ダンロップ スリクソン Z745 アイアンを試打評価

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ダンロップ スリクソン Z745 アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールドD.S.T. です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は112g、トルクは2.1、バランスはD2、キックポイントは中手元調子 です。

スリクソンZシリーズのニューアイアンです。
先日、545を試打することができたのですが、今日は、この745に出会うことができました。
このカッコ良さに、思わず凝視してしまいました。
『易しい』とか『難しい』ということもありますが、やはりカッコいいクラブには魅力を感じますし、球を打つ前に既に大きなポイントを稼いでいます。
目の保養ができ、気持ちがどんどん盛り上がってきました。

とてもシンプルでオーソドックスなハーフキャビティです。
これまでたくさん見てきた形状ですが、このシンプルさがたまりません。
こうして見ているだけで、おおよそのフィーリングなどがつかめてきます。

彫りも浅く、本格的なアイアンです。
キャビティの部分と、肉厚になってなければいけないところのバランスが上手くとれています。

ソール幅は、今のアイアンの中では、やや狭いほうかもしれませんが、アスリート系のアイアンの中では少し広く見えます。

ネックの長さも、しっかりとキープされてはいますが、それほど長いという感じはしません。
少しだけ低重心設計になっているのでしょうか?

リーディングエッジに『削り』がはいっているところが545と同様、このアイアンの『ウリ』のひとつだと思います。
抜けが良さそうです。
最近はこのようなタイプのアイアンが増えてきましたが、ここまではっきりと大きく削られているのは珍しいような気もします。

フェース面には細かなミーリングがありました。
これも545と共通するところです。
かなり細かなミーリングなので、実際にコースでどのような威力を発揮するのか解りませんが、これまで素晴らしいクラブをたくさん作り続けていたダンロップが作っているので、おそらく大きな意味があるのだと思います。
練習場では把握しづらいところもあるので、今度是非コースでも試してみたいです。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
さすがはスリクソンのアイアンです。
少しだけトップラインが厚く見えましたが、違和感などはありません。
あくまでも私の好みとしては、もう少し薄めのほうがいいのですが、これくらいの厚みがあったほうが安心感が得られる・・・。という方も多いのではないでしょうか?
とても整った形状ですが、輪郭があまりシャープではなく、むしろ丸みを帯びていて、『ダンロップ顔』だな・・・。と思いました。
フェース面のミーリングがかなり控えめなので、こうして構えていても邪魔しません。
以前、違うメーカーのアイアンでミーリングが目立ちすぎているものがあったのですが、私はこのアイアンのように構え感を邪魔しないほうが好きです。
これまでの経験や自分の感覚がそのまま使えそうな構えやすさなので、このアイアンには『易しさ』が感じられます。
構えて違和感のあるクラブは、たとえいくら物理的な性能の高さがあっても、易しいと感じることはないですし、リラックスして構えることはできません。
緊張感がアップして、呼吸も浅くなっていることが多いです。
その点、このアイアンは普段着感覚で、楽に構えることができました。
このアイアンに出会えてラッキーです。
試打を開始しました。
一球目から、このアイアンのもつ高いフィーリング性能を堪能することができました。
素晴らしい打感です。
軟鉄の良さに加え、この厚み感がたまりません。
フェースにボールがくっついている感じがします。
飛距離系の反発力の高いアイアンでは、この素晴らしい打感を味わうことができません。
このアイアンはパーンと弾くというよりも、フェースにしっかりと乗せて運んでいける感じがしますし、私はこのフィーリングが大好きです。

『球のあがりやすさ』という点では、今のアイアンの中では明らかにタフなほうだと思いますが、それほどハードルが高いとは思いません。
むしろ、これくらいがノーマルといえるような気もします。
明らかにヒッター向けのアイアンだとは思いますが、この『ナチュラルさ』に魅力を感じられる方も多いのではないでしょうか?
打つ前からイメージした高さに飛んでいってくれました。
見た目はハードそうに見えなくもないですが、数年前の同じようなタイプのアイアンと比べても、かなり易しくなっているように感じます。
見えないところにも、色々な技術が組み込まれているのでしょうか?
この試打クラブには『ダイナミックゴールドD.S.T. 』というシャフトが装着されていましたが、違うタイプのシャフトもラインアップされているそうなので、私たちユーザーは選択肢が広がるので、いいことだと思います。

『安定性』という点では、今のアイアンの中でも、結構シビアなほうかもしれません。
アイアンに、ミスヒットに対しての寛容さを求めておられる方には、合いづらいところがあるかもしれません。
スイートエリアも、それほど広いとは思いませんでしたが、芯で捉えたときの打感は格別です。
『ごまかし』とか『あやふや』という言葉とは縁遠く感じたせいか、このアイアンはとても『クリア』に感じられました。

『飛距離性能』という点では、まずまず・・・。といったところでしょうか?
距離優先で作られているようには感じませんが、昔のアイアンのような印象はありません。
最近の流れになっていると思うのですが、このアイアンも昔のアイアンに比べ、距離が多少出やすくなっているようです。
昔ならばロフトを立てればそれだけ球があがりにくかったり、コントロールが難しくなったり・・・。といったことがありましたが、最近のアイアンはこういったところもきちんとカバーできているように感じます。
もし私がこのアイアンを使うのであれば、少しロフトを寝かせたいですが、このままで充分だ・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ロフトを立てることのデメリットはなるべく少なくして、メリットを大きくしているように感じました。

『操作性』は、かなり高く満足できました。
変なクセもなく『中立』な感じで、左右にも上手く対応してくれました。
球を曲げることが好きな私は楽しむことができました。
マッスルバックのような敏感さとは、またちょっと違う反応の良さが、こういったハーフキャビティの魅力なのかもしれません。

とても楽しく試打することができ、なかなか止めることができませんでした。
頭の中にいいイメージが浮かんできて、それを忠実に再現しようと、夢中になって打ち続けていました。
アイアン好きの私にはたまらないクラブです。

打感がすごく柔らかい・・・。ということと、『厚みで押していける』というところが、強く印象に残りました。
こういったフィーリングはアイアンには欠かせない要素です。

アイアンにはフィーリングよりも飛距離や方向性のほうが大事だ・・・。という方もいらっしゃると思います。
クラブに求めるものは人それぞれ違うので、それも当然です。
しかし、私は飛距離性能などよりも、こういったフィーリングを大切にしたいな・・・。と、いつも思っています。
それは、これからも変わることがありません。

この独特の『くっつき感』が、コントロール性能を高めてくれ、完全に『手の延長』として機能してくれました。
初対面とは思えないほどの気心が通じ合ったような感覚です。
2年間待っていた甲斐がありました。
前のモデルの725アイアンもすごく気に入りましたが、このニューモデルの745も強く心に残りました。
このままいくと、次のモデルは2年後の『765』なのでしょうか?

おそらく色々な機能が追加されているとは思うのですが、それがマイナスに働くこともなく、フィーリング性能が損なわれていないところが魅力的です。
さすがはスリクソンのアイアンだな・・・。と思いましたし、これからも何度でも試打したいです。
