、昨年のドライバーのイメージと少しダブる感じがします。
私はどちらかというと、『ディープ』なヘッドで気持ちよく叩いていきたいタイプなので、もう少し『ディープさ』を期待していたのですが、少し違うように感じられました。
しかし、店員さんの説明によると、今回は他に『ツアーモデル』がラインアップされているそうで、そちらはもっと『ディープ』になっているようなので、次回はそちらを試してみたいと思いました。
このドライバーは左右に大きくブレてしまうようなマイナス的なイメージは持ちませんでした。
高弾道と、高い直進性を強くイメージさせます。
こういったところは、これまでもたくさん出会ってきました。
とても整った形の美しいヘッドですが、『繊細さ』というよりは『大らかさ』を感じさせてくれるヘッドだと思いました。
ドライバーの持つ高い直進性を活かしながら、気持ちよく振り抜いていきたい方には、こういったヘッドにはとても好感を持たれるのではないでしょうか?
試打を開始しました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では予想通り、かなりあがりやすいドライバーだと思いました。
昨年のモデルと似ている感じがします。
幾分『シャロー』は抑えられているようですが、弾道のあがりやすさは、そのまま引き継がれているような気がしました。
何度か『ゴムティ』の高さを変えてみたりもしたのですが、少々低くても上手く球を拾ってくれる感じがしました。
弾道を低くしようと『ティ』の高さを低くすると、『スライス』が顔を出してしまう方もいらっしゃると思いますが、最近のクラブは昔に比べ、かなりスライスしにくくなっているように思います。
勿論、幾分かはスライスも出やすくなるとは思いますが、昔に比べ断然その『曲がり幅』が小さくなっているように感じられます。
このドライバーでいろいろな高さを試してみながら、そんなことを感じていました。
普通に打てば、とても球を浮かせ易いですし、『9.5度』とは思えないような弾道の高さです。
決して『ヒッタータイプ限定』だとは思わなかったですし、かなり幅広い層に対応していけそうな感じがします。
しかし、敢えて私の好みでいえば、もうひとつのモデルの『ツアーモデル』に期待したいと思いました。
あの名器『ZR-30』の後継機種と呼べるドライバーを私はずっと待ち続けています。
フェース面

『打感の良さ』は、殆ど『予想の範囲内』でした。
スリクソンなので、その『フィーリングの良さ』はある程度約束されていると思いますし、その期待を大きく裏切るようなクラブには出会ったことがありません。
このドライバーも、これまでのモデル同様、とても心地良い感触が手に残り、打っていて楽しくなってきます。
『フェースに球を乗せている』というのが感じやすい打感だと思いました。
打球音

『音』にも、すごく好感が持てます。
これはこれまでも何度も記事に書いていますが、ダンロップのクラブなので、私は『音』に関して何の不安も持っていません。
初めて手にするクラブでも、すごく耳に優しいイメージしかありませんし、実際このドライバーもすごくいい音です。
最近は『異音』を発するドライバーがすごく少なくなってきましたが、やはり『音』という部分でも『ダンロップ』はとても優れていると思います。
これは『SRIXON』だけでなく、『XXIO』にもいえることです。
操作性

『操作性』という点では、予想以上に扱いやすい感じがしました。
こういったタイプのヘッドなので、どちらかというと『直進性の高さ』をより強くイメージしていたのですが、左右に打ち分ける練習も、とても楽に行うことが出来ました。
それほどシビアに反応し過ぎる感じではなかったのですが、このヘッドにもシャフトにも『操作性』を邪魔する部分は全くといっていいほど感じられませんでした。
これまではどちらかというと『直進性』と『操作性』は『対極』に近い感じがしていましたが、これからはそのどちらもが少しずつ歩み寄っていくようなクラブが登場してくるのでしょうか?
このドライバーの扱いやすさを感じていたら、ふとそのようなことを考えていました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、前回のモデルのイメージがまだ少し残っている感じがしました。
飛距離性能に関して、高い性能を持っているとは思いますが、正直にいいまして、私にとっては必ずしも『ベストマッチ』ではなかったような気もしております。
しかし、やはりレベルの高いドライバーであることは間違いありません。
私の今のエースドライバーである『ZR-30』と、色々なメーカーの最新ドライバーを比較しても『ZR-30』の方が優れていると感じることも多く、必ずしも『最新』=『最高の飛距離』ではないと思っていますし、こういったことは多くのゴルファーの方々が経験されていることだと思います。
このドライバーは、スリクソンらしい高性能ドライバーでありながら、敷居も決して高すぎない感じがしました。
私にとっては、ややシャローに感じるので、叩いていくとどうしても逆に飛距離をロスしてしまうんじゃないか?と思ってしまうのですが、実際は結構叩いていくことができました。
バックフェース

『安定性』という点でも、かなり親しみやすい感じがしました。
『スイートエリア』も、それほど狭い感じはしなかったですし、このシャフトが上手く『ジャストミート』を演出してくれている感じがして、打点がブレる感じもありませんでした。
これまで、叩いていくと左右に暴れたり、上に吹き上がったりするので怖く感じるドライバーにたくさん出会ってきましたが、このドライバーにはそういった『恐怖感』は感じませんでした。
普段、コースでは、殆ど『マン振り』することはありませんが、練習場では『仕事のストレス解消』の為にも時々やります。
今日は結構『ムチャ振り』をしてみたのですが、このクラブが私のレベルの低いスイングでも上手くカバーしてくれながら球を安定して運んでくれているように感じられました。
私の『スイングのでたらめさ』は大きいのですが、弾道は意外とまとめていくことが出来ました。
これまで出会ってきた、『ワイド』過ぎるスイートエリアではありませんが、決して『点』を感じさせるほどの『シビアさ』ではないですし、細かいことを気にせず、最後まで振り切っていけるドライバーだと思いました。
スリクソン NEW Z-TX ドライバー

今日はようやくスリクソンの新しいドライバーに出会うことが出来て、とても嬉しい一日でした。
昨年のモデルのイメージが強く残っていたせいか、このドライバーが昨年と大きく変わっている点をそれほど多く感じることが出来ませんでした。
始めのほうにも書きましたが、やや『シャローさ』が改善されたことと、『ウェイト』が交換できるようになったことが大きな違いなのではないでしょうか?
おそらくこれ以外にも、たくさんの新しい技術や工夫が組み込まれているのだとは思いますが、私の鈍い感性ではそれらをあまり感じることはありませんでした。
『物理的性能』が大きく変わったとは思えなかったですし、『チューニング機能』が一番の違いなのではないでしょうか?
今度ダンロップのクラブ担当者の方に出会う機会があれば、是非尋ねてみたいです。
私としては、是非、このモデルの『ツアーモデル』を試してみたいと思いました。
その時は、また記事に書かせて頂きたいと思います。