今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ダンロップ スリクソン NEW Z-TX アイアン の7番 です。
シャフトは NSPRO 950GH です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、バランスはD1、キックポイントは中調子 です。
スリクソンらしい、とてもカッコいいアイアンです。
スリクソンは、これまで『ZR-600』や『ZR-700』『ZR-800』『ZR-30』ときて、昨年『Z-TX』が発売されたので、今年はまた違ったシリーズが誕生するのかと思っていましたが、昨年と同じシリーズのようです。
昨年のモデルと、とてもデザインが似ているような気がします。
昨年のモデルの、その好印象が今でも強く残っているので、とても期待ができます。
スリクソンは、その製品の『質の高さ』もそうですが、『高い信頼性』があります。
ダンロップ製品にはビギナー時代から、いい思い出がたくさんあります。
彫りの深さは、前のモデルと同じ感じでしょうか?
それほど大きな違いはないような気がします。
この角度からアイアンを見ると、おおよその、そのクラブに対しての性能といいますか難易度(シビアさ)が把握できますが、こうして見ていると、フィーリングがボヤけてしまうほど易しすぎず、また『マッスルバック』のようなシビアさは感じられません。
昨年のモデルと、とても似ている感じがするので、今回は『マイナーチェンジ』といったところでしょうか?
おそらく、今回も色々な『バージョンアップ』が施されているのだとは思いますが、前回のモデルがとても素晴らしいアイアンだったので、このニューモデルもハイレベルなアイアンなのだと思いました。
『ソール幅』は標準的といったところでしょうか?
昔のアイアンを経験している者とすれば、『プロモデル』と呼ばれるアイアンの中では、かなりワイドな感じがしますが、今はプロモデルと呼ばれるアイアンでも、これくらいの幅の広さがありますし、昔のような『ソール薄』の高重心のアイアンは、これからも見かけないのかもしれません。
バックフェースの中央部分が少し丸くなっているのが目に入りましたが、ここに厚みをもたせて打感の向上につなげているのでしょうか?
こうして見ている限り、それほどシャープな感じはしませんが、打ちやすそうな雰囲気が伝わってきます。
店員さんの説明によると、このアイアンも『トゥ側』と『ヒール側』に『ウェイト』が組み込まれているのだそうですが、こうして見ていても、言われるまで気付きませんでした。
こうした本格的なカッコいいデザインのアイアンですが、『慣性モーメントの大きさ』や『ミスヒットに対する許容制の大きさ』にもこだわっているのでしょうか?
ボールを前にして構えた感じも、すごくいいです。
前のモデルのイメージとダブるような気がします。
同時に比較してみないと詳しいことはわかりませんが、おそらくすごく似たような『顔』をしていると思います。
今度機会があれば、同時に試打してみたいと思っています。
こうして構えていても、全く『違和感』や『苦手意識』が芽生えてこないので、すごくリラックスして構えることが出来ます。
いいイメージが自然と沸き上がってくる『顔』をしたクラブというのは、本当に高性能だと思います。
プレーヤーとクラブとの一体感が生まれてくるような気がします。
こういった感じがする時は、間違いなくこれから打つショットの満足度が高いです。
これまでも、このようN感じたクラブには、いい思い出がたくさんあります。
私にとっては、やや軽量なアイアンなので、念入りに素振りを繰り返しました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その特徴的な打感です。
打感はとてもマイルドですが、この『食いつき感』がとても強く感じられます。
前のモデルもそうでしたが、今回はもう少し強く感じられました。
あまりにも細かすぎて、上手く写真に収めることが出来なかったのですが、ダンロップのアイアンらしい『ミーリング』が入っています。
その効果なのでしょうか?
何と言いますが、フェース面が『グッ』とボールを噛んで上手く食いついてくれているような気がします。
結構スピンが効いているのではないでしょうか?
この感触に好感を持たれる方も、きっとたくさんいらっしゃると思います。
『ボールの上がりやすさ』といった点でも、『標準的』で好感を持つことができました。
球が高く上がりやすい、この軽量スチールが挿してあるので、弾道はいつもよりも、やや高めな感じがしますが、今はこれくらいがノーマルなのかもしれません。
こういった形状をしているので、誰でもあがりやすいとは感じられないのかもしれません。
このような形状のアイアンをいつも使っておられる方には、すごく打ちやすく感じられると思いますが、これとは対称的な形状のアイアンを使い慣れておられる方には、タフに感じられるかもしれません。
以前も書きましたが、アイアンはドライバーよりも、その形状だけでおおよその性能を把握しやすいところがあるので、好みがはっきりと分かれると思います。
『操作性』は、これまでのスリクソンらしい、かなりの高性能です。
すごく操作しやすいですし、インテンショナルなショットを打つには、まさに『もってこい』なアイアンだと思います。
何といっていいのか解りませんが、このヘッドはとても高性能でありながら、決して出しゃばらず、プレーヤーに権限を委ねてくれている感じがするので、プレーヤーの感覚が出しやすいのだと思います。
どのように扱っていいのか解らずにクラブに気を使わないといけない時は、試打をしていても感覚が通じないですし、疲れることも多いですが、今日はなかなか疲れを感じません。
色んな球を楽しめました。
『グース』がきつくないので、球を拾いやすいですし、フィニッシュまで楽に持っていくことが出来ました。
私はどちらかというと『フッカー』なのですが、ターンしづらい『面長』なクラブはあまり好まないので、これくらい締まった顔をしたクラブはとても構えやすいですし、打ちやすいです。
それは、やはり余計な動きをせずに『ナチュラル』でいられるからなのかもしれません。
『安定性』という点でも、全く『シビア』な感じはしませんでした。
こうした本格的な形状のアイアンの中では、かなり『シビアさ』も低く抑えられているのではないでしょうか?
勿論、フェース面のどこに当たってもいい・・・・。というアイアンではありませんが、思っていたよりも打ちやすい・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
前のモデルよりも劇的にシビアさが減少したとは思いませんが、打ちやすいアイアンであることに違いはありません。
私はこうした軽量スチールのアイアンだと、打点が少しブレることがあるのですが、それでも弾道は思っていた以上に安定していました。
目に見えない工夫が、色々と施されているような気がします。
『飛距離性能』という点では、私の感覚で7番アイアンとしては『ノーマル』な感じがしますが、アイアンにも飛距離を求めておられる方には、やや物足りなく感じられるかもしれません。
見た目通り、決して飛距離優先的なアイアンではありませんが、私はやはりこういったアイアンのほうが『安心感』があります。
やはり飛びすぎるアイアンというのは、とても怖い感じがします。
今は、カッコいいアイアンでもロフトの立っている物もたくさんありますが、このアイアンは『ノーマル』な7番アイアンらしい飛び性能です。
アイアンは『少しでも遠くへ飛ばす』というよりも、『正確に距離を刻む』といった感覚を持っておられる方がたくさんいらっしゃると思います。
このアイアンは、そういった方々が使われるべきクラブなのだと思います。
ロフトが立つと、どうしても『左右のブレ』もそうですが、『高さ』がバラついてしまいやすくなりますが、このアイアンには、そういったことが感じられません。
完全に『一発の飛び』よりも『安定した飛び』『再現性の高いショット』を生み出しやすいアイアンなのだと思います。
約一年ぶりの『SRIXON』のニューアイアンでしたが、イメージ通りの好印象でした。
いい意味での『想像内に入る』アイアンでした。
予想だにしないミスが出ない『ノーマルアイアン』なので、試打していても安心感があります。
それでいながら、おそらくたくさんの技術が組み込まれた『ハイテクアイアン』なのだと思います。
今は、こういった『アスリートモデル』と呼ばれるアイアンでも、昔と比べて確実に『難易度』は下がっていますし、親しみやすい感じがします。
今日はとても楽しく試打できたので、予定の20球の倍の40球程、球を打ったのですが、その間、全くシビアな感じはしませんでした。
前のモデルの好印象を上手く継承してくれているハイレベルなアイアンなのだと思いました。
『軟鉄鍛造』ですし、こういった美しい形状をしているので、打つ前の印象とほぼ同じ感じで試打することが出来ました。
驚くような性能が感じられた・・・。ということはないのですが、『斬新さ』よりも『居心地の良さ』といったらいいのでしょうか?
初めての土地で道に迷うのではなく、『通い慣れた道』的なアイアンだと試打しながら感じていました。
出来ることなら、私が普段使い慣れているシャフトが挿してあるモデルを試打したかったのですが、今日は見つけることが出来なかったので、またもし見つけることがあれば試打してみたいと思います。
今日は最初から最後まで、練習場でずっと楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ダンロップ スリクソン NEW Z-TX アイアン
- 2010年10月28日
- ダンロップ