ゴルフクラブ試打日記。          

タイトリスト VG3 ドライバー

タイトリスト VG3 ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは タイトリスト VG3 ドライバー
です。
GRAPHITE DESIGN Tour AD IZ-5
シャフトは GRAPHITE DESIGN Tour AD IZ-5 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、トルクは4.4、キックポイントは中調子、バランスはD4.5、クラブ総重量は282gです。
正面
タイトリストVG3のニュードライバーです。
前のモデルを試打したのが、ついこの前のような気がするのですが、この時期にニューモデルに出会うことができて、とても嬉しく思いました。
前のモデルでは採用できなかった新たなテクノロジーが、このドライバーに搭載されているのでしょうか?
タイトリストは917のような『91シリーズ』と、この『VG3シリーズ』がありますが、VG3シリーズは日本市場向けということなのかもしれません。
私たち日本人ゴルファーを意識して開発されているように見えます。
私の周りにもタイトリストファンは多いですが、このVG3の人気も高いです。
IZ-5
装着されているシャフトに『IZ』という文字があったので、私は伊澤選手モデルなのかな?と思いました。
昔からBSファンで、BSのクラブにはたくさん接してきた私は、ツアステ時代の伊澤選手モデルを思い出しました。
よく見ると『Into the Zone』という文字があったので、違うのだと気づきました。
『ゾーンへ』ということでいいのでしょうか?
ゴルフをしていて、なかなかゾーンには入れないものですが、意識的にゾーンに入れたらすごくいいな・・・。といつも思います。
プレー中は、何らかの不安や気の乱れなど、集中力が落ちることも多いです。
世界的なシャフトメーカーとしての地位を築いているグラファイトデザインのシャフトなので、おそらく特別な工夫がされているのだろう・・・。と期待感が高まりました。
側面
形状的には、これまでもよく見られたシャロー感があって、ラージサイズです。
特に変わったところは見られません。
前のモデルには溝があって、それがとても特徴的だったのですが、このモデルには採用されていません。
前のモデルとは違う、新たなコンセプトで開発されているのでしょうか?
シンプルになったような気がします。
ゴチャゴチャしていなくてスッキリしているので、好感がもてます。
こういったセンスの良さも、タイトリストの特長のように思います。
クラブは実際に球を打つ前に、まずは目で楽しみたいと、いつも思っています。
ネック長さ
ネックの長さは適度にありました。
見慣れた長さではありますが、今のドライバーの中では少し長いほうだと思います。
ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていました。
前のモデルと同じです。
最近は少なくなってきているように思うのですが、この調整システムにこだわっておられる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
A1
試打するのは、この『A1』のポジションです。
この位置が、おそらくノーマルなのだと思います。
シャローヘッド
見慣れた感じのシャロータイプです。
この円盤のような形状を初めて見たときは驚きましたが、今はすっかりポピュラーになりました。
今は殆どが、この形です。
これより先の形がまだ見えてきません。
今の段階では、この形がベストなのかもしれません。
素材が変われば、また設計も変わってくると思うのですが、もうずっとチタンのままです。
ウェイト
ソールにはウェイトがひとつだけ配置されていました。
これも前のモデルと同じです。
この位置がベストポジションなのでしょうか?
今はウェイトの大きさも色々なタイプがありますが、このドライバーは小さめです。
数字が刻印されていなかったので、何グラムなのかは分かりませんでした。
赤い点がひとつだけありました。
専用の工具を使えば、簡単に交換できそうです。
色々な重さが用意されているのでしょうか?
フェース面のデザイン
フェース面は見慣れた感じです。
これまでのVG3らしい感じがします。
フェース面のヒッティング部分にスコアラインの無いドライバーが多くなったので、驚くことはなくなりましたが、初めて見たときは驚きました。
ボールが滑るのではないかな?と思いましたが、実際に打ってみると逆によく乗る感じがしたのを覚えています。
強度の問題でスコアラインを無くしているのでしょうか?
それともスピンなど色々な要因があるのでしょうか?
晴れた日はこのままでもいいと思うのですが、雨の日はスコアラインがあったほうがいいのではと思うこともあるので、私は無難なフェース面が好きです。
しかし、VG3をずっと使い続けている友人に聞いてみると、雨の日でも特に不安は感じないという返事が返ってきました。
顔
いい感じのタイトリスト顔です。
こうして見ていると、『917』などの『91シリーズ』と、それほど変わらないように見えました。
似ている部分があり、これがタイトリストのこだわりなのかもしれません。
タイトリストらしい、いい顔をしていますが、少しつかまえ系に見えました。
オリジナルグリップ
装着されているグリップはシンプルな物でした。
調整機能が付いているからなのかもしれません。
振り感
素振りをしてみると、これまでのVG3よりはしっかりしていて振りやすいな・・・。と思いました。
それは純正のVG50などではないからなのかもしれません。
ハードなシャフトではないですが、特にクセもなく、タイミングもすぐに合わせることができました。
構え感
ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
極端ではないのですが、フェースが左を向いているように見えたので、少し右を向いて回すことにしました。
そうでないと、左へ巻いてしまいそうな感じがしました。
ただ、これは私が左へのミスが怖いからであって、この顔に何の不安も感じない・・・。という方は多いのではないでしょうか?
今どきのつかまえ顔といっていいでしょうか?
よく見かけますし、昔のように極端なフックフェースではないので、強い苦手意識は芽生えませんでした。
このつかまりそうな顔が、多くの方に安心感をもたらすのではないでしょうか?
これが、今の『スクエアフェース』といえるのかもしれません。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、ややしっかりしていました。
ソフトというよりはしっかりしていて、球の手応えがありました。
インパクトのときにずっしりする感じがありました。
打球音
『音』は、はっきりしていました。
しっかりと耳に届いてきます。
甲高くないですし、大きすぎないので、インパクトが緩むことなく、しっかり振り抜くことができました。
トゥ側
球はあがりやすくてイージーです。
外見からくるハードそうな印象と違い、とても親しみやすいドライバーだと思いました。
VG3らしい特徴です。
ロフトは9.5度ということですが、一桁ロフトのタフさのようなものは感じませんでした。
出球が高く、充分なキャリーを稼ぐことができました。
このスペック(ロフトやシャフトなど)だと、おそらくヒッター向けということになると思うのですが、そのハードルはそれほど高くないように感じました。
調整機能を使えば、もっと弾道を変えられそうです。
バックフェース
『安定性』が高くて、おそらくこの性能が一番のウリなのではないかな?と思いました。
『中立的な安定性』というのではなく、はっきりとした『つかまりの良さからくる安定性』だと思いました。
少しつかまりながら、しっかりとした球筋でブレる感じがしません。
右に滑る感じもなく、よくつかまえてくれました。
昔はラージサイズのドライバーは球が右にプッシュする物が多かったのですが、今はそれがすごく改善されていると思います。
『つかまりの良さ』が、ラインの出しやすさ・方向性の安定感につながっているように感じました。
打点のブレにも寛容なところがあり、シビアさは全く感じませんでした。
飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
前のモデルよりも大きく飛距離が伸びているという感じは正直あまりしなかったのですが、これまでのモデル同様、高性能だと思いました。
フェースの弾きもいいですし、初速も速いです。
VG3は『易しい』イメージがありますが、これだけポテンシャルが高いと、普段『91シリーズ』を使っておられる方にも、頼もしく感じられるのではないでしょうか?
イージー系だから、アスリートモデルに性能が劣るということは無いように思います。
操作性
『操作性』という点では、安定性や球のつかまりの良さが勝ちすぎている感じで、あまり操作するタイプではないように感じました。
一応右にも曲げてみようと思ったのですが、大きく曲げることは難しいと思いました。
ラージサイズのドライバーではありますが、かなり球のつかまりがいいので、日頃球がつかまりきらずプッシュして距離をロスしている・・・。という方には、心強いパートナーとなってくれるのではないでしょうか?
ヒール側
VG3はダンロップでいうところの『ゼクシオ』にあたるのでしょうか?
91シリーズがスリクソンといえるのかな?と想いながら試打を繰り返していました。
イージー系のドライバーですが、基本性能は全く負けていないと思いました。
むしろ、安定性が高いので、平均飛距離が伸ばしていけるかもしれません。
普段91シリーズを使っておられる方にも、このドライバーは好感を持ちやすいのではないでしょうか?
タイトリスト VG3 ドライバー
前のモデルのVG3と飛距離はそれほど変わらないような気がしますが、『易しさ』では、こちらのほうが上のような気がします。
実際に打ち比べていないので詳しいことは分かりませんが、今日の初見ではそのように感じました。
今度機会があれば、前のモデルと打ち比べてみたいと思います。