今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはタイトリスト VG3 ドライバー です。
シャフトは VG60 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は62g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、バランスはD2.5、クラブ総重量は302gです。
タイトリストVG3シリーズの新しいドライバーです。
前のモデルのイメージが今でも鮮明に残っていますが、今回のモデルもとてもオシャレなデザインになっています。
タイトリストのクラブは機能性に優れながら、上品さを決して失っていない感じがして、好感がもてます。
『円盤形状』といってもいいシャロー感があり、全体に丸みを帯びています。
こういった形状に親近感をもたれる方も多いのではないでしょうか?
『易しさ』が全体からにじみ出ているように感じます。
ヒール近くに、ウェイトがひとつだけ見られました。
ここに配置しているということは、球を捕まりやすくしているのでしょうか?
専用の工具があれば、交換できそうです。
よく見ると、近くに『PRECISION WEIGHTING』と小さな文字で記されていました。
『精密な重量』ということでいいのでしょうか?
計算され尽くしてウェイトが配置されているようです。
ネックの長さは、やや長めです。
程良い感じの長さです。
ネックには調整システムが搭載されていました。
今は、これがもう『常識』といっていいのかもしれません。
ただ、とてもシンプルな調整システムに見えました。
このシステムが搭載されているほうが、メーカーも売りやすいからなのでしょうか?
一時期、色々な調整システムが登場してきましたが、テーラーメイドのR1で『出尽くしちゃった感』があります。
もう、あれ以上の複雑なシステムは開発されないのでしょうか?
ユーザーであるプレイヤー側にも、あまり複雑過ぎても大きなメリットは無いと感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
便利さは時として、迷いを誘ってしまうこともあります。
ある程度『限定』されていたほうが楽な場合もあるのかもしれません。
タイトリストのイメージにピッタリと合う、落ち着いた感じで上品な顔をしています。
前のVG3ドライバーとも共通していることなのですが、『親しみやすさ』や『易しさ』を感じさせてくれます。
変なクセのない形状で、見ていて安心感があります。
シャローバック形状です。
今の主流といっていいと思います。
今はとても『頼れるシャロー』が増えてきました。
素振りをしてみた感じは、シャフトが軟らかく感じますが、特に難しく感じるほどではありませんでした。
タイミングもすぐに合わせることができました。
ビュンビュンと、よく走ってくれました。
出来れば、もう少し耐えてくれないかな?と思ったのですが、こればかりは仕方ありません。
シャフトよりも、ヘッドの印象のほうが強かったので、早く球を打ってみたい・・・。という思いのほうが先でした。
ボールを前にして構えてみても、とても好感がもてました。
その美しさに見とれてしまう・・・。というタイプではなく、『安心感』をもたらしてくれる構えやすさです。
大らかさがありながらも、左方向へのマイナスイメージを出させないところに魅力を感じました。
楽な気分で構えることができました。
球も高くあがりそうです。
この試打ドライバーのロフトは『9.5度』ですが、おそらくもう少し寝ているな・・・。と思いました。
私の感覚の9.5度よりもフェース面が見えすぎる感じがしました。
しかし、これはよくあることですし、強い違和感があるほどのギャップではないので、不安に感じることもありませんでした。
試打を開始しました。
『打感』は好印象でした。
適度のしっかり感がありながらも、硬すぎずしっかりと叩いていくことができました。
『球の重さ』も感じ取ることができました。
インパクトをしっかりと感じることができ、弾きのいい印象をもちました。
『音』も小気味よくて大きすぎず、耳に優しく届いてきました。
インパクトを邪魔しない音です。
『安定性』が、かなり高いと感じました。
スイートエリアも、かなり広いのではないでしょうか?
最初の何球かは、打点が少しブレてしまったのですが、それを感じさせない直進性を感じました。
この易しさが、このドライバーの大きなウリなのではないでしょうか?
前のモデルもイージーな印象があったのですが、このドライバーもかなり強く感じます。
ちょっと前まで、直進性の高いドライバーは、構えづらかったり、変なクセを感じる物が多かったように思うのですが、このドライバーは違います。
『品の良さ』と『直進性の高さ』が上手く両立できています。
ウェイトはひとつだけですが、ヘッド内部の見えないところに、色々な工夫が施されているのでしょうか?
球もあがりやすいです。
9.5度とは思えないほどの高弾道です。
構えたときに高くあがりそうな印象を受けたのですが、その印象通りの弾道でした。
タフな感じは全くしませんでした。
『飛距離性能』も、かなりいい感じでした。
最近のシャローヘッドの特長のひとつだと思うのですが、弾道がとても力強いです。
途中から吹き上がって距離をロスする感じが殆どしませんでした。
『ストロングシャロー』といっていいでしょうか?
弾き感も良くて、初速もかなり出ている感じでした。
強さとスピード感のある弾道でした。
『操作性』という点では、普通かな?と思いました。
どちらかといえば『安定感』のほうが勝っている感じで、あまり意図的に曲げたくなるタイプのドライバーではありません。
ドロー、フェードどちらにも対応してくれますが、小さい曲がり幅で勝負していけるドライバーだと思います。
外見はとてもシンプルだけど、見えないところにかなりの技術が凝縮されているに違いない・・・。と思いました。
単純に、いいドライバーだな・・・。と思いました。
イージー系のドライバーでありながら、飛距離もしっかりと出すことができます。
シャフトなどにもよると思いますが、ヒッタータイプの方にも、充分対応してくれるドライバーといえるのではないでしょうか?
伸びのある、力強い球が印象的でした。
VG3シリーズとは違うシリーズですが、私の大好きなドライバー『913D3』を思い出していました。
913D3は私の中で、『タイトリスト史上最高のドライバー』なのですが、それを彷彿とさせるほどの出来映えになっていると思います。
今度機会があれば打ち比べてみたいと思います。
やはり、飛ぶクラブというのは、このように比較的シンプルな外観の物が多いな・・・。と思いました。
エポンのドライバーを思い出しました。
打感なども良くて、飛びの力が強いので、ついつい多く打ってしまいました。
何といいますか『サクサク』打っちゃった・・・。という感じです。
楽しかったので、予定の球数をオーバーしてしまいました。
『低スピン性能』にも、ある程度使い手を選んでいくテーラーメイドの個性と、できるだけ幅広い層に対応できるようにハードルを高くしないタイトリストの個性があるように思います。
ハードルが高すぎないにもかかわらず高性能なので、多くの方に試していただきたいです。
また何度でも試打したいと思いましたし、いいドライバーなので、早速仲間たちにも勧めてみようと思いました。
タイトリスト VG3 ドライバー
- 2014年3月5日
- タイトリスト
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