ダンロップ スリクソン Z525 アイアン

ダンロップ スリクソン Z525 アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ダンロップ スリクソン Z525 アイアン の7番 です。
NS PRO 980GH D.S.T.

シャフトは NS PRO 980GH D.S.T. です。
ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は103g、トルクは2.4、バランスはD2、キックポイントは中手元調子 です。
正面

スリクソンZ525のニューアイアンです。
以前、925と725は試打したことがあるのですが、525は初めてです。
側面

だいたい予想していた通りの形状になっていました。
925はマッスルバック
725はハーフキャビティ
そして、この525はフルキャビティを通り越してポケットキャビティになっています。
やはり、この形状が一番易しいのでしょうか?
彫りの深さ

かなり彫りも深くて、寛容性が高そうです。
こういったところは、スリクソンのイメージとはちょっと違う感じもするのですが、それだけバリエーションに富んでいるということなのだと思いました。
ソール幅

ソール幅は、はっきりとした広さがありました。
予想していたよりも、少し広い感じがしました。
ネック長さ

ネックの長さは、標準的な部類に入るような気がします。
こうして見ていても、少しグースが効いているのが解ります。
構え感

ボールを前にして構えてみると、予想以上にクセがなくて、いい顔だと思いました。
見惚れてしまうようなことはなかったのですが、とても構えやすいです。
多少面長になっているところや、グースの効きも見られますが、極端ではないので、何ら違和感を感じません。
おそらく、かなり易しくなっているアイアンだと思うのですが、その易しさが構えやすさを邪魔していません。
こういった配慮がなされているところに、スリクソンらしさを感じます。
いくら易しいアイアンでも構えづらかったら、打つ前で既にマイナスポイントが発生してしまうのですが、このアイアンにはそういったことが感じられません。
変なクセもなさそうですし、かといって敏感過ぎる感じもしません。
品のいい『オートマチック系』のアイアンだろうな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は、なかなかいい感じでした。
適度に柔らかくて、手に嫌なショックを与えません。
打感だけでボールの方向性を探っていくには、少し慣れない部分がありましたが、オートマチック系のアイアンのなかでは、トップクラスといっていいほどの打感の良さではないだろうか?と思いました。
トゥ側

球もあがりやすくて、タフな感じは全くしません。
スリクソンはプロや上級者のブランド・・・。というイメージを持っておられる方はとても多いと思います。
実際、その通りなのですが、このアイアンのように敷居がかなり低いモデルまでラインアップされているところがすごいです。
そのブランドのクラブが、あまりにも易し過ぎてしまったり、形状に『いびつさ』などを感じてしまうと、そのブランドに対してのイメージダウンは避けられないのですが、そこまで行きすぎていないところが素晴らしいと思います。
あくまでも『挑戦』させてくれる余地を残してくれているところに好感がもてます。
かなり敷居の低い感じがするので、ポケキャビのいいところが、すごく反映されているアイアンといえるのではないでしょうか?
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、かなりレベルが高いと思います。
これまでのスリクソンのアイアンの中でも、トップクラスといってもいいのではないでしょうか?
マッスルバックなどのシビアで『リアル』なアイアンは、ロフトを立てれば、それだけ難易度なども上がってしまいますが、このような高機能なアイアンは、そうならないところに大きなメリットがあるのだと思います。
『飛距離』と『球のあがりやすさ』が上手く両立できているアイアンだと思います。
バックフェース

『安定性』も高く、かなり親しみやすいアイアンです。
ミスに対する寛容性の大きさを求めておられる方にとっても、魅力を感じやすいアイアンといえるのではないでしょうか?
物理的にも易しくて、しかも構えやすいアイアンなので、『精神的にも』易しいアイアンなのだと思いました。
操作性

『操作性』という点でも、なかなかいい感じでしたが、できれば直進性を利用しながらショットしていきたいアイアンだと思いました。
左右へも曲げていくことはできましたが、なるべく小さい幅で勝負していきたい感じがしました。
左右どちらかに偏ったアイアンではないので、ドローヒッターの方もフェードヒッターの方にも扱いやすいアイアンといえるのではないでしょうか?
ヒール側

スリクソンらしいカッコ良さと、見た目以上の『易しさ』が同居したアイアンだと思いました。
昔から、こういったポケットキャビティは、構えづらく感じられるアイアンが多かったように思うのですが、最近はそういったところもすごく進歩したような気がします。
特に、この『Z525』というアイアンは、その最先端を行っているように思います。
スリクソン Z525 アイアン

全体的に高いレベルでバランスが取れていて、かなり高性能なアイアンだと思いました。
美顔でありながら距離もかなり稼いでいくことが容易なので、アイアンに距離を求めておられる方には、すごく魅力的だと思います。
『飛び過ぎ』を警戒されない方にとっては、まさに『待ってました』といえるようなアイアンなのではないでしょうか?
DUNLOP SRIXON Z525 IRON

今回のスリクソンのニューアイアン3つのうち、おそらくこの『525』が一番、たくさんの方に支持されるのではないでしょうか?
『敷居の低さ』は勿論ですが、構えづらくなっていないところが大きな『ウリ』だと思います。
ただ、あくまでも私の好みでの顔の良さといえば、
1位:Z925
2位:Z725
3位:Z525
となってしまうのですが、それはそれぞれタイプの異なるアイアンなので仕方のないところなのかもしれません。
しかし、このZ525が一番いい顔だと思われる方も多いような気がします。
今は昔よりも、『オートマチック感』に安心感をもたれる方はとても多いのではないでしょうか?
それだけオートマチック系のアイアンが進化したのだと思います。
私は打つ前に、これから打つ自分の球筋を決めておきたいタイプなので、どうしても『マニュアル感』が感じられるアイアンが好きですが、できることならば『直線』でイメージを出していきたい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
このアイアンは、そういった方々にとって、とても心強い味方となってくれるのではないでしょうか?
DUNLOP SRIXON Z525 IRON

私はこのアイアンよりも前にZ925やZ725に出会っていて、そのいい印象が今でもすごく強く残っています。
特にスリクソンでは珍しいマッスルバックの『Z925』はとても印象深いアイアンです。
コースで一番試してみたいのも、私はZ925なのですが、この525のオートマチックさも捨てがたいものがあるな・・・。と思いました。
『寛容性』『飛距離性能』『球のあがりやすさ』『見た目のカッコ良さ』が上手く組み合わさっているハイレベルなアイアンだと思います。
アイアンには易しさを求めていきたいけれど、カッコ悪いアイアンは嫌だ・・・。という方は、是非一度、このアイアンを試してみられてはいかがでしょうか?